武器輸出制限の見直しに、青木が一言「侵略する国はどうやって定義するんですか?」

武器輸出制限の見直しに、青木が一言「侵略する国はどうやって定義するんですか?」

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6月30日の大竹まことゴールデンラジオでは、「武器輸出制限の見直し、「侵略受けている国」を追加 与党の報告書案」という朝日新聞のニュースの記事を受けて、大竹と青木がコメントした。

朝日新聞によると、武器輸出を制限している政府の防衛装備移転三原則の運用指針の見直しを巡り、自民公明両党が取りまとめる報告書の内容が分かった。移転の目的に国際法に違反する侵略や、武力の行使、威嚇を受けている国への支援を追加するよう記して、移転の対象国を広げられるようにする。こういった目的が追加されるそうだ。

この記事を受けて、青木と大竹が次のようにコメントした。

青木「この武器輸出。少なくとも殺傷する能力があるような兵器を国外には出さない。どのような理由であっても。というのはある意味で、武器輸出三原則、戦後日本の一つの矜持だったんですけれども、それが安保法制、集団的自衛権の行使にもそうだし、敵基地攻撃能力の保有もそうだし、防衛費をGDP比で2%にするっていうのもそうですけれども、ある意味そういう戦後の矜持みたいなものを次々となぎ倒していく動きの一つで果たしてそれでいいのかなという気がするんですけど、ただこのニュース僕、ちょっと注目してるんですけれども、ちょっとこれ、皮肉ですけれど、侵略を受けている国を支援するというと、なんとなくウクライナなんかを想定してるんでしょうけれども、なんとなく多くの人がそれだったらしょうがないじゃないかというふうに言いそうだし、そのあたりを逆に政府与党も狙ってるのかなと思うんだけれども、2013年の4月23日のことなんですけれども、当時の安倍首相がね、国会でこう言っている。「侵略の定義は学会的にも国際的にも定まっていない。国と国との関係でどちらから見るかで違うんだ」というふうに安倍さんおっしゃっていたんですよ。ある意味でこれは正しい。侵略の定義難しいですよね。その時その時の見方によってどっちが侵略されてるのかっていうのは侵略してる方は侵略だなんて言わないわけだから、難しい。まあただこの安倍さんのこの時の発言っていうのは、いわゆる戦後70年談話を巡って、日本が侵略国だったのかどうなのかっていうことを、ごまかすための発言だったんだけれども、ある意味正しいっていう言い方をすれば、じゃあこの武器輸出の目的追加して侵略を受ける国っていうのはどうやって定義するんですか?っていう話にもなってくるなっていう意味でいうと、どうなんですかねっていうふうには言いたくなりますよね」

大竹「まあ世界はあちこちどんどんどんどん緊張の方に向かっているから、日本もNATOとかなり接近してきたよね。ロシアのプリゴジンがあんなことになって、どうしているかわからないけど、プリゴジンだって立派な犯罪者なわけだよね。立派なったらおかしいけど」

青木「プリゴジンの存在だってロシアから見れば、あるいはプーチンから見ればとんでもない、ついこの間まで自分たちが育てた怪物なんだけど、今となってみればとんでもない反逆者だけど、ある意味で日本も含めたウクライナ侵攻に批判的な視座で見ればプリゴジンがもうちょっと頑張っとけば、プーチン体制ががもう少し変わったんじゃないのかみたいな見方をすれば、ある意味で反逆者ではないというかね」

大竹「でも、さっきまでロシアと一緒にウクライナの街を攻撃していて、普通の市井の人々が何人も亡くなっているっていうのを一緒にやってたわけだからね」

青木「プーチンがある意味で、国民を侵略戦争に動員するってことになってくると、プーチン政権のまさに基盤にも関わってくるので、ある意味で犯罪者とか獄中にいる人間をかき集めて、そこに政府の金を注ぎ込んでまさに大竹さんがおっしゃるようにプリゴジンが、ワグネルが、侵略行為の片棒を担がせてたという意味で言えば、とんでもない奴だとなるわけだけど、それがプーチンに牙を剥いたわけで、ある種プーチン政権の揺らぎでもあるんだろうけれども、そのプリゴジンっていう存在をどう捉えるのかっていうのは、見方によってまさに本当に多面的ですよね」

室井「ちょっと映画でもついていけないぐらい」

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