• 2018.11.30

    11月30日(金) The News Masters TOKYO 第433回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は「大嘗祭、国費支出に疑問」のニュースにフォーカス。秋篠宮さまが記者会見で、皇太子さまが新天皇に即位後の来年11月に行う宮中祭祀の『大嘗祭』について、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と疑問を呈し、政府は公費で支出するべきではないとの考えを示しました。

    大嘗祭は新天皇が新穀を神々に備えて世の安寧や五穀豊穣などを祈る儀式。1990年に行われた前回の大嘗祭では、国から皇室の公的活動に支出される公費「宮廷費」約22億5千万円が使われており、当時から「政教分離に反する」というの声が上がっていました。

    政府は今回も、儀式に宗教的な性格があると認めつつ、「極めて重要な伝統的皇位継承儀式で公的性格がある」として宮廷費を支出する方針を決めたとのことです。

    もう一つフォーカスしたのは「元徴用工訴訟で韓国の最高裁判所が三菱重工業に対しても損害賠償を命じる判決を下したニュース。菅義偉官房長官は昨日の記者会見で「1965年の日韓請求権協定に明らかに反し、日本企業に一層不当な不利益を負わせるもので極めて遺憾だ。断じて受け入れられない」と強く反発しました。

    日本政府は1965年の日韓請求権協定で解決済みの立場のため、ビンさんも日本側に非はないと話します。しかし、日本と韓国、双方のナショナリズムに火をつけないよう、より冷静に対処する必要があるのではないかと指摘しました。

    ●7時30分は「LINE、みずほと共同で銀行設立へ」というニュースを崔さんに解説していただきました。LINEはみずほフィナンシャルグループと組んで銀行業に参入すると表明。共同で設立する『LINE Bank』は2020年の開業を目指しています。今後、ITプラットフォーマー勢を中心とした異業種からの銀行参入が増える可能性がありそうです。

    崔さんは現在の煩雑なLINEの決済がLINE銀行によってスムーズになり、電子決済の利便性が増すかもしれないと解説していました。

    【8時台】
    本日、8時と8時半とでそれぞれお電話を繋いでお送りしました。

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    ●8時は水ジャーナリストの橋本淳司さん。昨日、橋本さんが参議院厚生労働委員会に出席、審議中の水道法改正案について伺いました。

    橋本さんによると、水道法改正の背景には、水道事業経営の危機があり、その打開策として政府が打ち出したのが「コンセッション方式」です。コンセッション方式とは施設の所有権を移転せず、民間事業者にインフラの事業運営に関する権利を長期間に渡って付与する方式。

    この方式を適用すると自治体は管理監督責任を持つことになりますが、橋本さんによると、その責任が遂行できるかどうか不透明で、資金力と経験に勝るグローバル企業が、多くの水道事業を運営することになるのではないかと説明してくださいました。
    ●8時30分は東京海洋大学准教授で「海の幸を未来に残す会」の理事をされている勝川俊雄さん。「漁業法改正のポイントと問題点、懸念点」を伺いました。地元の漁協や漁協者に漁業権を優先的に割り当てる漁業法の規定を廃止する水産改革関連法案が昨日、衆議院本会議で可決されました。およそ70年ぶりの漁業制度の抜本見直しで養殖分野への企業などの新規参入を促すのが狙いですが、野党は小規模な漁業者の理解が得られていないと批判しています。

    勝川さんは改正案は、全体として評価できるものの、運用に関する部分に粗が多く、運用次第では、資源の減少を加速させたり、小規模漁業を衰退させたりすることになると話します。

    また、改正の最大のポイントは、持続可能性について盛り込まれたこと。昭和24年に交付された漁業法ではほとんど考慮されてませんでした。その他にも放送では今回の改正でどんなメリット・デメリットがあるのか。今後日本の漁業はどうなるのかについて伺いました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日はタケさんが「日本男子ゴルフ最終戦」についてお話しました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はくまモンの生みの親、クリエイティブディレクターの水野学さんです。水野さんはゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がけていらっしゃいます。

    最終日の今日は、先月『いちばん大切なのに誰も教えてくれない 段取りの教科書』を出版された水野さんに「段取り」のお話を伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Sultans of Swing / Dire Straits
    2曲目 Come As You Are / Nirvana
    3曲目 カモナ・ベイビー / 忌野清志郎

    そして、来週月曜日のYes Noリサーチでは「手帳は手書き派ですか?」というテーマでお送りします。
    トイダス
    https://toidas.net/entry/8173
    で投票することもできます!ぜひどうぞ!

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  • 2018.11.29

    11月29日(木) The News Masters TOKYO 第432回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「入管難民法」について。外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法案が、おととい衆議院本会議で可決されました。制度開始後の具体的運用が明らかにならないまま、来年4月の施行を目指すという審議の拙速さが問題視されています。政府は法案の成立後に、詳細な分野別の「運用方針」を定めるとしています。

    藤原さんの立場は一貫として「入れるべし」 ただし、教育も医療も住宅問題も抱え込むつもりで、です。日本の未来で明るい一筋の光明はインバウンド。やがてインバウンドがフランス並みになるなら、1億人も夢ではありません。そのようなハイブリッドな社会を理想とするなら、外国人の労働者が30万人ほどいてもいいのではないかとのこと。

    また、なぜそこまで急いで実施が必要なのかというと、来年以降に円高と景気の低迷が同時にやってくる可能性があるため、ニーズの見直しは必須です。現在、建設業はかなり受注残があり、農業や漁業などの現場仕事にもニーズがあります。

    そして、今後単純労働はAIに置きかわります。ロボットAI化に各企業が激しく投資すれば強力な輸入商品となりうるというお話でした。

    ●7時30分は「子ども地球基金」の話題。1988年に創立以来、病気や戦争、災害などで心に傷を負った世界中の子どもたちに画材や絵本の寄付を続けている「子ども地球基金」の活動が今年で30周年を迎えました。これまでに47か国で2000回以上のワークショップや3000回を超える展覧会を行ってきたというこの活動の意義、そしてそこに込められた想いをスタート時からサポートを続けている藤原さんに伺いました。

    「子ども地球基金」はアルマーニ、ブルガリなどのブランドも支援しており、今年ノーベル平和賞にもノミネートされました

    子ども地球基金は30周年記念イベントとして、現在、東京六本木の国立新美術館で「HAPPY EARTH展」が開催中です。期間は12月10日まで。火曜日は休館日です。そして今日夕方5時から藤原さんと子ども地球基金代表の鳥居晴美さんのトークショーも行われます!



    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「駒澤大学陸上部の名将・大八木監督が"パワハラ"告発。学長と中畑清氏らが『辞職勧告』?」の話題。箱根駅伝・総合優勝6回を誇る「駒澤大学陸上部」の大八木弘明監督に対して長谷部八郎学長が「辞職勧告」したという週刊誌報道を受け、駒澤大学は「第三者委員会」を設けて調査することを明らかにしました。大八木監督が学長から「辞職を強要されたのはパワハラに当たる」として、今年9月に大学の「内部監査室」へ告発していたもので、大学は「第三者委員会で調査し、結果は3ヶ月後に出る見込み」としています。「箱根駅伝」まで34日と迫ったこのタイミングで、ふってわいた名門陸上部の内紛は学生の士気にも影響しそうです。

    週刊朝日の報道によりますと今年7月10日、大八木監督、長谷部学長、駒大OBの中畑清さん。陸上部の有力支援者、大学職員の5人で集まった席で、支援者が「監督は辞表を書いて学長に預けるべきだ」と提案し、中畑さんも同調。学長は「あなたが辞表を書けば、預かりますよ」と、その場で発言したそうです。この学長発言が、「退職推奨・辞職強要意思の明らかな表明」にあたり、学長の「パワハラ」で、「違法行為に当たる」と大八木監督は告発に踏み切りました。

    池田さんは、「本質を見るべきだ」と話します。問題はパワハラとは?大学スポーツの問題とは?今回は一言で言えば、大八木監督の金銭スキャンダルが発端。学長サイドからすると、大八木監督は大学の功労者のため「金銭スキャンダル」が世間に知られる前に自主的に勇退した方が良いのでは?と考えで、一方の大八木監督はやましいことはないため、辞職したくないと思っています。

    スポーツ界では「功労者」に権力が集中すると、コンプライアンスが守られていないことがしばしばあり、周囲も許してしまいます。特に大学スポーツは「教育の一環」でもあり、トップは率先垂範するべきだというお話でした。

    ●8時30分は「NBA『ゴールデンステイト・ウォリアーズ』が、観戦席なしのパスを月額100ドルで販売」のお話。アメリカ・プロバスケットボールのNBAで昨シーズン優勝し、今シーズンもウェスタンカンファレンス2位の人気チーム「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」がファンクラブ向けに「ユニークな入場券」を今月から販売し話題になっています。アリーナに入るためのパスを月100ドル(1万1000円)で販売しますが、ただし、試合を生で観戦することはできません。このユニークなパスを販売するチームの意図は何でしょうか。

