ふるさと納税が7倍増!職人の街・三条で何が?「新潟にみる地方創生とイノベーション」

ふるさと納税が7倍増!職人の街・三条で何が?「新潟にみる地方創生とイノベーション」

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様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが様々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2023年5月8日の放送では、エスイノベーション株式会社・代表取締役、新潟ベンチャーキャピタル株式会社・取締役の星野善宣、三条市CMOの澤正史さんをお迎えして、「新潟にみる地方創生とイノベーション」をテーマにトークを繰り広げました。

入山:星野さんから、新潟県の現状や課題について教えてください。

星野:世代交代している事業者が多くなって、その方とスタートアップ企業が繋がってコミュニケーションをとっています。新潟で上場しているハードオフの社長も第2世代になって、TSUTAYAのフランチャイズ加盟店最大手・トップカルチャーの社長なども加わって一緒にイノベーションを起こそうとしてます。行政からも応援していただいてますね。

入山:そうした方々の交流拠点があるんですか?

星野:新潟駅の前にある県が支援する施設に集まりますが、それ以外にも起業のための施設を作っています。

入山:新潟で、面白い企業ありますか?

星野:フラーという、アプリを作る会社があって元々千葉県だったんですが、経営者が全員新潟出身だったんです。新潟ベンチャーキャピタルが出資して、それこそスノーピークやハードオフ、変わったところで長岡花火のアプリを作っています。

入山:澤さんのまわりではいかがですか?

澤:新しい人がでてきて、三条市だと跡継ぎの世代がスタートアップ企業を始めていて、例えばドッツアンドラインズ。JR燕三条駅に、JREローカルハブといって、三条の分業されたものづくりの窓口、工場の窓口となって、工場をネットワークする仕事をやらせてもらってます。

入山:それなりに大手企業があって、スタートアップもあって、昔からのファミリービジネスがあって、お互いが影響してあっている。そういうことなんでしょうか。澤さんが、三条市にきた当時は?

澤:当時は、目の前に山のように課題がある状態でした。大きな成果が出そうなところから手を付けていきましたね。元々三条市は、ふるさと納税を外部委託していたんですが、私自身返礼品を提供されている事業者さんともっと近くでコミュニケーション取ったほうがうまくいくと思ったし、ふるさと納税の理念として、自治体が全国にPRするという理念があるので、市役所がチーム作って、直接やるべきと思って、昨年の4月に直営チームを作って、市役所職員でやっている状況です。

ほかにも新潟ならではの強みと、東京との意外な関係、江戸時代に新潟は最も〇〇が多かったなどトークが炸裂。



本日のお客様
星野善宣さん
専門商社にてアジア市場での営業を経験した後、コンサルティングファームに転職。ベンチャー、中小企業の事業変革に携わる。2007年には スタートアップ向けの事業成長支援をサポートするパートナーオブスターズ株式会社を設立。2015年には新潟ベンチャーキャピタル株式会社の取締役就任し、2021年には、地域企業のイノベーションに向けて、DX、新規事業開発、事業承継をサポートするエスイノベーションを設立。

澤正史さん
大学卒業後、バイリンガル向けの転職サイト「Daijob.com」を経て、ターナージャパン、ソニー・ピクチャーズ、DAZN、Netflixといった、外資系エンターテイメント企業を経験。その後、2021年には新潟県の三条市CMOに着任。ふるさと納税の事業に携わり、1年半で、ふるさと納税による寄付が7倍の50億円に到達。さらに、ふるさと納税の返礼品としては全国初のNFTトレカ「燕三条NFT 匠の守護者」を採用するなど新しい試みも行う。

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