「箱根駅伝はゴールじゃない。僕たちにとってはスタートなんです」 城西大学取材後記

「箱根駅伝はゴールじゃない。僕たちにとってはスタートなんです」 城西大学取材後記

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城西大学を指導して22年目の櫛部静二監督は現在のチーム状態について「予選会から徐々に上向きで、戦えるチームになってきた」と話す。

激坂最速王決定戦でワンツーフィニッシュを決めた斎藤将也選手(1)、山本唯翔選手(3)に加え、留学生のヴィクター・キムタイ選手(1)らのチームの主軸が順調であることが「戦える」要因であることは間違いないが、チーム内ではどんな雰囲気なのだろうか。

主将の藤井正斗選手(4)に訊いた。

「”自分たちがやってきたことは正しかったんだろうか?”予選会ではやはり、そういう気持ち、不安が大きかったです。それが3位で通過できたことで、マイナスからプラス、不安が自信に変わってきた。それが一番大きかったと思います」と振り返る藤井主将。さらに「メンバー争いが激しく、誰が走ってもおかしくないということが、チーム状態を良くしている要因ですね」と即答してくれた。

筆者の質問に冷静かつ理路整然と答える藤井主将。「キャプテンとして、どんなチーム作りを心掛けてきましたか?」という問いには熱い答えが返ってきた。

「今までの城西は良い意味でも悪い意味でも箱根がゴールでした。長期的な計画を立てることができず、箱根が終われば、次の年はまたイチからスタート。これを毎年繰り返してきました。そうじゃなくて、次の年につながる箱根にしたい。”城西はあの代から強くなったよね”と言ってもらいたい。この箱根で強豪チームとしての基盤を作りたい。箱根はゴールじゃなくて、スタートなんです。そういう意味でのシード権獲得が目標です」
同学年の4年生だけではなく、チーム全員に伝え、取り組んできたという。

藤井主将の希望区間は10区。
フィニッシュテープの先にある100回大会へ
笑顔で襷を繋ぐ姿が見られることを願っています。

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