年齢で区切るマーケティングはもう古い!?

年齢で区切るマーケティングはもう古い!?

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6月29日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーのテーマは「消齢化(しょうれいか)」。年齢による好み、価値観の違いがなくなっていく現象を指す造語である。

西川あやの「『消齢化』という言葉、私も知らなかったんですけど、博報堂生活総合研究所がおよそ30年間続けている、アンケート調査によって見えてきたことらしいんですよ。調査データがおもしろくて。60代、50代、40代、30代、20代後半の方からとった、いろんな質問に対するデータが、折れ線グラフになっているんです」

入山章栄「うん」

西川「2002年にはだいぶ幅のあったものが、2022年になるとずいぶん幅が縮まっていて、未来の推計値はほぼ同じ点になっている、というものがいっぱいあって。どういうものがあるかといえば、たとえば『ハンバーグが好き』」

中田花奈「昔の60代はあまり好きじゃなかったってこと(笑)? 馴染みがない時代もあるのか……」

入山「いまだと年配の人も、小さいころからハンバーグ食べているからね。その世代が上に行っているから大丈夫(好き)なんだ。おもしろいね」

西川「スタジオにいろんな資料があるんですけど、何か気になるものありますか?」

中田「『キャリアアップのためには会社を変えてもかまわないと思う』、この番組でもそういう話、してきたじゃないですか。この意見がみんな(どの年代も)上のほうにいっているのがおもしろいなと思います」

西川「いつか逆転するんじゃないか、という勢いのものもありますね」

入山「これってやっぱりネットの影響あるのかな? 僕が子供のころはネットがなかったから、大人世代と子供世代で、情報に触れる媒体が違うんですよ。大人は夜のニュースを観て、子供は夕方のアニメを観るとか。いまってネットがあるから、老若男女、みんな同じ情報が入るじゃないですか。そうするとみんなの『いい』『大事だね』と思うことがそろっていく」

西川「デジタルネイティブ世代って、すぐにものを調べられるから、詳しいじゃないですか。『若いのによく知っているね~』というセリフも、一般常識という分野では聞かなくなってきているなって。あと漫画とかアニメの趣味もですかね」

入山「僕、娘と一緒に『呪術廻戦』の話、していますから」

西川「マーケティングの世界ではこういう『消齢化』の考え方が取り入れられてもおかしくないな、と思いますね」

入山「企業のマーケティング担当者や、専門家とこういう話するんですけど、実際、もう年齢で区切ってマーケティングはしないそうです。『してももうわかんない』『20代と50代の好みや行動が似てきているから』って。昔だったら50代はこう、男性はこう、女性はこう、みたいな、ある意味『決めつけ』から入っていた。それがいまはまったく通用しないと。だからマーケティングの最前線は『何歳だからこう』っていう分析はほぼしないんですね」

西川「あと『歳の差婚』も、当たり前なので、言葉としてなくなっていくんじゃないか、と」

中田「テレビでも最近、結婚のニュースで10歳差でも『10歳差!?』って言わなくなったじゃないですか。もう驚くことじゃないんだなって」

入山「10歳差は驚かないよ」

中田「ジェネレーションギャップありそう、って思いますけど、そうじゃないってことですね」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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