なかじましんや 土曜の穴

毎週 土曜日 11:00〜13:00
tweet

ゲスト・北村みどりさん

 5月14日のゲストは
 株式会社 三宅デザイン事務所
 代表取締役社長の
 北村みどりさん。

 Kitamura_Midori_20160514_04_320x240.jpg
 世界的なデザイナー・三宅一生さんの
 ものづくりを長年にわたり支える
 右腕的存在で、1976年から
 「イッセイミヤケ」のPRを担う
 "アタッシェ・ドゥ・プレス"として
 コレクション、展覧会、出版物など
 三宅一生さんのすべての活動に
 携わっています。

 三宅一生さんの
 服作りのコンセプト、
 開催中の『『MIYAKE ISSEY展』の
 見どころなどを伺いました。

 Kitamura_Midori_20160514_01_480x360.jpg
  『MIYAKE ISSEY展』

 現在、国立新美術館(六本木)で
 開催中の
 『MIYAKE ISSEY展:
   三宅一生の仕事』

 1970年から45年間におよぶ
 三宅一生さんの全仕事が
 紹介されています。

 北村みどりさんはプロデューサーで
 ディレクター。
 構想からは7年かかり、
 保管されている5~6万点もの服を全て
 一生さんとともに確認しては、
 その時代を懐かしく思い出しつつ
 選んだそうです。

(北村)「内容を固めてからは準備が
     3年以上かかったんです」


 Kitamura_Midori_20160514_05_320x240.jpg
 『MIYAKE ISSEY展』には
 中島信也さんも映像作りに協力。

 小尾渚沙アナウンサーも鑑賞しました。

(小尾)「ホントに楽しくって、
     美しくって、
     ワクワクする素敵な展覧会
     だと思いました」


  三宅一生さんの性格・独自性

 三宅一生さんの『性格』
 常に謙虚で、
 若手スタッフの意見であっても
 聞く耳を持ち、
 頭ごなしに相手の意見を
 否定しないのだそうです。

(北村)「そういう意味では、
     モノを言うスタッフ、
     意見を言うスタッフが
     好きですよね」


 『デザイン』の面では
 常に先を見据え続ける
 三宅一生さん。

(北村)「(スタッフが)誰も
     追い付いていけないんですね。
     背中を見て追いかけていく
     感じで、勉強になります」


(中島)「どうやって、みんなを
     服で幸せにできるんだろう?
     というところを
     追い求めている――
     という姿勢ですよね」


(北村)「三宅一生の服作りは
     世の中のトレンドに
     とらわれないで
     独自の世界を作っています」


 素材の独自性、
 服のコンセプトは
 すべて三宅一生さんが
 独自に切り開いたもの。

(中島)「独自性というものの中に
     大きな志が存在してる。
     新しい喜びを提供するところに
     新しい文化ができていくという
     志を持っておられますよね」


(北村)「今までにない服作り
     というのが常に
(あります)


 Kitamura_Midori_20160514_03_320x240.jpg
  1枚の布

 2010年に誕生したブランド
 『132 5. ISSEY MIYAKE』
  コンセプトは「1枚の布」

 1枚の布(1次元)から
 立体造形(3次元)が生まれ
 畳むと平面(2次元)になり
 身にまとうことで時間や次元を
 超えた存在(5次元)になる――。

(中島)「"布"が展示されているんです
     『これが服?!』って感じの。
     それが服になった状態も
     見れるので、
     ある種"カラクリ小屋"的な
     楽しみもある。
     そこにISSEY MIYAKEさんの
     ほかにない独自の
     クリエイティビティが
     表現出来てると思うんです」


  展覧会&本

 『MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事』
 ■日程:3月16日~6月13日(月)
 ■会場:国立新美術館 企画展示室2E

 ■ウェブサイト: こちら

(北村)「ご覧いただいた方が、
     デザインの仕事は面白くて、
     こんなにワクワクして
     楽しいんだなって
     感じていただいて、
     ご自分の、次の発想の
     足しになってくださったら
     いいなと思って」


(中島)「特にファッションとか
     アート、クリエイティブに
     関心のある方は
     伝わってくると思いますね」


 Kitamura_Midori_20160514_02_360x270.jpg
 大型本『ISSEY MIYAKE 三宅一生』
 ■監修:三宅一生
     青木保(国立新美術館長)
 ■企画:北村みどり
 ■サイズ:297×225mm 並製本
      248頁(カラー170点)

 ドイツの出版社TASCHENから刊行。

(中島)「ISSEY MIYAKEさんの
     全仕事が凝縮された大作。
     私が担当させていただいた
     映像は、この本の、一種の
     ビジュアル化なんです」

TOPへ戻る