どこからが「パクリ」で、どこまでが「オマージュ」?

どこからが「パクリ」で、どこまでが「オマージュ」?

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女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤暁を迎えた5月12日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーでは「『パクリ』と『オマージュ』の違いって何?」というテーマでお届けした。

今月4日、イギリスの人気アーティスト、エド・シーランが自身のヒット曲「シンキング・アウト・ラウド」の盗作疑惑をかけられていた裁判で勝訴判決を獲得した。長い歴史の中で、こうした盗作問題は日本でも度々取り沙汰されてきたが、一向になくなる気配はない。

そもそも、どこからが「パクリ」で、どこまでが「オマージュ」として許されるのか。今後も似たものが生み出されてしまうのは仕方がないことなのか。判断が曖昧だった二つの違いを改めて見直し、世に出されている作品への向き合い方について考えていく。

西川あやの「度々こうした盗作問題・疑惑って話題になりますけれども、お二人の関心としてはどうですか?」

ブルボンヌ「今日のテーマの基本で言うと『オマージュ』ってフランス語で『尊敬』とか『賞賛』みたいな意味だから、そもそもオマージュっていうのはリスペクトベースでやるべきことなんだよね。音楽だと、似たようなフレーズが瞬間的に使われることは音階の上下だから多々あるし、『サンプリング』っていう文化もあるから。サンプリングしたときはクレジットをライナーノーツとかにちゃんと入れる、みたいところもマナーとしてあったりするから、そういうマナーを押さえたリスペクトの気持ちでやるオマージュっていうのは、寧ろ文化を豊かにしているほうのものだとは思うけどね」

西川「そうやって文化が豊かになって伝承し続けてきたのが“伝統芸能”じゃないですか?」

重藤暁「そうですよね、本当に同じフレーズを多用しているし。たとえば『屋台囃子に浮き立つや』っていう定型みたいなフレーズがあって、それがいろんな曲にもある。でも、これが全部『パクリです』っつったらもうパクリなんだけど、それを何年もやっていって、パターン化されていって、同じものがずっと続く。結局『本歌取り』や『引用』みたいな感じでこっちが言うけど、本歌取りの歴史なのかなとは思いましたけどね」

ブルボンヌ「作品を作るって、どんな人でも生み出す前に影響を受けたいろんなものがあって、そこから得たエッセンスみたいなのが何らかの形で入ってしまうのは当たり前だし、仕方ないじゃない?けど、許せない範囲っていうのは、わかってて似せて作った上に、それが『バレないようにしよう』としている感じが伝わってきて、それでしっかり儲けていたりすると、やっぱり『何アイツ』ってなるんじゃないかなぁ」

重藤「“バレないように”っていうのが重要なポイントなんですかね」

ブルボンヌ「大きいと思う。今回の特集は『オマージュ』と『パクリ』の二つの言葉だけど、もう少し似たような言葉で『パロディ』もあるじゃん。この三つの違いって、パロディは元ネタがわからないと成立しないネタだから、基本的に元ネタは有名なみんなが知っているようなものか、もしくは対象者にとってはよくわかっているものっていうのが選ばれるのがパロディだとすると、オマージュはわかんなくてもいいんだけど、わかるとさらに深いところまで『リスペクトの思いでこの作品を作ってるんだな』ってストーリーもわかるものだよね。で、パクリは自分の利益のためにやっていることだから『元ネタがわからないだろうな』と思って出してるのよ」

西川「そうなると、やっぱり“知名度”と“利益”によりますよね?」

ブルボンヌ「エド・シーランは知名度がありすぎたから叩かれちゃったんじゃない?」

重藤「それをYouTubeに公開して、何100万回再生されたときに『あら、パクリがバレちゃった』って言うんだけど、100回くらいの再生だったら全然バレなくて、パクリってことが表に出ないで終わってるっていう可能性が全然あるわけですよね」

さらに、内閣府の性被害予防啓発用ポスターの盗作疑惑や、AIに作らせたSF小説などについても話した。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。

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