なかじましんや 土曜の穴

毎週 土曜日 11:00〜13:00
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ゲスト・齊藤 勇さん

 2月3日放送
 『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
 立正大学名誉教授、心理学者の
 齊藤 勇さん。

  ♪♪ ポッドキャストで聴く ♪♪

 心理学の
 おもに対人関係の分野を専門とし、
 「あいづち」は最強の
 コミュニケーションツール――と考える
 齊藤さんは
 人間関係をよくする
 「あいづち対話法」を開発され
 講演や研修などで
 その普及に努めていらっしゃいます。

 そんな齊藤さんの近著
 『相手がノリノリで話し出す
  「スゴい!ひと言」大全』
をもとに
 「あいづち」の
 効果的に使い方を伺いました。

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  あいづちで盛り上げる

 会話が難しい――と悩む人の多くは
 いかに面白くするか、
 何を喋るかを
 一生懸命考えてしまいがち。

 しかし、適切な【あいづち】を打てば
 話を盛り上げることができるようです。

(齊藤)「相手が求めているのは
     面白い話を聞くことではなくて
     自分が話したことを承認して
     もらうということなんです」


 会話は野球の"キャッチボール"に
 例えられますが
 日本人の会話は、ピッチャーが
 座っているキャッチャーめがけて
 投げ込むピッチング=上下関係の会話
 であるという齊藤さん。

 キャッチャー(聞き手)は受けることに
 集中すべきで、球を受ける際、
 キャッチャーミットで
 いい音を出すことが肝心。

(齊藤)「そうするとピッチャーは
     いい気持ちになって、
     いい球を投げるようになる。
     それが、あいづちなんです」


  最強の【サ行】

 『すごい』

(齊藤)「このひと言で
     だいたい大丈夫です。
     『すごい』と言われて
     嫌な人はいないですよ」


(中島)「目上であっても
     大丈夫そうですね」


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 『へぇ~』というあいづちも、
 相手との関係性にもよりますが
 『すごいですね』につながるので
 使いやすいでしょう。

 『さすが』

 『すごい』よりも"すごい"のが
 『さすが』――。

 相手との関係性が強い場合に使える
 決定的なあいづち。

 「さすが」「すごい」を含む
 サ行の言葉に
 あいづちの基本が集中しています。

 ◆知らなかった
  相手の知的能力の高さを認める言葉
 ◆センスいいですね
  これを言われれば大満足
 ◆それで・・・?
  関心を持っていることが伝わる

(齊藤)「特に【さ・す・そ】の3つ」

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  ネガティブな話題の時は

 『つらいですね』

 ネガティブな話題の時のあいづち。

 ここで注意すべきは
 抱えている問題などに対して
 「○○すればいいじゃないですか」
 【対策】【方法】を話してしまうこと。

(齊藤)「そんなことは求めてないです」

(中島)「言ってしまう。
     【どうしてそういう言い方しか
      できないの?】
と言われる」


(齊藤)「【共感】が欲しいんです。
     【励まし】でもなくて」


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 男性はついつい【対策】を
 話してしまいがちなので、ご注意を!

  好運を『もっている』

 『もってますね』

 相手が成功話をした時に打つあいづち。

 悪いあいづちは「運がいいですね」
 単に"ラッキー"だったというだけで
 相手を褒めていない。

 【運を生まれ持っている】――となる
 「もってますね」を使ってみましょう。

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  注意が必要『なるほど』

 『なるほど』

 使うのが難しい「なるほど」

 【同意】のあいづちですが、
 理性的過ぎて"情"に乏しく
 「言っている意味は分かるが・・・」
 と受け取られてしまう場合も。

 【賛同】する場合は
 『すごいですね』『さすがですね』
 言えば相手もノリノリになるでしょう。

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  齊藤 勇さんの著書

 『相手がノリノリで話し出す
    「スゴい!ひと言」大全』
  (かんき出版/1,400円+税/2017年11月発売)
  詳しくは こちら

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