    このパスは「In The Building Pass」といい、チームの本拠地「オラクル・アリーナ」の建物には入れるけど"観戦する席はない"というもの。アリーナ内のグッズショップ、バーやレストランで飲食しながら中継されている試合を「テレビ観戦」します。

    なぜこのようなユニークなパスを売ることにしたかというと、さらに若いファンや新しいファンを囲い込みたいから。若い人は2時間〜3時間じっと試合を観ているのは好きではなく、純粋に試合観戦をするよりも、「街歩き」をするように、途中で飲み食いしたり、ゲームをしたいと思うようです。

    現代では競技場は競技だけをする場所ではない!ということです。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は、洋服の新しい売り方廃棄されるはずだった洋服を、元のブランド価値が棄損しない形で再販するという「Rename」を運営している株式会社FINEの取締役、津田一志さんにお話を伺いました。

    日本では年間100万トン廃棄されていると言われています。(一部、中古も含む)トレンドもあり、お店も商品を切らすわけにはいかにので、仕方ありませんが、アパレルメーカーは自社でセールもやりますが、在庫を抱えています。「Rename」ではそのような服を買取、縫製工場でブランドネームやタグをとり、「Rename」というタグに付け替え3割〜7割引きで販売します。

    これで既存のブランド価値を傷つけずに再販可能に!捨てずに済むことでエコにもなります。10月から自社のオンラインショップで直接販売を開始しました。

    詳細はRenameのHPをご確認ください。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 All Right Now / Free
    2曲目 Too Much Love Will Kill You / QUEEN
    3曲目 いちょう並木のセレナーデ / 原由子

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  • 2018.11.28

    11月28日(水) The News Masters TOKYO 第431回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、みずほ証券チーフクレジットストラテジスト・大橋英敏さんです。


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    ●7時は、「増税対策、9項目の骨格まとまる」のニュースにフォーカス。政府は、2019年10月の消費税率10%への引き上げに伴う経済対策として9項目の骨格をまとめました。安倍総理が「5%還元」の意向を示したキャッシュレス決済時のポイント制度や、プレミアム付き商品券の発行を明記。省エネ・耐震性能に優れた新築住宅の購入と改修にポイントを与える仕組みや、自動車税の軽減方針、防災に役立つ公共事業の集中実施も盛り込みます。


    「本当に消費税を上げなければいけないのか」という議論もありますが、このまま財政赤字を容認すると日本国債の格付けが下がり、日本企業の海外での活動に影響が出ます。「格付け会社へのファイティングポーズを見せる観点」で消費税増税の役割を説く大橋さん。さらに、消費税増税反対の理由には、「何に使われるか分からない」という不公平感から生まれますが、兵庫県明石市を例に「それが保育費無償化など現物給付にすると不公平感は無くなる」とも解説しました。


    ●7時30分の話題は、「米中貿易摩擦による中国経済への影響」にフォーカス。今月30日から開かれるG20首脳会議に合わせ米中の首脳会談が予定される中、アメリカのトランプ大統領は、貿易面で合意に至らなければ制裁関税をさらに課すとの考えを改めて示し、中国側をけん制しました。これにより、全ての中国製品が制裁関税の対象となり、トランプ大統領はIT大手・アップルのiPhoneも含まれるとの認識を示しています。


    大橋さんは「米中貿易摩擦は短期的な軸ではなく、10年20年で考えるべき」とコメント。中国を二度とアメリカに追いつくと言わせないようにするようなところまで叩きに来ています。狙いは、大きな国にさせたくないためで、ソ連や日本も同じ道を過去にはたどりました。そのため、中国経済は現在減速気味ではありますが、トランプ大統領後も含めた長期的な視点で中国は先を見据えており、今は負けたふりをすることもできるそうです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、サッカー解説者・セルジオ越後さんです。


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    ●8時は、「強い組織のためのリーダー論」にフォーカス。サッカーなどのチームスポーツにおいてはチームを束ね、マネジメントするリーダーの存在が重要となります。今日は本当に強い組織を作るためのリーダー論をセルジオさんに伺います。


    リーダーは組織全体を治める存在でサッカー協会の会長など人事権のある人。それで言うと、キャプテンは係長。セルジオさんが、日本のスポーツ界のリーダーに覚える違和感の一つは、「日本のスポーツ界は選挙がない社会、満場一致」だということ。海外ではリーダー決めには選挙が当たり前。過去には1回サッカー協会では選挙がありましたが、任命制に戻りました。そうした背景も含めて日本のサッカーを「まだアマチュアスポーツ」と評しました。


    ●8時30分は、「単身高齢者、三大都市圏で1割超え」の話題にフォーカス。一人暮らしの高齢者が大都市で急増しています。日本経済新聞が国勢調査を分析したところ、三大都市圏では2000年以降の15年間で2.1倍の289万人に達し、15年に初めて世帯全体の1割を突破しました。単身高齢者は介護や生活保護が必要な状態に陥りやすいため、社会保障の財政運営が厳しくなる懸念が強まり、在宅を軸に自立した生活を支える「地域包括ケアシステム」の構築が急務となります。


    日本の高齢化社会、乗り切るには「割り勘」が必要というセルジオさん。例えば、セルジオさんの場合H.C.日光栃木アイスバックスの代表と日本アンプティサッカー協会の最高顧問を無償でやっています。難しいことではなく、朝なら時間がつくれるとか、買い物のお手伝いならしてあげられるとか、それぞれができることを少しづつやる、いわば村づくりを今こそすべきと唱えました。そのために「人と会って友達になるのが大切で、それは自分が高齢者になったときに自分に返ってくる。」と持論を展開させました。


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    【トレンドマスターズTOKYO】
    水曜日のテーマはCompany。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを文化放送の報道侍・塚本ディレクターがお伝えします。


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    横浜市の京浜急行、日ノ出町の高架下に、今年の春にTinysというホステルとカフェと水上スポーツ施設が一体となった複合施設がオープンしました。Tinysでは、毎晩のように様々なイベントが企画されており、その件数は年間200件近くに及んでいます。この日も、箱根の強羅にある書店とホテルを一体化させた宿泊施設「箱根本箱」をテーマにしたトークイベントが開催されていましたが、電車の音が気にならないほどの盛り上がりがそこにはありました。


    建物は、大型トレーラーの荷台部分を利用して作られており、不動産ではなく、どこにでも移動可能な不動産、その名も稼働産という触れ込みの施設。参加している人からは「外の人も呼び込み、他のゲストハウスとは違う」「興味のある人たちと集まって、刺激的な時間が過ごせる」との声も聞けました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はくまモンの生みの親、クリエイティブディレクターの水野学さんです。水野さんはゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がけていらっしゃいます。今日のテーマは「センス」です。


    今日の楽曲
    1曲目 How Deep is Your Love / The Bee Gees 
    2曲目 100万年の幸せ!! / 桑田圭祐
    3曲目 I'll be there for you / The Rembrandts 

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  • 2018.11.27

    11月27日(火) The News Masters TOKYO 第430回

    今日は西川アナがお休みのためアシスタントは、長アナが代打を担当!


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    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「入管難民法、27日に衆院通過へ」の話題。衆院法務委員会は26日の理事会で、外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案を27日の法務委で採決することを葉梨康弘委員長(自民党)の職権で決定しました。与党と日本維新の会は改正案修正で合意。与党は27日に衆院を通過させる構えです。反発する野党は山下貴司法相の不信任決議案を提出する方針で、加えて高市早苗衆院議院運営委員長(自民党)の解任決議案提出も視野に徹底抗戦します。


    「なぜ今なのか?これは人手不足だから。しかしこれは安い給与で働いてくれる人がいないから」と見ている佐々木さん。そしてこれと合わせて議論されている外国人労働者については「失踪することがある」とみられていますが、その実は奴隷制度に近い待遇だから。「受け入れるなら、移民という待遇をすべきで、日本中の労働力を大切にするなら若い人の賃金を上げるべき」とコメントしました。


    ●7時30分は、「逮捕から一週間 ゴーン容疑者ら否認」のニュースにフォーカス。日産自動車の前会長カルロス・ゴーンと前代表取締役グレゴリー・ケリーの両容疑者が逮捕された事件は、二人が逮捕容疑を否定。退任後の報酬およそ50億円を巡り、検察側との主張の違いが徐々に明らかになってきました。


    日ごとに加熱するマスコミの報道。今の所、有価証券報告書の虚偽記載(将来受け取る約束の金額を記載していなかった)しか指摘されていないゴーン容疑者ですが、一方でこれには異論も出ていて分からない部分もあります。報道の方向は、「ゴーン容疑者=悪人」という方向に進んでいますが、中には「ゴーン容疑者が、日産のGTRを無償で受けていた」「高級住宅を日産が購入し提供していたけど、無償で提供していた」という「倫理的にはアウトだけど、犯罪にはならない件を報じ、真実を分かりにくくしている」と指摘しました。


