4月9日 第208回 放送後記

4月9日のキニナル。
テーマは、「カスタネット」です!


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新年度を迎え、新たなステージで
頑張っているという方、多いことでしょう。


また、ピカピカの1年生として、
ドキドキ・ワクワクしながら小学校に
通う子供達もいらっしゃることでしょう。


真新しいランドセルを背負いながら、
小さなイスに腰を掛ける。
机の中に手を伸ばすと、これまた
ピカピカのお道具箱が・・・。


ふたを開けると、これから使う
お勉強道具がたくさん入っています。


その中でもひと際目立つ楽器が!
赤と青の「カスタネット」です。


大人の方も、1度は使ったことはあるはずです。
でも、そのカスタネットは、
誰が、どこで、どんな風につくっているか、
ご存知でしょうか!?


実は、教育用として我々が使っていた
カスタネットは、群馬県のみなかみ町で
つくられていたのです。


今回は、みなかみ町のカスタネット工房へ
足を運んでみました。
お話を伺ったのは、カスタネット職人の
冨澤健一さん!


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なんとこの冨澤さんが、日本中の
カスタネットをつくっている張本人!
この工房は創業1950年
工房の入口には、材料となる木材が積まれ、
カスタネットの部品らしきものが置いてあります。


そして驚いたのが、
カスタネットは1個1個すべて手作業で行われていたということ。
実際にカスタネットづくりの行程を見させていただきました。


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この旋盤のような機械。
実はこの機会すら手作りです。
カスタネットづくり専用の機械というのは
需要が無く、冨澤さんのオリジナルで自ら使いやすいように
仕上げているのです。


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そして、その手つき、速さは、さすが職人!
ものの数分で、カスタネットを仕上げていきます。


そして、写真を見ても分かる通り、
大人が知っているカスタネットとどこか違う。
そう、色が違うのです。
昔は赤と青でできたカスタネットが主流でした。
しかし、今は木目のまま、色は塗りません。


そもそも、カスタネットが誕生した時は、
男の子は青1色のカスタネット。
女の子は赤1色のカスタネットだったそうです。
しかし、クラスによって男女のバランスが異なるため、
どうしても在庫が残ってしまう。
そこで、男の子も女の子も同じ、
赤と青を合わせたカスタネットに変化しました。


しかし、今は赤でも青でもなく、木目調。
これは、単なる流行なんだそうです。


それにしても、型抜きからゴムどめまでの
作業を冨澤さん1人でやっているカスタネットづくり。
とても貴重な楽器なんだなと改めて実感しました。


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そして嬉しかったのが、取材後です!
その日は、大雪でとても寒い日でした。
そこで冨澤さん、そして奥様が、温かい
甘酒とたくあんを振る舞ってくれたのです。
これがまた美味しかった!
本当に、ありがとうございました。


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さらに、冨澤さんが番組のために、
キニナルオリジナルカスタネットを
つくり、送ってくださいました。
それを叩きながら楽しくオンエア!

カスタ11.jpg


ぜひ、新年度!
楽しくリズミカルに過ごしていきましょう!
今年度もキニナル、どうかよろしくお願いします。

17.4.9 ON AIR MUSIC
M1 New Romantics/Taylor Swift
M2 Your Voice/中塚武&土岐麻子 
M3 flow/bird
M4 On My Mind/Donovan Frankenreiter


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「あの商品はどうやって作られているのだろう?」「なぜ、あの店はいつも行列ができているのだろう?」「最近よく耳に するあの噂話は本当なのだろうか?」 この番組では、そんなちょっとした興味や好奇心を共有していきます。
それを現象としてただ伝えるのではなく、パーソナリティ・岡田眞善がその現場に赴き、見て、聞いて、感じたものをリス ナーの皆さんにお伝えします。
俳優・プロカメラマンとしても様々な活動をしてきた「エネルギッシュすぎる超庶民派ラジオパーソナリティ」の眞善さ んが日曜夜のゆううつ感を吹き飛ばすワイド番組です。


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