なかじましんや 土曜の穴

毎週 土曜日 11:00〜13:00
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第22回 土曜の穴 2015年8月29日

 『なかじましんや 土曜の穴』では
 今年4月の番組スタート以降、
 CMディレクター・中島さんの専門分野
 "テレビコマーシャル"の話題を
 折に触れてご紹介していますが、 
 スペシャルウィークのこの日は、
 CMを彩った名曲の数々をおかけする
 CMソング特集をお送りしました。

 オープニングソングは
 中島信也さんが制作したCMから
 中島さん自ら
 「じんましんや」名義で作詞作曲を担当した
 サントリー『C.C.レモン』(1997年)。

 歌は「チータ」名義の水前寺清子さんで
 「あ、せ~の!」の掛け声から始まるCMは
 皆さんよくご存じでしょうが
 CD化された音源でお聴きいただきました。

 おなじみのサビ部分で
 懐かしく思った方も、きっと多いはず。

(中島)「カメラマンが"瀬野さん"
     という人で『せ~の』にした
     "伝説"もあります」


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 リスナーの皆さんからは
 "好きなCMソング"の投稿を募集。
 『オーイ!中島ちゃん』のコーナーでは
 中島さんが演出を手掛けた
 2011年のNTTドコモのCMに使われた
 桑田佳祐さんの『明日へのマーチ』
 おかけしました。

(中島)「震災で傷ついた東北地方を
     勇気づけようと
     桑田さんが作った曲です」


(小尾)「覚えてますよ!」

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 『中島信也のクリエイターズコラム』では
 故・杉山登志さんの生涯をドラマ化した
 資生堂の一社提供番組
 『メッセージ
   ~ 伝説のCMディレクター・杉山登志』で
 オンエアされた2006年8月の
 資生堂の企業CM(新しい私になって 篇)
 CMソングの制作秘話が語られました。

 数々の人気CMを世に送り出した
 杉山登志さんの記念番組で流す
 コマーシャルとあって、制作には
 複数のクリエイターが参加する
 コンペが行われ、
 "名作"であることが義務付けられました。

 中島さんは
 『歌モノは名作になり得る』と考え
 "本日 私は ふられました"で始まる
 CMソングを作詞

 そして、熊木杏里さんが
 作曲と歌を担当した
 『新しい私になって』が 印象的に使われる
 中島さん演出のCMが
 オンエアされました。

 CMにはモデルのマイコさんが出演。
 ふられて 今にも泣きそうな女性が
 洗顔をして、化粧水をつけ、
 徐々に前向きになっていき・・・
 (ナレーション)
 新しい自分に生まれ変わったら
 きっと、もっと美しい
  あしたがやってくる。
 一瞬も 一生も 美しく
  SHISEIDO


  資生堂のサイト でご覧いただけます。
 (リンク確認 放送日時点)

 「クリエイターズコラム」内で
 お聴きいただいた
 『新しい私になって』
 ドラマの放送の3か月後にCD化され、
 その際、中島さんは熊木さんとともに
 新たにフルサイズ版の詞を
 つけることに――。

(中島)「なんで、こんな詞が
     書けるんだろうと、自分自身に
     不気味な気がするんですけど・・・、
     "ふられた世界"が
     好きなんやろうなと思います」




  タイムマシンに乗って

 今週は
 化粧品キャンペーンソングが
 隆盛を極めた時代

 1970年代80年代にタイムスリップ!


 資生堂、カネボウのCMソングを
 2曲ずつおかけしました。

 『揺れるまなざし』(小椋佳)
  (資生堂 1976年秋)
 『君は薔薇より美しい』(布施明)
  (カネボウ 1979年春)
 『Rock'n Rouge』(松田聖子)
  (カネボウ 1984年春)
 『彼女とTIP ON DUO』(今井美樹)
  (資生堂 1988年秋)

(中島)「化粧品業界は春と秋に
     大手、特に資生堂さん、
     カネボウさんが
     キャンペーンガールを出して
     競い合って、流行を作っていく
     本当に大きな影響力をもった
     CMたちでしたね」


 【商品名・企業名】を歌い込む
 "コマーシャルソング"から
 70年代後半以降
 "イメージソング"へと
 移り変わっていきました。

  中島信也の アナ ライズ

 「CMがモードを生んだ時代」



  妄想五・七・五

  今週の優秀作品

 その件は 記者会見で 話します
 (八潮市 RN・ナナハン親父さん)

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(中島)「有名なかたじゃないと
     ココには行かないですよね。
     その人の"セレブな立場"が
     わかるというのが
     上手やと思いました」


 あなたの妄想や願望、ふと気づいたことなど
 五七五で表現してください。
 皆さんからの投稿をお待ちしています。

 ■宛て先:ana@joqr.net 「妄想五・七・五」の係

 「優秀賞」に選ばれた方には
 中島さんが作品を短冊に書いてプレゼント!
 作品が紹介された方には
 「トイレ川柳」の入賞作が掲載された
 トイレットペーパー型トイレ川柳集
 差し上げます。