    【8時台】
    火曜日8時台のニュースマスターは、国連の北朝鮮制裁委員会・専門家パネル元委員の古川勝久さんです。


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    ●8時は、「北朝鮮、非核化が停滞」の話題にフォーカス。国際原子力機関(IAEA)は、北朝鮮北西部寧辺の核施設で軽水炉建設に関連する動きが続いていることを明らかにしました。北朝鮮は今年9月の南北首脳会談後の宣言で、地域内の核関連施設を廃棄する用意があると表明しています。


    寧辺という核施設でプルトニウムを作る施設は停止しているとして、全般的に核・ミサイルの動きは静かになっています。「しかし、北朝鮮の関心が薄れているのが良くない。北朝鮮のことを一生懸命考えているのは北朝鮮だけ」と古川さんは言います。また、経済制裁は続いているけど、第3国(東南アジアや中国など)経由で日本の製品で溢れかえっているという事実も。これをしっかり取り締まるには現在の法律をアップデートし、国際ネットワークを粉砕する必要があります。


    ●8時30分は、「対北朝鮮連携に、スキマ風」の話題にフォーカス。気になる北朝鮮と関係各国との状況について伺いました。


    アメリカと北朝鮮は1年前まで罵り合っていたことを考ると、シンガポールでの米朝首脳会談以降の関係は去年に比べて良い状況です。しかし現在、北朝鮮がアメリカを信頼して、例えば核施設についての申告をすることは考え辛いと言えます。


    韓国の文政権は、融和政策を進めていますが、アメリカと歩調を合わせる必要がありそうです。日本は拉致問題について、内閣官房のトップが北朝鮮のカウンターパートと交渉していますが、これは米朝関係が進んでからのお話。しかし、東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに何かを仕掛けてくる可能性もあると古川さんは示唆しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。ビジネスパーソンの方に、"今ぜひ読んでほしい!"、"いつかきっと役に立つ!"そんな本をご紹介!今日は、一か月の訪問者が1800万人を超える!という総合ニュースサイト「J-CASTニュース」が提供している書籍紹介サイト・「BOOKウォッチ」から編集長の木村寛明さんにお越しいただきました。紹介したのは『ぼくは恐竜探検家!』(講談社)です。


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    著者は北海道大学総合博物館准教授の小林快次さん。恐竜図鑑の監修を行っている恐竜についての専門家で、研究者になったこれまでの道筋がつづられた自伝的作品です。小林さんは、成果が出ないときに厳しい局面にも出くわしますが、友人の言葉「お前に足りていないのは自信だよ」これが重く響いたそうです。恐竜研究にワクワクしながら、ビジネスに役立つゴール設定の工夫、さらには人類の未来をつなぐヒントにも気づかされる本となっています。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はくまモンの生みの親、クリエイティブディレクターの水野学さんです。水野さんはゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がけていらっしゃいます。今日は売れる物の共通点です。


    今日の楽曲
    1曲目 San Francisco / Scott McKenzie
    2曲目 self control / TM NETWORK

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  • 2018.11.26

    11月26日(月) The News Masters TOKYO 第429回

    今日と明日は西川アナウンサーが遅めの夏休みということでピンチヒッターは石川真紀アナウンサーでお届け。

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    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

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    ●7時は「2025年・大阪万博開催」について。フランス・パリで行われた博覧会国際事務局の総会で、2025年の国際博覧会(万博)の開催地が大阪に決定しました。会場は大阪市の人工島『夢洲』で、期間は5月3日から11月3日までの185日間。大阪での万博開催は、1970年以来55年ぶりになります。

    ライバルはロシアとアゼルバイジャン。今回は水面下で、途上国の参加国に240億円の支援を行い、支持固めを行いました。20年のオリパラ以後の景気起爆剤として有用で、およそ2兆円の経済波及効果と2800万人の動員が想定されています。

    今回は国威発揚型から課題解決型に転換。AIやVRなどの先端技術を駆使した展示やイベントも行われるということです。

    大阪ではIR法案の開業を目指しており、過去の東京オリンピック→大阪万博のようにしたいというお話でした。

    ●7時30分は「JALオーバーブッキング」についてフォーカス。先週21日、「羽田発福岡行き」の日本航空最終便が「オーバーブッキング」の影響で欠航になりました。欠航した便では、座席375席に対し、およそ400人の予約を受け付けており、キャンセルが予想外に少なかったために座席が不足。調整を試みたものの、福岡空港の運用時間の午後10時までに到着する見通しが立たず、欠航に至りました。足止めされた乗客は、ホテルや空港内で一夜を過ごし、22日朝の臨時便で福岡に到着したということです。

    JALでは、オーバーブッキング処理による欠航は初めて。日本航空では、便の変更などに協力した乗客に対して、マイルや協力金を支払う「フレックストラベラー制度」を設けています。今回は結果的に当該便が欠航、乗客全員に詫び金20,000円を支払い、ホテル代・交通費など実費での事後精算、さらに個別の事情に応じた額を支払いました。

    国土交通省によりますと、国内の航空会社の多くがキャンセルを想定して、定員を上回る予約を受け付けています。格安航空会社だと全てのチケットを売り切るため、こうした問題は起きませんが、JALやANAはビジネス客が6時発、7時発、8時発と一人でいくつも飛行機を予約だけして空港に着いた時間のものに乗るので、遅い便は大抵空いてしまうという問題があるといいます。

    経営破綻以降、定時運行ではかなり気を遣っていただけに不運だった。情報工学的に対応できないのかなどお話いただきました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、一人暮らしの高齢者が大都市で急増しています。日経新聞が15年の国勢調査を分析したところ、三大都市圏(1都2府5県)で、2000年以降の15年間で2.1倍の289万人に達し、初めて世帯全体の1割を突破しました。

    単身高齢者が増えると、社会保障費の増加に目が行きがちですが、心の問題はどうなのか伺いました。名越さんによると、これまでの単身高齢者と質が変わるのとこと。

    配偶者や子供がいない未婚者の増加、孤独な人が増えると話しておりました。また、放送では40代・50代から老後の準備でできることとして、経済や健康面だけでなく、ネットワークの準備も必要なのではないかというお話でした。

    ●8時30分は「天才と戦う方法」について。ニュースアプリなどを手がけるGunosyのCEO竹谷佑哉さんは「自分より優秀な人材が気持ちよく働ける環境づくりが僕の役割」と日経新聞のインタビューで答えています。自分よりも優秀な上司や部下と組むことはよくあります。そういう場合にどう動いたら自分の強みを活かせるのでしょうか。今朝は天才と働く方法について、名越さんに伺いました。

    Gunosyでは天才的なセンスがある人には専門性を発揮してもらい、自分はそれ以外のことを引き受けてビジネスを牽引しています。天才には事業のコアとなる技術開発に専念してもらうということです。

    天才の力を引き出すマネジメントには3つのコツがあります。⑴相手の心理を深く理解すること ⑵相手に信頼してもらうこと ⑶組織を最大限に活かす、自分の役割を常に考える です。

    転職や企業が当たり前の時代を迎え、キャリアを描く自由度も高まります。自分を客観的に見つめ、戦略的に強みを磨き、活かす働き方が必要であるというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ。黒河麻里奈さんのレポートでお届け。今回の質問は「一年以内に銭湯に行きましたか?」



    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はくまモンの生みの親、クリエイティブディレクターの水野学さんです。水野さんはゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がけていらっしゃいます。初日の今日は、熊本県の公式キャラクター「くまモン」の誕生秘話を伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Fortunate Son / Creedence Clearwatar Revival
    2曲目 幸せであるように / FLYING KIDS

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  • 2018.11.21

    11月23日(金) The News Masters TOKYO 第428回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は各紙一面だった「日産 ゴーン解任」のニュースにフォーカス。日産自動車は22日、横浜市の本社で取締役会を開き、金融商品取引法違反容疑で逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者の代表取締役会長職を解任しました。後任は西川広人社長が暫定的に兼務する方向だったが、選定を先送り、連合を組むフランス大手ルノーに配慮し慎重に判断することにしたとみられます。12月の取締役会までに現取締役の中から候補を提案し、決定します。

    びんさんが違和感を覚えたのは「ゴーン氏がカリスマ」だという点。ゴーン氏の場合、スティーブ・ジョブズさんや孫正義さんのような会社を一から立ち上げた人ではなく、コストカッターとして中興の祖ではないかと話します。

    また、驚いたのは日産自動車に報酬委員会がなかったということ。大企業には報酬がこれでいいのか審議する委員会があるのですが、これがありませんでした。
    そして今焦っているのは世耕大臣ではないかと話します。これはフランスに対して「ゴーン氏の逮捕には国が絡んでいない。国策捜査ではないよ」と説明するため。

    政治と経済が絡み合って、大変な状況になっているのではないかというお話でした。

    もう一つフォーカスしたのは「消費税ポイント還元」のニュース。安倍総理大臣は、来年10月に消費税率を10%に引き上げる際の対策として、中小の小売店でキャッシュレス決済をした買い物客に対して、ポイントで5%を還元する考えを表明しました。期間は東京オリンピック・パラリンピックまでの9ヶ月間を想定しています。

