2017/4/14

ACミラン、中国資本に売却 本田所属、負債含め約858億円

【ロンドン共同】サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)で本田圭佑が所属するACミランは13日、クラブの株式を保有するフィニンベスト社が中国の投資グループに株式の99・93%を売却したと発表した。売却額は負債2億2千万ユーロも含め、7億4千万ユーロ(約858億4千万円)。
 イタリアのベルルスコーニ元首相が会長を務めるフィニンベスト社と投資グループは、昨年8月に売却で基本合意していた。14日に新経営陣が任命される。ロイター通信によると、中国資本による欧州のクラブ買収では最高額となる。

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株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与
池田純
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海外では、資産、としてプロスポーツ保有を整理して捉える考え方も強い。アメリカのマリナーズの買収も同様。スタジアムにも投資し、2000億円近い資産価値にまで、何倍にも資産価値を向上させ、オーナーは大金を手にする。
だから、チームの勝った負けた、それ以上に、経営に対する意識が高い。オーナーないしストック保有者が、経営をプロに任せ、自身の資産価値の向上を託す。結果、経営力やビジネス力が高まる。
一方日本は、資産価値よりも、広告価値や企業イメージという旧来からの考えが強く、経営をプロに託し、スポーツ企業としての独立性とともに、資産価値向上に努める以上に、親会社の意向に沿った経営になり、人材も育ち難く、経営やビジネス力が、海外の後塵を拝する。

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