電動キックボード、なぜ規制緩和? 海外はどうなっている!?

電動キックボード、なぜ規制緩和? 海外はどうなっている!?

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7月27日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「電動キックボード」をテーマにお届けした。今月の法改正で、一定条件を満たせば免許がなくても電動キックボードに乗れることになった。その規制緩和を懸念する声も聞かれている。

西川あやの「電動キックボード、最近すごく見かけますね。お二人はどうでしょうか?」

中田花奈「私は登録もしてあるし、乗ろうと思うんですけど、ちょうど乗りたいときに家の近くの設置場所(ステーション)に『今ありません』とて、諦めたことが何度かあります。いつでも乗れる格好ではあります、ヒールも履かないし」

入山章栄「僕は乗ったことあります。コロナ(禍)前、ヨーロッパに行ったんですね。デンマークは電動キックボード、めちゃめちゃ走っていました。(自分は)特にLimeという会社のキックボードに乗って、便利でした。コペンハーゲンの街を移動しまくって。ただ当時、日本には入っていなかった。いま日本だとLuupという会社が中心になって入れている。たまたまLuupは、立ち上げて間もないときから応援しているんです」

中田「へえ~!」

入山「経営者の岡井(大輝)くんもよく知っています。たまに相談も受けていて。Luupが電動キックボードを売って、いいところもあるけど批判も受けている。それをなんとなく知っている、という立場です」

西川「Luupはシェア、レンタルのサービスです。お金を払って借りることができます」

7月1日の改正道路交通法で、電動キックボードは16歳以上なら免許不要で使用できるようになった。ヘルメットは努力義務、最高速度は20キロまでと、「ほぼ自転車扱いになった」ともいわれる。この変化について入山が解説する。

入山「背景を言うと電動キックボードというビジネスは、海外で先に始まっているんですね。さっき言ったデンマーク、ヨーロッパ、アメリカの西海岸とかで何年も前から。仕組みはいまのLuupと同じです。ヨーロッパはもっとすごくて、どこでも乗り捨てていいんですよ。どこか乗り捨てられたものに乗る。より自由です」

中田「家の真ん前に乗り捨てられるとかも?」

入山「ありえますよ。日本はその辺、しっかりしているんですね。当時から電動キックボードって、賛否はあるでしょうけど、『こういったものが増えたらいいんじゃないか』ということでデンマークなんかで活躍していた。日本に持ってくればいいじゃん、という意見もあったけど、日本は規制が厳しいでしょう?」

中田「はい」

入山「だからなかなかノーだった。(海外からの)日本の新しいビジネスって、だいたい規制で止められるんですね。それをかいくぐるのが難しかった、警察庁と国土交通省、両方を説得しないといけなかった。でもLuupは経営者の岡井くんを中心に、上手にやったんです。いい意味で説得して」

中田「うん」

入山「ただ日本だから時間はかかって、ようやく解禁(改正)されたと。ただヨーロッパやアメリカでいま、やっぱり事故が起きているんですね。一部のヨーロッパの国では規制を厳しくしたほうがいいんじゃないか、という意見が出ている。そうすると日本の中では『ヨーロッパで規制が厳しくなっているのに、なぜ日本で解禁するんだ』という意見がある」

中田「確かに」

入山「ただ一方で、日本だったらヨーロッパほど自由にできない。それなら、日本はこういうことに『ダメ、ダメ』と言ってきたから、新しいビジネスが起きていない。まずはチャレンジしてみたら、という意見もある。いまその両方がせめぎ合っている、という感じですね」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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