    崔さんがこのニュースを知った時の第一印象は「そこじゃないでしょ!」 オリンピックが終了した後はどの国も景気は悪くなっています。そんな中、オリンピックまでの9ヶ月間でキャッシュレス決済が根付くとは到底思えませんし、混乱を招く可能性もあります。

    崔さんは「消費税10%に増税しても、みんなに2%バックする」形が良いのではないかと話し、タケさんは「そもそも消費税を・・・」と突っ込んでおりました。

    ●7時30分は「ヤバイ経営者はどれくらいいるのか!?」というお話。今週は各曜日のニュースマスターがそれぞれの視点で日産のカルロス・ゴーン容疑者の一件を解説しましたが、今朝は「あなたの勤め先は信用できるのか?」「ヤバイ経営者はどれくらいいるのか!?」にフォーカス。

    崔さんは今回の日産自動車の件は「ゴーンさんだけが悪いわけじゃない!」と話します。経営者は権力が集まりやすいので、それを取締役会などで正していかないといけません。しかし、今回はそれが機能していなかったので、「ゴーンさんだけが悪いわけではない!」とのことです。
    そもそもヤバイ経営者とは、「企業の価値を損なう経営をした人」です。そして、それがどれくらいイルカですが、研究者が確率推定を出したところ、アメリカの上場企業の中でも14.5%。7社に1社がヤバイ経営者ではないかということです。

    そして、防ぐためにはどうすればいいのか。それはその国のガバナンスがどうなっているかチェックすること。特に社外取締役が重要になってくるというお話でした。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターはメディアアナリストの上杉隆さん。

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    ●8時は「出入国管理法改正案の肝とは?」という話題。外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法を巡り、与野党の攻防が続いています。衆議院法務委員会でおととい、山下貴司法務大臣が失踪した外国人技能実習生に対する法務省調査結果が誤っていたことを謝罪。

    また、昨日午前には、立憲民主党など野党4党派が、自民党の葉梨康弘委員長が職権で衆議院法務委員会を開催したことに反発して審議を欠席しました。与党は来週、11月27日に改正案を衆院で可決、参院に送る構えですが、どうなっていくのでしょうか?

    無理筋な法案は本来、与党内でも「やめるべきでは?」という提案が上がりますが、今回は「全く上がっていない」と上杉さんは話します。タケさんは審議を欠席した野党にも怒りを露わにしました。

    「間違ったことを『間違った』と言えない人が政治家やると、大変なことになる」と警鐘を鳴らしました。

    ●8時30分は「片山大臣&桜田大臣 閣僚の資質とは?」という話題。片山さつき地方創生担当大臣と桜田義孝オリンピック担当大臣に野党の質問が集中している今国会。閣僚としての資質について、議員秘書も経験されている上杉隆さんに伺いました。

    放送では議員が窮地に立った時の秘書についてや、片山大臣・桜田大臣は適任なのかについて議論。タケさんは「追求する側も追求する側だよ!」と話しておりました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日は上杉さんと「ZOZO CHAMPIONSHIP開催で日本男子ゴルフはどうなるか?」をお送りしました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Bohemian Rhapsody / Queen
    2曲目 All I Want / The Offspring
    3曲目 夢 / THE BLUE HEARTS

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  • 2018.11.21

    11月22日(木) The News Masters TOKYO 第427回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「日本のかくれ資産は37兆円!」というテーマにフォーカス。フリマアプリ「メルカリ」の利用動向に関する調査によると、日本の一般家庭に眠る不用品の総量、つまり「かくれ資産」の総額は推計で37兆円を超えることがわかりました。1世帯当たりではおよそ70万円、国民一人当たりではおよそ28万円ということになります。その中でも、60代以上の女性が最も多くの「かくれ資産」を保有していて一人当たりおよそ50万円という結果が出ています。

    ここでいう「かくれ資産」とは一般家庭に眠る不用品の二次流通想定金額のこと。(つまりメルカリで売れた場合の金銭価値です)放送では利用者の声を紹介。

    また、今、日本の家系資産残高が増加しており、「現金・預金」比率は5割を超えています。日本経済が蘇るためには、この現金が市場に流れる必要があります。今日明日で家に「かくれ資産」がないかどうか確認してみるのはいかがでしょうか

    ●7時30分は「鉄道愛で、お宝再生」の話題。全国の鉄道ファンが、インターネットを通じて資金を出し合い廃線となった路線の設備保全や、経営が厳しい路線の支援に乗り出しています。一部は観光スポットにもなり、各地のファンがイベントで交流するなど地域活性化への期待も高まります。

    具体的な例としては、1989年に廃線になったJR北海道の標津線があります。終点の根室標津駅跡地に残されていた手押し式の転車台と標津線で使われていた蒸気機関車を組み合わせて新たな観光資源としました。移設や痛みの修復にかかった費用800万円の一部をクラウドファンディングで募集。全国の鉄道ファンからお金が集まりました。

    特定の目的のために、一般人がお金を寄付するという文化が日本でも育ち始めているのかもしれません。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「元NBA選手のマイケル・ジョーダンらが『eスポーツ』に投資。球団オーナーやアスリートは、成長産業とみている」というお話。プロバスケットボールのレジェンド、マイケル・ジョーダンと投資グループが、eスポーツの強豪チームを傘下に持つ親会社「アクシオマティック(aXiomatic)」に2600万ドル(およそ29億円)出資したことがわかりました。急成長している「eスポーツ」には、アメリカのプロスポーツチームのオーナーや有名アスリートも次々に出資を進めており、黎明期にある「eスポーツ」は今後どのように成長し、世界的な産業になるのでしょうか?

    池田さんは「日本ではeスポーツの認識がまだまだ甘い。実況パワフルプロ野球やウイニングイレブンなどのスポーツゲームをプレイすることだと勘違いしている人もいる」と現状を嘆いています。

    日本はまだプロゲーマーの数も少なく、賞金が出る大会も少ないです。さらにゲームメーカーや企業は世界で流行っているゲームではなく、日本だけでしか流行っていないゲームの大会を開催しようとしているなど、トンチンカンな方向に向かっています。

    「日本の国自体でeスポーツ自体への理解を進めていかないといけない。そうしないとまた日本は外国に取り残されてしまう」と話しておりました。

    ●8時30分は「日本代表選手がNCAA進学」のニュースにフォーカス。バスケットボール女子U18日本代表選手で、聖和学園に通う今野紀香選手が昨季NCAAファイナルウォー新種の強豪、ルイビル大学(アメリカ・ケンタッキー州)への進学を決断しました。男子の渡邊雄太と八村塁に続いて、今野選手のNCAA進学は何を意味するのでしょうか。池田さんに伺いました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのは、近年欧米で始まった、手のひらなど体内にマイクロチップを埋め込む...という新しい試みについて取り上げます。ジャーナリストの松岡由紀子さんにお話を伺いました。

    こちらはアメリカ、オーストラリア、スウェーデンなどに事例があり、親指と人差し指の間の皮下に埋め込んだ米粒くらいのマイクロチップは、日本の交通ICカードなどに活用されているNFC(近距離無線通信)を通じて、オフィスのドアを解錠したり、キャッシュレス決済したり、パソコンにログインしたりできる仕組みです。

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    医療目的では広く利用されており、人体への影響はないとされ注射器で簡単に抜き出すこともできます。マイクロチップを通じてやり取りされるデータは暗号化されており、「ハッキングなどのリスクは低い」と言われていますが、異を唱えている学者や専門家もいます。

    池田さんは「受験勉強も寝ている間に脳にダウンロードされるようになる時代はそこまできている。マイクロチップの導入もいずれ来るのではないか」と話されていました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Run To You / Bryan Adams
    2曲目 BE MY BABY / COMPLEX

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  • 2018.11.21

    11月21日(水) The News Masters TOKYO 第426回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、「米男子ゴルフ日本初開催、来秋 ZOZOスポンサー」の話題にフォーカス。ゴルフの米男子ツアーは20日、東京都内で記者会見を開き、日本で初となるツアー大会を2019年に開催すると発表しました。日本ツアーとの共催で10月27日に千葉県の習志野CCで行います。衣料品通販大手ZOZOが6年間スポンサーを務め、大会名は「ZOZOチャンピオンシップ」。賞金は総額975万ドル(約10億千万円)、優勝175万ドル(約1億9600万円)と米ツアーでも高額で、日本開催のゴルフ大会では史上最高額となります。


    ZOZOがスポンサーになった理由について、小林さんは「40代以降の層に認知されたいという意図があるのでは」と推測しました。日米共催については、「日本はおまけ。よく入れてくれたな、という感じ。普段だったらシードを持っている選手は2人ですが、10人も出ることができる。いろんなものを学ぶチャンスとして利用してほしい」と話しました。


    ●7時30分は「プロ野球の契約交渉の裏側」の話題にフォーカス。プロ野球は日本シリーズが終わり、ストーブリーグがスタートし、複数の球団で契約更改交渉が行われています。注目はソフトバンクの契約更改で、既に若手の交渉は秋季キャンプ地で行われており、主力選手の契約更改交渉は例年12月に入ってから本格化します。昨シーズンは1億円プレーヤーが17人に、4億円プレーヤーが8人にと、12球団トップの数字が注目を浴びましたが、その舞台裏では何が起こっているのでしょうか?


