文化放送

水谷加奈のエンタの女王

映画、芝居、コンサート、歌舞伎、ミュージカルから、落語に文楽、能や狂言、そして、美術館、写真展、遊園地!?に至るまで。とにかくこの世は楽しいことがいっぱい!なのだ。エンタの女王、水谷発信の情報で、あなたも毎日エンジョイ!

Jul30

夏だ!ホラーだ!!ホラーのススメ

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ホラー・オカルト好きの私としましては~、
真夏の熱帯夜、家族が寝静まったリビングで、
冷房をガンガンきかせて、焼酎ロックを片手に
怖い映画を見るのが、まさに至福のとき。
とはいうものの、面白いっ!と満足できる
作品にめぐりあうって、案外難しい。

「エクソシスト」の監督が、
「見るたびに悪夢にうなされたような
気分になる」
と太鼓判を押したホラー映画を、以前
紹介していた。
「エクソシスト」は名作だ!と
愛してやまない私が、その映画を
見ないわけにはいかない。
とはいうものの、それらすべてが
ビデオ化、DVD化しているわけでもなく。
「サイコ」「エイリアン」「サスペリア」
「ローズマリーの赤ちゃん」
「ファニーゲーム」「ゼム」
あたりは堪能したのだが、
40年代、50年代の古い作品で、
「悪魔のような女」「謎の下宿人」
「らせん階段」あたりはソフトがみつからず
いまだ見ることが出来ていない。残念! 
とにかく!怖いのダメという方も、たまにはどうぞ。

さて、もうひとつ、
ちょっといつもと違うホラー体験のオススメ。
志の輔師匠の落語『牡丹灯篭』はいかが。
美しい幽霊と関係を持ってしまった男が
とり殺されるというお話。
これを落語では、どう表現するのか。
しかも志の輔さんならではの演出が楽しみ。
落語って笑うだけじゃないんだな、
じんとするだけじゃないんだな、
怖がらせてもくれるんだ、
という新発見があること間違いなし。

『牡丹灯篭2010』
  8月16日~22日
   下北沢 本多劇場にて

Jul23

さ、さ、さ、さむい~!

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あぢぢぢぢ~。
毎日暑いですなあ。
じゃ、映画でも見て冷え冷えしてください~、
ってことでご紹介するのは『フローズン』。
ね、タイトルからして凍りそうでしょ?
こちら、体感型パニックスリラー。

誰もいないスキー場でリフトに取り残された3人。
次、リフトが動くのは1週間後!
猛烈な吹雪、マイナス20度の極寒。
なんとかしないと、このままでは凍ってしまう。
さあ、あなたならどうする!?
飛び降りる?
高さ15メートルだよ!
新雪ならいいけど、雪は凍ってカチカチ。
足の骨、折れるよー。
リフトの上のワイヤーを伝って下ってく?
いやあ、それって至難の業だよー。
容易じゃないよー。
よかれと思ってやったことが、
全て裏目に出てしまうという展開は、
言ってみれば『オープンウオーター』の雪山版。
思わずにやりとしてしまった。
CGを一切使っていないというのも好感がもてる。

普通、携帯持って滑るよね~。
とか、
狼ってそういう動物なの?
とか、突っ込みどころは満載だけど、
そこがまた面白い。
うーん、私だったら、リフトの上で
ウエアを脱いで、3人分のウエアをつなげる。
でもって、下まで垂らして1人を下ろすかな。
1人下りたら慌ててウエアを引っ張り上げて着なおせばいい。
なんて、自分ならどうするか考えながらも、
今度リフトに乗るときは、
携帯とちょっとした食料を持って、
トイレは済ませて、
あ、それからスキー場の営業時間を
前もって確認してから乗ろう、と
決めた私であった。

『フローズン』
  8月7日より公開

Jul15

ぼくのエリ

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暑い日が続くので、ここらで怖い映画のご紹介。
といっても、怖いだけじゃない。
新しいタイプのバンパイア作品なのだ。

いじめられっこで孤独な少年オスカーが
初めて好きになった12歳の女の子エリ。
エリは、夜しか現れない謎の多い女の子。
そしてエリのまわりで起こる連続殺人事件。
エリは200年生きながらえているバンパイアだったのだ。
禁断の恋。
血に染まる惨劇。
性に目覚めていく少年。

舞台は雪の降るスウェーデン。
子供の質感といい、バンパイア独特の息遣いといい、
生々しいのに美しい、
残酷なのに決してグロテスクじゃない、
とっても不思議な映画。
思春期の入り口にいる子供達の危うさと、
まるで『小さい恋のメロディ』のようなメルヘンさえ感じる。
そしてなんといっても子役2人の驚くべき演技力に脱帽。

この作品、実はハリウッドがリメイクを決定したそうな。
でもね、スウェーデンで生まれたからこそ、
この映画は切ない空気感を持っているのよ。
ハリウッドがつくったら、全然違う映画になっちゃう。
いくら上手な子役が登場したとしてもね。
恐怖、サスペンス、初恋の甘酸っぱさ、友情...、
北欧映画ならではの質感を是非!

『ぼくのエリ』公開中

Jul02

マイケル・フォーエバー

マイケルジャクソンが亡くなったなんて、
今でも信じられない。なんかピンと来ない。
実はシェルターかなんかに潜んでいて、
新曲ひっさげて突然現れるんじゃないかって思う。

スリラーのミュージックビデオを
始めて見た時はホントに驚いた。
体中の毛穴が全開するほど興奮したのを覚えている。
大学時代はコンサートも行った。
生ムーンウオークを見ることが出来て嬉しかった。

一周忌ということで、ディズニーランドでは
『キャプテンEO』が14年ぶりに復活。
アトラクションから出てきたファンが泣いていた。
やっぱりマイケルはフォーエバーなんだね。
ってことで、
オススメのアルバムをご紹介。
『アイ・ラブМJ~フォーエバー/VA 』
CD1には、ジャクソン5やモータウン時代の名曲が
ベストセレクションで入っている。
CD2にはカバー曲やリミックス曲が収録されているという
充実の2枚組み。
ちなみにマイケルの名曲『ヒール・ザ・ワールド』は
ヴィヴィーン・レイがリメイク。
レゲエ系で心地よい。
>http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003EW4K52/ref=s9_simh_gw_p15_i1?

ところで先日、
坂本龍一さんと番組をご一緒したときに、
「僕のビハインド・ザ・マスクという曲を
 クインシージョーンズが気に入ってくれて、
 マイケルが歌うことになったんだけど、
 出来上がった曲を発売前に聞かせることはできないって
 言われたもんだから、結局提供するのを断ったんだ」
なんていうエピソードを聞いて「へえ」と驚いた。
世界のサカモト、世界のマイケル。
音楽ってスゴイ!
それにしてもマイケルのビハインド・ザ・マスク、
聞きたかったなあ。
みんなも必ず耳にしたことがある曲のはず!

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