壁を乗り越えワールド・バリスタ・チャンピオンに。そのルーツは父親にあり!?

壁を乗り越えワールド・バリスタ・チャンピオンに。そのルーツは父親にあり!?

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5月17日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーにバリスタの井崎英典さんが登場した。井崎さんは2014年にワールド・バリスタ・チャンピオンシップでアジア人初のチャンピオンに輝いた。今年3月には最新刊『世界のビジネスエリートは知っている教養としてのコーヒー』を発売している。

井崎英典「ワールド・バリスタ・チャンピオンシップは世界60ヶ国ぐらいから代表が集まって、コーヒー……エスプレッソ、カプチーノ、創作のドリンクの3種類をつくる。その味と技術とプレゼンテーションで総合評価をされて、いちばん点数の高かった人がチャンピオンになれる、という大会です。毎年行われています」

大竹まこと「その世界一! 日本人やアジア系の人で初めてだった?」

井崎「2014年の私がアジア人で初めてでした」

大竹「アジア人が受賞するのかよ、みたいなこともあるだろうに。それを突破してだから、すごいよ」

井崎「コーヒーってヨーロッパやアメリカなどで、いわゆる白人が飲むものだった。過去のチャンピオンも白人でしたし。その中で有色人種である自分が優勝できたのは、たまたまタイミングもよかった。コーヒー業界も、より多様な世界チャンピオンを求めていた、という時代だったので」

大竹「多様性! 時代の波も少しはあった?」

井崎「ありました。コーヒー業界ってそういうところにセンシティブで、LGBTQの問題や、人種の問題には早くから取り組んでいた。そういう意味で、アジアのマーケットの重要性も認知されたタイミングだった、というのもあると思います」

大竹「お父さんの力も大きいですか?」

井崎「大きいですよ! 社会不適合を地で行っているような親父なんですけど、親父がコーヒーをやってくれたから、というのはあります」

大竹「お父様は、ある日『コーヒーの店をやるぞ!』と言い出したんでしょう?」

井崎「そうなんです。もともと塾をやっていたんですけど、だんだんモンスターペアレンツみたいなのが増えてきたから、もうイヤだ、と(笑)。もうやりたくない、みたいなモードに入ったとき、昔から行っていたボロボロのコーヒー店のオヤジさんから『買わない?』と言われて、そのまま丸っと全部『買う』と」

大竹「お父様は大変だったでしょう?」

井崎「大変ですよ、おふくろがいちばん大変だったと思いますけど(笑)」

大竹「金のない中で店、始めちゃったわけでしょう? 右も左もわからずに。なんでうまくやってこられたの?」

井崎「タイミングもよかったんだと思いますけど、親父、凝り性なんですね。昔からジャズをやったり、写真が大好きだったり、文化系のものが好きだった。凝り性なので、コーヒーにもハマっていくわけです。そうしたら『どうやってもおいしくならない』という壁にぶち当たって。どうすればいいだろう、というときに出会ったのがスペシャルティコーヒーと呼ばれる、高品質なコーヒーとされるものでした」

大竹「ほう」

井崎「日本のマーケットで認知されてきたタイミングで、うちの親父の世代がスペシャルティコーヒーの、いわゆるパイオニアなんです。そういう中でマーケットを切り開いてきた。時代の波に乗れた、というのがあるんじゃないかと思います」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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