    年俸は、全てのプレーをポイント化して計算しています。例えばホームランであれば4ポイントで、それに係数をかけるそうです。プラス、目に見えない貢献度を、監督がポイントとして加算します。やり方は各球団似ていて、FA 選手に近いか、中心選手か、キャプテンとして行ったか、といった点でも違うようです。球団によっても、選手との交渉に応じる度合いも違います。合理的なのは球団側であり、それに基づいて強硬的に行う球団もあれば、選手の情を受け止めて対応してくれるところもあるなどの事情があるようです。その他、小林さんが実際に選手を評価をする中で印象に残っているエピソードを伺いました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『日産自動車の有価証券報告書に自分の報酬を』の話題にフォーカス。およそ50億円少なく記載したとして、金融商品取引法違反の疑いで逮捕された代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者が、日産側がオランダなど海外4カ国で購入した複数の住宅を無償で利用していたとみられることが、関係者への取材で分かりました。東京地検特捜部は、こうした会社側からの利益供与が、有価証券報告書への記載義務のある報酬に当たるとみて詳しい経緯を調べています。特捜部が日産関係者との間で、捜査に協力する代わりに刑事処分を軽くする司法取引に合意していたことも判明しました。


    世界的に見ると、日産は中国と北米を抑えている分、ルノーよりも利益が大きいそうです。日産に出資をしているルノーの利益の多くは、日産からの配当金なんだそうです。しかし、ルノーは日産の株を43パーセント、日産はルノーの株を15パーセント持っていて、43パーセントということは、日産の議決権を持っていることになります。ルノーを支持するフランスサイドは、ルノーの傘下に日産が入るよう、暗黙のプレッシャーをかけているようです。それに抵抗した日産が起こした騒動ということです。


    ●8時30分は、「定番商品、進む淘汰」の話題にフォーカス。ロングセラーといわれる定番商品に、淘汰の波が押し寄せています。森永製菓のチョコレート菓子「チョコフレーク」が2019年夏に生産を終了するほか、江崎グリコのガム「キスミント」は2月に生産を終えました。背景には、コンビニを中心に定番商品に似た無名のプライベートブランド商品が増えているほか、消費者の嗜好が多様化していることにあります。


    プライベートブランドがなぜ安くできるかというと、広告費を抑えているからです。定番商品のコピー商品だけを出すことで、宣伝しなくても認知してもらえるというカラクリがあります。しかし、まだまだ海外と比べると日本ではプライベートブランドが少ないのが現状です。入山さんは、「今後増えていった場合、棚における商品には限度があるため、これまでの定番商品がどんどん減っていくだろう」と予測しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、門馬ディレクターが紹介しました。


    今日紹介したのは、世界中から厳選した「話題」を発信するWEBメディア「TABI LABO」を運営している株式会社TABI LABOです。TABI LABOでは、クリエイターや、エンジニア、営業など、部署を横断しての仕事も多く、卓球台を設置したり、ランチを作ってコミュニケーションをとったり、お互いをあだ名で呼び合ったり、制度を使って旅行に行くなどしてチーム力をあげているということでした。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、奈良県庁「奈良の木ブランド課」課長の山中淳史さんに「奈良の木」についてお話を伺っています。3日目のテーマは「奈良の木の特徴」です。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 This House Is Not For Sale / Bon Jovi
    2曲目 魔法使いサリーのうた / スリー・グレイセス

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  • 2018.11.20

    11月20日(火) The News Masters TOKYO 第425回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「日産ゴーン会長ら2人逮捕」の話題。日産自動車の有価証券報告書に自身の役員報酬を計約50億円過少に記載し申告したとして、東京地検特捜部は19日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者を逮捕しました。共謀したとして代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者も逮捕。横浜市の日産本社など関係先を家宅捜索しました。社内の指揮系統の解明を進めます。


    謎が多く、西川社長も知らなかったと言われる今回の一件に、「そんなことあるのか?」という佐々木さん。普通、内紛などの場合は、リークがマスコミに入り、最後に東京地検が出てきて逮捕の流れ。しかし今回は、それがなくいきなり逮捕されました。他にも気になるのは、今年5月に日産のCFOが退任したこと。「なんでこのタイミングで?」と不思議なタイミングです。「この辺から何らかの調査が始まったのでは?」との推察もなされました。


    ●7時30分は、「貢献が企業の目的 ベネフィット・コーポレーションとは?」のニュースにフォーカス。毎日新聞によると、アメリカ発の新しい企業の在り方「ベネフィット・コーポレーション」が世界に広がりつつあります。営利企業でありながら、従業員や取引先、地域、環境に対する貢献を企業目的にしています。基準をクリアして第三者機関の認証を受けた企業は「Bコーポレーション」と呼ばれ、その数は現在日本を含む世界50か国以上でおよそ2600社です。


    「会社は何のためにあるのか?」という問題について、スタートアップ企業を取材していて価値観の変化を感じるという佐々木さん。かつてのITバブルの頃の会社、そして経営者は、肉食的なイメージがありました。しかし、2010年代には「そんなに成長したくない、自分たちの文化を大事にして続けていくことが大事」という考えが増えてきました。今でもシリコンバレーでは、単にお金を儲けるだけでなく世界に価値を提供する。それでこそ褒められる会社になるという文化が根付いています。タケさんも、マスターズインタビューのバカンウミーベを例に共感しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は「日産ゴーン会長ら2人逮捕」の話題。日産自動車の有価証券報告書に自身の役員報酬を計約50億円過少に記載し申告したとして、東京地検特捜部は19日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者を逮捕しました。共謀したとして代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者も逮捕。横浜市の日産本社など関係先を家宅捜索しました。社内の指揮系統の解明を進めます。


    企業の利益に関する粉飾決済はこれまでもありましたが、今回は個人の問題であることがポイントです。ゴーン氏は、日産だけでなく、ルノーや三菱自動車の会長を兼務している名経営者。しかし、1999年に日産の業績を立ち直らせた後は、日産の独自性を見出せず実力を発揮できていないようです。楠木さんは、ゴーン氏のこうした経緯について、「長年日産の経営に携わる中で手応えが感じられず、会社全体の業績よりも自分の名声や富にシフトしていったのではないか」と推測しました。


    ●8時30分は、「フォルクスワーゲン、自動化」の話題にフォーカス。ドイツのフォルクスワーゲンが電気自動車の会社への変身を加速させます。2023年までの5年間で、電気自動車など電動化の分野に300億ユーロ=日本円で、およそ3兆8500億円を投資する計画を発表しました。電池の自社生産にも乗り出し、2025年までにヨーロッパで生産する車の2割を電気自動車に転換するということです。


    楠木さんは、「TOYOTAのハイブリットエンジンからわかるように、良いところを融合して商品を開発するのが日本型、どちらか一方を選択するのがドイツ型」と分析しました。また、企業の内部留保はリーマンショック以来どこの企業も増えました。そんな中、唯一減らしたのがドイツだったようです。楠木さんは今回の話題について、「ドイツの製造業姿勢が表れている例」として解説しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、本の要約サービスを提供する株式会社フライヤーのプロモーションマネージャー・井手琢人さんに、おススメの一冊『ヒット曲の料理人 編曲家・萩田光雄の時代』をご紹介いただきました。


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    著者はご本人、編曲家の萩田光雄さんです。編曲家というのは、なかなか名前が一般の人には知られていませんが、日本の歌謡曲の発展を支えた『陰の立役者』のお一人が、この萩田光雄さん。これまでアレンジした曲は4000曲を越えるそうです。名曲を生み出したプロ意識や、時代の空気や流行を取り入れながらも音楽的な美を追求し続けた姿勢など、昭和の歌謡曲が好きな人にはたまらない内容になっています。

    【マスターズインタビュー】
    今週は、奈良県庁「奈良の木ブランド課」課長の山中淳史さんに「奈良の木」について詳しくお話を伺いました。 2日目のテーマは「奈良の木の意外な健康効果」です。「奈良の木で健康・快適に暮らすハンドブック」というパンフレットを見ながらお話を伺いました。

    本日の楽曲
    1曲目 SOS / ABBA
    2曲目 セックスマシーン / ジェームス・ブラウン 
    3曲目 Help me / Mela

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  • 2018.11.19

    11月19日(月) The News Masters TOKYO 第424回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

    ●7時は「北方領土の主権の行方」について。安倍総理大臣は、ロシアのプーチン大統領と、日ソ共同宣言をベースにした、日ロ平和条約の交渉を加速させています。日ソ共同宣言では歯舞諸島と色丹島の2島について、平和条約締結後に日本に引き渡すと規定していますが、プーチン大統領は2島の引き渡しには『主権』は含まないとの見方を示しています。

