佐野玲於インタビュー「New Culture from GENERATIONS!」

佐野玲於インタビュー「New Culture from GENERATIONS!」

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平日深夜のワイド番組『CultureZ 』がこの春、「半径2メートルの“おもしろい”を集めよう」を新たな番組コンセプトに掲げ、リニューアルを果たしました。
今回は、水曜新パーソナリティのGENERATIONS from EXILE TRIBE佐野玲於さんにお話をうかがいました。

※こちらは文化放送の月刊フリーマガジン「フクミミ」2021年5月号に掲載されたインタビューです。

目次

  1. 「2 年間発言ゼロ」から「ラジオの一人喋り」へ
  2. 衝撃を受けた「クランプ」との出会い
  3. 『CultureZ 』に新しい風が吹くように
  4. この記事の番組情報

「2 年間発言ゼロ」から「ラジオの一人喋り」へ

─ ラジオの一人喋りでレギュラーを務めるのは初ということですが、もともと喋るのはお好きなほうなのでしょうか?

佐野 実は、昔は喋るのが苦手だったんです。芸能活動を始めるまでは人見知りが激しくて、初対面の人とどう接していいか分かりませんでした。グループで活動を始めた頃も、2 年ぐらい番組で全く喋ってなかったと思います。『週刊EXILE 』という番組の「喋ってないランキング」では、「発言時間 0 秒」で堂々の1 位を獲得したこともあるくらいですから(笑)。その当時から考えると、かなり変化があったんだなと思いますね。

─ 佐野さんはご自身のことを、どんなタイプの人だと思っていますか?

佐野 周りからは「自由な人間だな」って、よく言われます。変な言い方になるかもしれないけど、自分自身が置かれている立場を「あまり理解していない人」というか。「芸能人だから」とか、「下ネタを言うのはNG 」とか、そういうこだわりがないので。だからラジオも、一人の人間として普通の一面が垣間見えるような楽しい番組にしていきたいです。
『CultureZ 』は深夜の番組ですけど、僕、いまだに真夜中ってドキドキするんです。修学旅行の前の日みたいな気持ちになって、ワクワクするというか。だから、リスナーの皆さんにも、一緒に悪いことをしているような気持ちで楽しんでいただけたらと思っています。

─ これまでにはダンス以外に、映画やドラマでの演技にもフィールドを広げてこられましたが、ダンスと演技で共通するところはありましたか?

佐野 共通点はありますね。ダンスと演技でそれぞれ表現方法は違うと思うんですけど、最終目標は同じというか、「観ている人に何を感じ取ってほしいか」というところは共通しているような気がします。それはラジオにも共通している点だとも考えています。

衝撃を受けた「クランプ」との出会い

─ 今回の「ラジオの一人喋り」もそうですが、ダンスから演技へとフィールドを広げたように、新しい分野に挑戦するときはどんな心境なのでしょうか?

佐野 以前は一人で妄想を膨らませるというか、「いやあ…」って、やるかやらないかギリギリまで悩むタイプでした。初めてドラマ出演のお話をいただいたときも、「えっ、ダンスしかできないんですけど…」みたいな感じで。勝手に「台詞を覚えるのは大変だろうな」とか、「監督さんが怖かったら嫌だな」とか( 笑)。でも、結果的にはチャレンジしてよかったです。大人になるにつれて思うのは、まず始めてみることが大事なんだなと。「やってみるか」という感じでしょうか。

─ 番組タイトルの『CultureZ 』にちなんで、佐野さんが大切にしたい「文化」はありますか?

佐野 僕が子供の頃からやってきたダンスは「クランプ(KRUMP)」というジャンルなんですが、ダンスの世界では超サブカルというか、やっている人があまり多くないんです。日本だと1 万人に届かないんじゃないでしょうか。クランプに出会ったのは、小学校低学年のとき、当時のダンスの師匠と一緒に渋谷の映画館で観た『ライズ(RIZE)』というドキュメンタリー映画がきっかけでした。衝撃でした。その映画を観て、ヒップホップのプロダンサーからクランプに転向する人もいました。
当時、日本には情報が全然なかったので、僕はなけなしのお小遣いでマンガ喫茶に行って、ネットでクランプの動画を漁りました。師匠のYouTube アカウントを借りて自分のダンス動画をどんどんアップしていたら、外国の人からコメントが来たので、無茶苦茶な英語でメッセージをやりとりするようにもなりました。そんなことが楽しくてしょうがなくて、そのままダンスを続けてきたという感じでしょうか。だからこの番組でも、自分がいいなと思ったものは自信を持って「いい」と言いたいし、面白いものは面白いと言える文化を作っていけたらいいなと思っています。

『CultureZ 』に新しい風が吹くように

─ 番組で佐野さんが選曲する音楽にも、『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」的なアプローチがあったりして、いろいろな角度から音楽を楽しむ感じが伝わってきます。

佐野 『タモリ倶楽部』は小さい頃から好きでよく観ていました。3 月に出演させてもらった『ナニモノ!』でも、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの曲を「空耳アワー」だとこんなふうに聴こえるという形で紹介したんですけど、ああいうクスッと笑える感じでリスナーの皆さんに興味を持ってもらうのもいいんじゃないかと。くだらないことを楽しみながら、おたよりを読んだり、自分なりの言葉で喋ったりすることによって、この『CultureZ 』水曜日に独自の色が生まれてくるといいなと思っています。
最初に出演のオファーをいただいたときは、「やっぱり『CultureZ 』っていうぐらいだから、たくさん豆知識を出さなきゃいけないのかな…」とか、「俺の知識量でリスナーさん満足してくれるかな…」とか、いろいろ考えてたんです( 笑)。でも、実際はもっとゆったり楽しんでもらえるラジオだったので安心しました。僕が自分らしく喋れるような雰囲気をスタッフの皆さんが作ってくださることにも、とても感謝しています。

─ 最後に、今後の番組に関して意気込みをお聞かせください。

佐野 まず、自分が参加することによって『CultureZ 』や文化放送さんに新しい風が吹けばいいなと、純粋に思っています。あとは、ちょっとふざけていきます(笑)。そういった面も含めて、深夜の寂しさも吹っ飛ぶようなラジオにしていきたいですね。

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