 TOTO トイレ川柳 募集中!
 TOTO「トイレ川柳」では、
 トイレにまつわるエピソードを
 川柳で募集しています。

 この日は中島信也さんが
 自ら考案した作品を紹介しました。

 秋の暮れ 水面を揺らす ビッグベン

(中島)「ビッグベンは大きな音で
     ロンドンのテムズ川の
     水面が揺れるくらいの
     鐘が鳴るわけでございますが、
     水面というのは
     ネオレストの中に
     溜まっているお水で
     そこにボッチャン!と落ちるのが
     ビッグベンでございます」


 TOTO第11回「トイレ川柳」
 応募受付期間は
 8月31日(月)までです。

 最優秀賞「ネオレスト賞」に選ばれた方には
 タンクレストイレ「ネオレスト」または
 「賞金20万円」
 上位20句には、エアインシャワー
 「ベン親子」ノベルティセットなどが
 贈られるほか、
 上位20句は
 トイレットペーパー型川柳集に掲載されます。

  詳しくは こちら をご覧ください。



  プレゼン!

 プレゼンターが、今知っておきたい話題を
 中島さんに"プレゼン"し、
 中島さんは、その"プレゼン"に対して
 ★(星)を1~3個つけて判定します。

 この日は文化放送・砂山圭大郎アナウンサーが
 ローカルCMをプレゼン!

 首都圏では放送されず
 限られた地域でしか
 見ることのできない
 ローカルCMの中から
 話題になった3本をご紹介しました。

 春華堂 「うなぎパイ」

  2005年から静岡地区でオンエアされ
  CMソングは小椋佳さんが手がけた
  『うなぎのじゅもん』(歌:小椋佳&アルザ)

(砂山)「小椋佳さんが
     第一勧業銀行 浜松支店長を
     務めていらっしゃった時に
     春華堂さんとお付き合いが
     始まって、長い親交を経て
     企画が実現したということです」
     

 * * * * * * * * * *

 フンドーキン醤油 「FUN篇」

  大分県でオンエア。
  CM曲『This Old Man』にのって
  一般の方々が料理中に
  "失敗するシーン"が次々に登場。

  今年3月
  世界的な広告祭「ADFEST」
  (アドフェスト/アジア太平洋広告祭)
  映像部門(食品・調味料)
  銀賞(準グランプリに相当)を受賞。

(砂山)「演出されたものじゃない
     リアルな失敗が
     料理の"楽しさ"を
     伝えてくれるCMです」
     

(中島)「ホンマに危ないシーンも
     あるんですけど、
     でも、すごく楽しいです」


 * * * * * * * * * *

 東山堂音楽教室「披露宴編」

 盛岡県でオンエア。
 母と死別した父と娘の関係を
 「音楽」を通じて描いた作品で、
 娘の披露宴で父親が、
 かつて娘が母親から教わった
 パッヘルベルの『カノン』
 演奏する――というその内容が
 "泣ける"と2014年に話題に。

 今年「ADFEST」広告賞を受賞。

 3分30秒のフルバージョンの映像が
 YouTubeで公開されています。

(砂山)「本当に泣ける映像です」

(中島)「映像にうまくまとめてます。
     3分半版は見た方がいいです」


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(砂山)「その場所に行かないと
     聴けない、見られない
     ご当地CM・・・広告って
     その場所(土地)でしか
     流れないものですが
     いいものはやっぱりいいということで
     プレゼンさせていただきました」


  中島信也の ★判定

 『★★★』(星三つ)

(中島)「僕、CMの話題大好き。
     というだけじゃなくて
     いいの選んで来ましたね。
     みんなぜひ
(動画で)
     見ていただきたいと思います」




 番組ではスペシャルウィークの
 リスナープレゼントとして
 『浜名湖産のうなぎの蒲焼』
 サントリー『伊右衛門』(12本入り1ケース)をご用意。
 たくさんのご応募のほか
 CMソングの思い出やリクエストを
 お寄せいただき、
 "懐かしい!"
 "化粧品会社のCMはオシャレ"
 "口ずさめる曲が多い"――などの
 感想をご紹介しました。

(中島)「リアルタイムの人たちが
     
(特集によって)ドキドキする
     っていうのがCMの特徴やね」

 
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 濱田高志(たかゆき)さんとともに
 CMソングの歴史を振り返った
 ゲストコーナー「しんやの部屋」
 「週刊 那須スタイル」の模様は
 別記事でご紹介します。

 (プレゼントのご応募受け付けは終了しました)



  8月29日 お送りした曲

 ◆C.C.レモン / チータ
  (サントリー)
 ◆揺れるまなざし / 小椋佳
  (資生堂)
 ◆君は薔薇より美しい / 布施明
  (カネボウ)
 ◆Rock'n Rouge / 松田聖子
  (カネボウ)
 ◆彼女とTIP ON DUO / 今井美樹
  (資生堂)
 ◆うなぎのじゅもん / 小椋佳&アルザ
  (春華堂)
 ◆This Old Man
  (フンドーキン醤油 FUNシリーズ)
 ◆カノン
  (東山堂音楽教室 披露宴編)
 ◆明日へのマーチ / 桑田佳祐
  (NTTドコモ)
 ◆モクセイの花 / デューク・エイセス
  (日本生命)
 ◆言葉にできない / 小田和正
  (明治生命=当時
 ◆新しい私になって / 熊木杏里
  (資生堂)

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