    清水さん曰く「プーチン大統領は2島は返還する気は大いにある。問題は日本がいくら+αをつけることができるか」とのこと。北方領土はロシアに軍事面や経済面で恩恵を与えます。それが返還によって無くなってしまえば、プーチン大統領も国内から突き上げをくらってしまいます。

    例えば、軍事面で米軍が基地を作らないなどの確約やシーレーンを自由に使えるようにしたいなど、ロシアのメリットが提示できれば可能性はゼロではありません。

    安倍総理大臣としてはプーチン大統領の間で密約が結ばれている可能性もありますが、与党としては、少なくとも来年の参院選を前に成果を上げたいところです。

    ●7時30分は「休眠口座」についてフォーカス。10年以上に渡って取引をしていない、口座に眠っている預金を休眠預金と言います。休眠預金は、毎年およそ1200億円発生しており、払戻額を差し引いても700億円程度が残っています。今年から「休眠預金等活用法」が施行され、来年の1月1日からは、実際に休眠預金を社会課題の解決や、民間公益活動のために活用する制度が始まります。

    普通預金・定期預金・当座預金・別段預金・貯蓄預金・定期積金・相互掛金・金銭信託(元本補填のもの)・金融債(保護預かりのもの)で最後に口座で取引などの異動してから9年以上〜10年6ヶ月の間に、各金融機関からWebサイトで公告されます。休眠口座として移管された後も、引き続き取引のあった金融機関で引き出せるので、そこは安心です。

    眠っている700億円については、人口減少・高齢化の進展などの経済社会情勢の急速な変化により、直面している様々な諸課題について、解決に資するため、民間公益活動を促進するために活用されるとのことです。

    ●テイクアップスポーツでは先週末富士通スタジアム川崎で行われた「第8回日本アンプティサッカー選手権大会2018」をタケさんが取材。その時の模様をお送りしました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは水ジャーナリストの橋本淳司さん。

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    ●8時は、「水道法改正案」のニュースにフォーカス。7月に衆議院を通過した水道法改正案が、参議院で審議されています。改正案は、市町村が運営する水道事業の統合による広域化や、民間企業の参入を促すことで、経営を効率化するといった内容です。与党は12月10日に会期を迎える今国会での成立を目指しています。

    臨時国会でも外国人労働者の受け入れ問題などに埋もれがちです。浜松市や宮城県など、水道民営化に積極的な自治体でさえ、町の人の関心は低めです

    橋本さんは「水道事業の赤字克服は必須ですが、民営化は早急すぎる。民営化の負の部分への予防対策の検討不足だ」とお話いただきました。

    ●8時30分は「本家イギリスで、公共事業の民営化は見直しへ」のニュース。近年、世界では行き過ぎた民営化を反省した国や自治体が、水道事業を公営に戻す動きが広がっています。イギリスやフランスでは、公共サービスに民間の資金を活用するPFI(民間金融イニシアチブ)の見直しが始まっています。しかし、与党は今国会で「水道法改正案」の成立を目指しており、可決されると、PFI の1方式「コンセッション」による水道民営化が加速されます。

    30年近く公共事業の民営化を推進した結果として、英仏では見直しになりました。水道民営化のメリットは乏しく、柔軟性はなく、水質の悪化や安全性の確保、水道料金の値上げなど複雑になっています。

    さらに民営化の再公営化にも膨大なコストがかかります。世界の失敗例をきちんと調査し、慎重になるべきだというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ。内田あゆみさんのレポートでお届け。今回の質問は「?」

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    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 The Look / Roxette
    2曲目 ロンリーチャップリン / 鈴木聖美 with Rats&Star

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  • 2018.11.16

    11月16日(金) The News Masters TOKYO 第423回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は、「ロ大統領、2島の主権は交渉対象 歯舞、色丹2島の引き渡しに絡み」のニュースにフォーカス。

    ロシアのプーチン大統領は15日、日ロ平和条約締結交渉の基礎とすることで安倍晋三首相と合意した1956年の日ソ共同宣言について、歯舞、色丹の2島を引き渡した後、「島の主権がどちらになるのか書かれていない」と述べた。共同宣言に基づく2島引き渡しでさえ、主権などが今後の交渉対象になるとの考えを示し、日本側に厳しい条件を突き付けました。

    プーチン氏はシンガポールでの東アジアサミットを終え、ロシア記者団の質問に回答した。14日の日ロ首脳会談で安倍氏が共同宣言を基礎とした平和条約交渉を求めてきたため「日本との対話を復活させた」としました。

    ロシアは領土を広げていくことで、国民の支持を得てきた国です。今後どうなるのか、日本政府としては歯舞、色丹の2島を返還後、平和条約締結。国後・択捉の返還を主張していくという言い方をしていますが、この交渉が進むかどうかは難しく、どんどんお金を出すことになるのでは?と予想します。

    また、放送では5歳まで択捉島に住んでいた鳴海冨美子さんのお話や故郷に帰れない人たちのお話を伺いました。

    もう一つフォーカスしたのは「上場地銀の7割が減益・赤字 マイナス金利で本業低迷」のニュース。

    東京証券取引所などに上場する地方銀行80社の2018年9月中間決算が15日まとまり、日銀のマイナス金利政策で本業である貸し出し利ざや縮小が続き、全体の約7割に当たる55社が減益となり、スルガ銀行(静岡県沼津市)1社が赤字となりました。

    スルガの不正発覚で不動産向け融資の抑制を余儀なくされたことも響き、減益社数は前年同期の約6割から拡大。純利益の合計は前年同期比11.8%減の4793億円でした。

    全国地方銀行協会の柴戸隆成会長(福岡銀行頭取)は15日の記者会見で、貸出金のボリューム拡大で収益を補う銀行も出てきたが、「反転上昇するには至っていない」と強調した。

    金利が低く、貸出先も減っていた地銀。これまでアパートローン融資が地銀を支えていましたが、こちらも減速。そんな中、地方銀行がベンチャー投資を始めました。

    「地銀がベンチャーに投資」と聞くと「僕たちの預金をそんな利益が出るかわからないものに投資されるなんて...」と思う人も出てくるかと思いますが、最近では収益が確保しやすいベンチャーキャピタルに出資をしているとのこと。

    本当の地銀の役割は地元の企業を支えないといけないのではないかとタケさんは意見しておりました。

    ●7時30分は、「赤字となった吉野家の決断とは?」というお話。上半期に8年ぶりの赤字決算となった吉野家ホールディングスですが、売上高は1003億円と前の年の上半期に比べて3%増え、初の1000億円台に達しています。赤字の主な原因は、人手不足を背景にした人件費の高騰と原材料費の高騰。そこで、吉野家は「早い、安い、旨い」から「ひと・健康・テクノロジー」というキーワードに変えた"長期経営ビジョン"を打ち出しています。

    人件費に悩んでいるのはどこも一緒ですが、吉野家が顕著。同業他社である松屋は大戸屋は券売機やパネルを導入している店舗もありますが、吉野家は確認できる範囲ではまだ導入されていません。

    崔さんは吉野家の今の戦略に違和感があるとのこと。本当に忙しい人はコンビニなどを利用するため、「早い」を求める客はもう吉野家に来ません。「旨い」についても味には特許が取れないため、小回りがきく小売店にすぐに真似されます。
    さらに「安い」についても寡占化して価格決定権を持たない限り、規模の効率性ではもはや儲かりません。

    今後のポイントは高単価&健康&省人化ではないかというお話でした。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは国際ジャーナリストの堤未果さん。

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    ●8時は「日本人の食に関わる重要な法律"種子法"」のお話。昨年の4月「主要農作物種子法」という日本人の食に関わる世にも重要な法律の廃止があっさりと採決されました。一般的に馴染みの薄い「種子法」について堤さんに伺いました。

    第2次大戦集結のためのサンフランシスコ講和条約が発効された翌月、敗戦後の食糧難に「もう二度と、日本の民を飢え死にさせてはならない」とコメ・麦・大豆という3大主要農作物が、どんな時にも安定供給されるよう種子の生産と普及を国の責任にしたのが種子法です。

    種子の生産と開発は、手間と時間とコストがかかる作業で種子法によって種子の開発予算は都道府県が負担。そしてできた種子は全てJAが安定価格で買い取ってくれます。

    種子法が廃止になると、農家が自力で種子開発するのは経済的にも物理的にも厳しくなります。農家が民間企業の高い種子を買うしかなくなり、必然的に米の値段も上がり、「主食の多様性」も失うことになります。

    また、一緒に制定された「農業競争力強化支援砲」で公共種子のデータが開放され、種子が「国民の腹を満たすもの」から「巨額の利益をもたらす商品」となり、世界的なマネーゲームの道具になってしまうというお話でした。

    ●8時30分は「食の選択肢&牛乳が消える」というテーマにフォーカス。著書『日本が売られる』の中に『日本は世界一の遺伝子組み換え食品輸入大国だが、表示に関する法律は、どれもほとんどがザル法だ』と書かれています。食品表示の現在について伺いました。

    アメリカでは1996年から遺伝子組み換え種子の商業利用が開始。現在アメリカ国内で作付けされている大豆、綿、トウモロコシの9割以上で遺伝子が組み替えられています。

    また、組み変えた遺伝子やそれによってできたタンパク質が残らない食品は、表示する必要がありません。例えば、醤油や味噌などの加工品や、油や酢やコーンフレーク、遺伝子組み換え飼料で育った牛や豚や鶏や卵、牛乳、乳製品に表示義務はないというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日はザ・ニュースペーパーの社会風刺コントをお送りしました。
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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、「築地銀だこ」でおなじみ、株式会社ホットランドの代表取締役社長、佐瀬守男さん。25歳の時、一軒の焼きそば屋からスタートし、今では400店舗以上、海外にも出店している佐瀬さん。高校生の頃「和のファストフードをやりたい」と描いた夢はかなったようですが、さらなる夢はあるのでしょうか?


