文化放送

水谷加奈のエンタの女王

映画、芝居、コンサート、歌舞伎、ミュージカルから、落語に文楽、能や狂言、そして、美術館、写真展、遊園地!?に至るまで。とにかくこの世は楽しいことがいっぱい!なのだ。エンタの女王、水谷発信の情報で、あなたも毎日エンジョイ!

Aug26

真夏の夜のフラメンコ

真夏のフラメンコ夏が終わる。
哀しい。遊び足りないなあ。
さて、この夏印象深かったライブはコチラ。
『真夏の夜のフラメンコ』
タイトルがよいでしょ。

知人にススメられて初めて行ったのだが、
第41回を迎える有名なイベントらしい。
場所は日比谷野外音楽堂。
ビール片手にフラメンコ。
日本のフラメンコ界を代表する
小松原庸子スペイン舞踊団と、
スペインの有名舞踊家たちが、踊りまくる。

不思議なのは、美人でスリムな若い女性より
豊満でたわわ(?)なオバサンダンサーのほうが
魅力的なこと。
男性もそうだ。
若くてハンサム系よりも、チビでデブでハゲの
オジサンダンサーのほうがセクシー!!
踊る人の人生が現れるからなんだろうね。

写真はフィナーレの舞台。
その盛り上がりぶりがわかるでしょ。
来年もたぶん行っちゃうと思う。

Aug19

お見事!!!

新橋演舞場では八月花形歌舞伎。
今回は、午前、午後、夜の三部制となっている。
私が見たのは夜の部。
演目は2つ。
扇雀、橋之助の『宿の月』という踊りと、
勘太郎、七之助、獅童の『怪談乳房榎』。
かいだん・ちぶさのえのきと読みます。
みどころは、勘太郎の四役早替り。
こっちにいたとおもったら、もうあっちにいる、
みたいな。
特に、花道の七・三のところで、
入れ替わるシーンはお見事としか言いようがない。
この場面はこれまでもお父さんの勘三郎で
何回も見ているのだが、どうやっているのか
全くわからない。
そして、勘太郎の台詞回しや立ち姿、表情が、
お父さんの勘三郎にそっくりになってきたことが
これまた感慨深い。
お客さんもみんな、
「お父さんにそっくりになってきたねえ」
と、感想を漏らしていた。
こうやって日本の伝統が引き継がれていくことが
我々は嬉しいんだよね。

歌舞伎初めての人にもわかりやすくて
面白いのだけれど。
早替りのシーンは、どれが勘太郎かわかっていないと、
なにがすごいのかわからないかも?

八月花形歌舞伎

『八月花形歌舞伎』
   新橋演舞場にて
    8月27日まで

Aug12

ドラムライン

ドラムラインすばらしい!すばらしい!大コーフン!!
『ドラムライン』のライブは、
ブラックミュージックの歴史を
マーチングバンドで魅せるという、
大迫力のステージだ。
マーチングの音楽をはじめ、
モータウンやゴスペル、60、70、80年代の
ブラックミュージックが力強く響く。
マイケルジャクソンのスリラーも!!

アンコールでは聖者の行進。
会場が一体となって盛りあがって楽しかった。

もともとは映画『ドラムライン』をベースに
構成されたステージなのだが、
この映画がまたすばらしい!!
カッコいいよー。
DVDで是非見てください。
映画は、高校生達がマーチングバンドで闘う
という青春モノなんだけど、
これがただのやわな青春モノじゃない。
とにかくしびれる。
闘うというと、スポーツ的だが、
まさにマーチングバンドどうしが、お互いににらみ合って
ガン飛ばして相手を威嚇しながら太鼓を叩くシーンなんて、
もう肩に力を入れながらも、身を乗り出してしまう。

今回のライブでも、そんな闘いのシーンがある。
必見。

『ドラムラインLIVE』
14日まで国際フォーラム
   その後、神奈川、かつしか、栃木、桐生など。

Aug05

奥様お尻をどうぞ

奥様お尻をどうぞ作・演出 ケラリーノ・サンドロビッチ。
この人の作品は、おもしろいときはおもしろい。
こむずかしいときはこむずかしい。
くだらないときはくだらない。
案外不安定。
でもだからこそ観たくなる。
今回は、2007年の再演。
前回の舞台は観ていないのだが、なんでも
『この上なく凶暴、極めて不毛』
『演劇界に大きな衝撃』
『途中で席を立つ観客も』
なーんていう噂を聞いている。
じゃ、今回は......??!!

『極めておバカ。おバカ以外のなにものでもない!』

いやいや、ホントにおバカを極めていた。
ストーリーは...といわれても、うまく答えられない。
はっきり言ってコントの連続。
古田新太、ほとんど裸だし。
でも、八嶋智人、大倉孝二、犬山イヌ子、
入江雅人、八十田勇一など、役者は揃っている。

2時間半と、割と長丁場なのだが、
途中で観客が笑い疲れてくると、
そこをうまくつっこんでくる。

とはいうものの、
原発問題をテーマに組み込んでいるので、
ただのおバカにはなっていない。
いたってブラック、いたってシニカル。

しかしヘンなタイトル。。。


『奥様お尻をどうぞ』
  本多劇場にて  8月28日まで
           その後大阪

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