6月1日放送
『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
同時通訳者の
関根マイクさん。
♪♪ ポッドキャストで聴く ♪♪
カナダに留学していた大学時代
「通訳」のアルバイトをしたことを
きっかけにフリーランスの
翻訳者・通訳者として活動を始めた
関根マイクさん。
現在は、おもに国際会議の現場で活躍。
今年2月には著書
『同時通訳者のここだけの話』が
発売されました。
発言者の声を聞きながら
通訳を行うのが「同時通訳」。
一方、発言者が数センテンスの話をして
一旦区切り、通訳者が訳を出すのは
「逐次通訳」といいます。
通訳している間も、発言者の話を
同時並行で聞かなければならないため
集中力が必要です。
放送では、 発言を聴き逃したり
言っていることが理解できない場合など
同時通訳で困ったときに
うまく切り抜ける方法をはじめ、
知られざる通訳の仕事の
実態に迫りました。
■ プロ通訳者のテクニック ■
発言を聴き逃したり、
言っていることが理解できない・・・
そんな時にうまく切り抜けるのも
プロの仕事――。
(関根)「文脈を理解しながら
常に意識しているのは
『要点』は逃さないで抑える
ってことですね。
会話の中で
価値の低い情報とかも
あるので」
同時通訳の場合は特に
発言者の話すスピードに
付いていかなければならないため
"ディティールを落とす"ことは
あるそうです。
(関根)「(映画の)
『字幕』はいい例だと思います。
全部語ってませんよね」
■ 米大統領の同時通訳 ■
先月、アメリカのトランプ大統領が
来日を果たしました。
関根マイクさんはこれまで
トランプさんの通訳を務めたことは
ないものの
同時通訳をしやすいか・しにくいかで
見た場合、両面があると指摘します。
トランプさんの話す英語は
「センテンス構造が
シンプルで訳しやすい」一方、
話した内容が、本当なのか、冗談なのか
わからないことがあり、その点では
同時通訳者泣かせといえるでしょう。
それでも、関根さんは
トランプさんの通訳を務めることに
意欲的です。
(関根)「今、通訳をしている方々って
訓練を受けて、
うまくて丁寧なんですよね。
でもトランプ、そんな話し方
してないですよね。
普通に
オッサンみたいな話し方。
ぶっきらぼうさというか、
僕はそれ出来るんじゃないかな
と思ってるんですけどね。
Yahoo!ニュースのトップに
載って、炎上するっていうね。
そこまでセットで(笑)」
はたして
実現する日はやってくるでしょうか。
今後、同時通訳を伴う
トランプ大統領の会見が行われた際には
通訳担当者や
話し方に注目しましょう。
■ 関根マイクさんの著書 ■
■『同時通訳者のここだけの話
-プロ通訳者のノート術公開-』
(アルク/1,600円+税/2019年2月発売)
詳しくは こちら
関根マイクさんの最新情報は
翻訳と通訳のあいだ
関根マイクの雑記ブログを
ご覧ください。
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