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I'll Be There / Jackson5
    2曲目 旅人のうた / 中島みゆき

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  • 2018.11.15

    11月15日(木) The News Masters TOKYO 第422回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「スマホで自動駐車〜AIがどう暮らしを変えるのか」というテーマ。日本自動車研究所は、スマートフォンなどを使って完全自動化した自動駐車の次世代システムを公開しました。通信機能を持つ車が運転手なしで地面に置いたマークに沿って進み、管制センターが指示した位置に入ったり出たりするシステムです。実用化されれば、目的地に着いてから空いた駐車場を探す時間や、帰る際にも車を止めた場所まで歩く手間が省けます。また、駐車場内の事故の減少も期待できます。

    こちらは高級ホテルなどで車の駐車を係員に任せる「バレーパーキング」をスマホを使って完全自動化したシステムを、今回公開しました。来年度から、専門車と専門駐車場での実現を目指します。スマホの画面で「入庫」「出庫」をタップすれば、車が自動走行、ハンドルの切り返しも行います。

    放送では、藤原さんが注目している他の最新技術である「味覚電気刺激を用いて、味覚をコントロールする手法」をご紹介。塩味を増加させ、実際の食事の塩分を減らしたり、旨味を増加させたりすることもできます。

    つまり生活習慣病がきになる人、食事制限をしている人も美味しい食事を食べられるようになるのです。

    ●7時30分は「DNA婚活」について。婚活の現場に、新しい動きが登場しています。その名も「DNA婚活」事前に行った遺伝子検査を元に互いの相性の良さを調べ、それをもとにお見合いやデートをすすめるというもので、日本では現在大手婚活サービス会社を含む4社がサービスを提供しています。

    相性の診断の根拠になるのは免疫を司るHLA遺伝子。一万以上の型があり、この方が似ている男女は異性としての相性が悪く、似ていない男女ほど相性がいいとされています。

    「何度も会って、その人に意識を向けて、『違った』という時の辛さ。DNA婚活なら辛い思いをしなくて済むのかな」という女性がいたりするので、DNA相性が良いことが「後押し」してくれるとのこと。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「丸、浅村、西の3人が国内、炭谷が海外FA権行使 主力選手が流出する球団の評価は?」の話題。プロ野球のフリーエージェント(FA)権行使を宣言した選手は、今日から全ての球団との交渉が可能になります。今日はFA権を行使する選手と、しない選手、FA権を行使される球団の評価を探ります。

    資格がありながら「行使せずにチームに残留する選手」ですが日ハムの中田翔選手、ロッテの角中勝也選手、広島の松山竜平選手、阪神の上本博紀選手ら一軍スタメン選手もいます。

    放送ではFAの際の人的補償やプロテクトのお話で盛り上がりました。

    ●8時30分は「MLBがドラフト候補だけの新高校野球リーグ発足へ」のお話。アメリカのメジャーベースボール機構がエリート高校球児による「アマチュア新リーグ」の発足に動き出していると、14日付のヤフースポーツが伝えています。アメリカでは、毎年8月に行われる「リトルリーグ・ワールドシリーズ」と大学生による「カレッジ・ワールドシリーズ」は人気が高いものの、日本の甲子園のような高校野球に注目が集まることはありません。そこで、青少年の球児育成に力を入れているメジャーリーグベースボール機構がこの点に着目し、新たな高校野球リーグ創設に乗り出した模様です。アメリカで始まるエリート高校球児による「アマチュア新リーグ」を探ります。

    新リーグは「プロスペクト育成パイプライン・リーグ」と呼ばれる見通しで、同リーグに参加できるのは、全米から集められた20年ドラフト候補の有望選手80人です。このリーグで優れた選手は、MLBが7月に開催するオールスターの関連イベントとして「高校オールスターの試合」や「本塁打競争」を行うことも計画されています。

    これが来年成功すれば、再来年以降に規模を拡大していく可能性もあります。池田さんが気になったのはリーグを商業化し、育成しながら収益も目指す計画という点です。

    この新リーグ誕生の背景はアメリカでも起きている野球ファンの高齢化と子供の野球離れ。若者へアピールしなければ次世代のファンを失うとコミッショナーも警鐘を鳴ら続けているとのことでした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのは一風変わった「耳かきたわし」

    9cmほどの長さの細長い耳かき。持ち手の先に、たわし素材が付いています。見た感じはたわしのスクリューのようです。一本1850円(税抜き)というなかなかのお値段なんですが、今売れているそうです。睡眠専門サイト「Nelture」を運営しているアメイズプラスの長谷川寛一さんにお話を伺いました。

    耳かき用たわしは八月に販売を開始しましたが、最初の週で初回分2000個完売し、こんなに売れるとは思わなかったそうです。

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    くるくると回転させて使う「耳かき用たわし」使っていると、耳の中の細い血管を無数の繊維が刺激。副交感神経が働いてぽかぽかと眠くなるそうです。

    詳しくは「耳かき用たわし」公式サイトをご覧ください。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は「築地銀だこ」でおなじみ、株式会社「ホットランド」の創業者で代表取締役の佐瀬守男さん。四日目の今日は、ホットランドが東日本大震災で行ったことについて伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Keep on lovin' you / REO Speedwagon
    2曲目 かわいいひと / ウルフルズ

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  • 2018.11.14

    11月14日(水) The News Masters TOKYO 第421回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、毎日新聞 編集編成局次長の小倉孝保さんです。


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    ●7時は、『日露首脳会談開催。北方領土交渉、加速へ』の話題にフォーカス。安倍総理は、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議に合わせてシンガポールで来週開く日露首脳会談で、平和条約締結に向けた北方領土交渉の加速を提案する調整に入ったことを、複数の政府関係者が明らかにしました。条約締結後の歯舞、色丹の2つの島の引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言の確認から入り、国後、択捉の2つの島の帰属問題を詰めたい考えです。来年6月に予定するプーチン大統領の訪日した際の大枠合意を目指しますが、ロシア側の出方は見通せていない状況です。


    そもそも、ロシアと日本では平和条約の捉え方に相違があるようです。ロシアが求めるのは、第二次世界大戦の終結。日本は国境がはっきりしないのに平和条約は作れないという考え方です。小倉さんは、「お互いの見ている景色が違うので、そこを埋めていく作業は本当に大変なこと」と話しました。


    ●7時30分は『米ロ首脳会談、G20で開催』の話題にフォーカス。ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領は、パリで開かれた第1次世界大戦終結100年記念式典の昼食会で話し、今月30日から12月1日にブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域首脳会議の際に首脳会談を開くことで合意しました。ロシアのペスコフ大統領報道官によると、11日の昼食会での両首脳の話し合いは短いものにとどまり、10月にトランプ大統領が表明したアメリカの中距離核戦力(INF)の全廃条約からの離脱など、具体的な課題には触れなかったとされています。


    INF条約は1987年にアメリカとロシア(当時ソ連)が緊張緩和のために締結した条約す。しかし、中国がミサイルを持ち始めた今、「なぜ自分たちばかり規制を守らなければならないのか?」という声があがっている状況です。また、小倉さんは、アメリカ側が中国のミサイル保有を嫌がる理由に台湾問題をあげました。中国のミサイル保有は台湾の独立運動を抑止するのが目的ですが、トランプ政権は非常に親台湾です。米中問題の隠された背景には、「台湾にいい状況を作りたい」というトランプの意図があるようです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『プロ経営者者、相次ぐ解任劇』の話題にフォーカス。プロ経営者として知られる前カルビー会長兼CEOの松本晃さんが、今年6月に就任したRIZAPグループのCOOのポジションから、10月1日付で突然外れ、代表取締役のまま構造改革担当の"専任"になりました。また、同じくプロ経営者として知られるLIXILグループの瀬戸欣哉社長兼CEOも、来年の春に退任することが明らかになりました。この2人のプロ経営者人事が意味するものとは、いったい何なのでしょうか?


    松本さんは、複数オファーがあった中からライザップのCOOに就任され、LEXILの瀬戸さんも経営者としての高い評価だったはずですが、つい先日このような報道が流れました。入山さんは、「ニュースになっているほど大げさな話ではない」と言います。なぜなら、CEOの瀬戸社長も、松本さんと同じタイミングで肩書きを外しているため、「単純に2人の中での任務的役割分担の話し合いの結果で、松本さんは決して降格したわけではない」と予測しました。一方瀬戸さんは、実質上解任に近い状態で、会社を離れていくようです。入山さんは、「こうしたプロ経営者にまつわる解任騒動を受けて、プロ経営者の評価が下がるのはお門違いである」と話しました。


    ●8時30分は、『有料論文に海賊版サイト』の話題にフォーカス。有料の学術論文を、無料で入手できる「海賊版サイト」が作られ、国内だけで昨年、延べおよそ127万件の論文がダウンロードされたことが、琉球大学などの解析で分かりました。海賊版サイトをめぐっては、漫画などの無断掲載が問題となっていますが、研究者の世界にも広がっている実態が明らかになりました。このサイトは、カザフスタンの女性科学者が、論文の購読費が多額なことに不満を抱いて2011年に作ったとされています。


    一本4000円はするという学術論文。入山さんは、「違法行為なのでやってはいけないことだと思うが、気持ちはわかる」と同情しました。学会が発行する学術誌を出版する出版社は、大変なボロ儲け状態だそうです。論文が掲載されても、書いた著者や掲載のジャッジをするレフェリーは報酬をもらっていないのが現状で、自身も論文を掲載されている入山さんは、「コストがほぼないうえに一本4000円もするため、出版社はボロ儲け状態。改善すべき」と切実に意見しました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、「築地銀だこ」でおなじみ、株式会社「ホットランド」の代表取締役、佐瀬守男さんです。今では、北海道から沖縄まで全国各地400店舗以上ある「築地銀だこ」ですが、近年は、「銀だこハイボール酒場」も人気です。3日目の今日は、こうした新業種について伺います。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 You Are The Sunshine Of My Life / Stevie Wonder
    2曲目 誰がために / 成田賢

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  • 2018.11.13

    11月13日(火) The News Masters TOKYO 第420回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「中国で先端技術が社会生活に」の話題にフォーカス。中国で、AIなどの先端IT技術の社会生活への導入が、盛んになっています。流通のような市民生活に直結する分野での利用が目立ちますが、顔認証で対象人物の動きを追跡する監視システムなど普段は目に付くことがない治安や交通・メディアといった公共分野でも導入の動きが広がっています。


    「我々の生活情報を国が収集する」と聞くと、一見気味が悪く聞こえますが、似たようなことが以前にもありました。これはまさに新しい計画経済。そして今できつつあるのは、ビッグデータを集めて、「この人がこのくらい買う」というのが予測されるという社会。


    この現象を「一部では、デジタルレーニン主義とも呼ばれている」と佐々木さんは言います。これからの100年は中国的なデジタルレーニン主義が良いのか、我々のような民主主義が良いのか問われる時代になることが見込まれています。


    ●7時30分は、「モスバーガー、店も店主も高齢化」のニュースにフォーカス。「モスバーガー」を運営するモスフードサービスの客離れが深刻です。フランチャイズチェーン加盟店オーナーの高齢化で店舗改装などが遅れ、集客力の低下が止まらない模様です。今月9日に発表された来年3月期決算の見通しは11年ぶりの最終赤字となりました。モスが直面する問題は他の流通サービス企業にとっても潜在的な課題です。


    1970年代に現在の団塊の世代がレストランや新しい飲食業を立ち上げました。これがここ5年くらいで次々閉店しています。それは店主が高齢になり引退というケース。後継者がいればいいけど、例えば「値上げしたくない」という頑固さなどがあり割に合わないという理由から後継者が見つかり辛い状況です。「これが全国で起きているのでは?」と佐々木さんは分析しています。さらに「日本の食やコーヒーがリセットされているイメージがある」とも語りました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は『ソフトバンク上場』の話題にフォーカス。東京証券取引所は12日、ソフトバンクグループ(SBG)の通信子会社「ソフトバンク(SB)」の上場を承認しました。上場時の時価総額は7兆1800億円と予想され、携帯事業者としては NTTドコモに次ぎ、上場企業全体でもソニーに迫り、10位以内に入る規模です。過去最大となる2兆6千億円強の調達資金を手元に先端技術分野で先行する世界の新興企業への投資を加速します。


    今回の時価総額・7兆1800億円は、1980年台後半のNTT(2兆3千億円)を超え、過去最大の調達資金額となります。子会社のソフトバンクは、グループ全体からすると一つの投資先で、このような形を「親子上場」と言います。株主として親会社は子会社からの配当を期待します。すると、子会社は事業として投資するよりも、親会社に吸収されてしまう割合が増えてしまい、子会社の株主にとっては利益を棄損してしまう面もあるようです。それをわかっていて勝負に出るソフトバンク。今後の成長に期待です。


    ●8時30分は、『中国景気に停滞サイン』の話題にフォーカス。日銀が、日本経済のリスクとして中国経済の動きを強く意識しています。みずほ総研が輸出・生産・投資・企業収益など複数の指標を合成して分析したところ、中国景気はことし8月から停滞局面に入ったという見方になります。「中国の景気が悪くなれば、国内の物価が上がらないどころの騒ぎではない」と、警戒しています。


    一般的に景気は、高度成長期の始まりは生産が豊かになり、人々の生活が安定してくると成熟する、「回復→拡張→減速→停滞」のサイクルをたどります。中国は今「成熟期」を迎えました。楠木さんは、「成熟期」は回避できないとし、「バブル崩壊後の転換期の適応に失敗した日本の企業もたくさんあるため、当時の過ちや対処法を参考にしてほしい」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、8万人以上のビジネスリーダーの注目を集めている書籍ダイジェストサービスを運営する株式会社から、書籍ダイジェストサービス・SERENDIP編集統括の冨岡桂子さんに『When 完璧なタイミングを科学する』をご紹介いただきました。


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    著者はダニエル・ピンクさん。クリントン政権のときに、ゴア副大統領のスピーチライターを務めていた方で、ビジネス戦略に関する本を他にも出されています。何かをするときに「タイミングがよかった」「悪かった」という経験は誰にでもあると思います。この本は、「時間」を味方につけて成果を上げる働き方や生き方を提案しています。スタジオでは、本で紹介されている3つのタイプにタケさんや楠木さんを当てはめながら、楽しく解説していただきました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手、「築地銀だこ」でおなじみ、株式会社ホットランドの創業者で、代表取締役の佐瀬守男さんです。群馬県桐生の一軒の焼きそば屋さんからスタートした佐瀬さん。アイスまんじゅうなどに手を広げ、1億円もの借金を背負いましたが、1997年に転機が訪れます。2日目の今日は、今年初めてショッピングモールに出店したお店のお話です。


    今日の楽曲
    1曲目 The end of the world / Skeeter Davis
    2曲目 Rock'n Roll love Letter / Bay City Rollers

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  • 2018.11.12

    11月12日(月) The News Masters TOKYO 第419回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

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    ●7時は「明日、入管法改正案について審議入り」というニュースにフォーカス。与野党は、『出入国管理法改正案』について、明日の本会議で審議入りすることで合意しました。改正案は、外国人労働者の受け入れ拡大に向け、新たな在留資格を創設するもので、与党は来年4月の受け入れに向け、今国会成立を目指しています。

    日本は少子高齢化などの影響で、もはや外国人の労働力を頼らなくてはいけなくなるのは避けて通れない状態です。議論の根にある問題としては「治安問題」があります。外国人労働者が増えればというわけではなく、人口が増えると当然犯罪も増えますし、言葉も文化も違う国の人たちとの間では少なからずトラブルも増えます。

    清水さんは留学生や研修生といった名前を使う「ごまかしの移民」をやめるべきで、外国人労働者の受け入れを拡大しても国際的批判を受けない体制づくりをし、制度及び運用の面で十分な取り組み行うことが重要と話します。

    日本でも、受け入れ態勢や国家財政にとって長期的にプラスに働くような形を考えなければならないということです。

    ●7時30分は「マカオのIR事情」について。先月、香港、マカオと中国本土側の珠海を海上で結ぶ「港珠澳大橋」が開通しました。全長は55キロで、海上橋としては世界最長。これまでフェリー移動で1時間ほどかかった香港、マカオ間も陸路で30分程度となり、便利になりました。開通早々取材で橋を渡った清水さんにマカオについてお話を伺います。

    港珠澳大橋は2009年に着工し、総工費は日本円にしておよそ1兆7200億円です。(日本最長はアクアブリッジ(東京湾アクアライン)で4384m。明石海峡大橋は3911mで世界最長の吊り橋、関西国際空港連絡橋は3750m)9月下旬には「広深港(広州・深セン・香港)高速鉄道」が全通開通し、在来線で約2時間だった広州・香港間が最短47分で結ばれました。

    マカオは元ポルトガル領で、中国の特別行政区。消費税はゼロ、毎年の定額給付金が1人9000パタカ(12万円)、所得税は最大12%かかりますが、医療費や水道料金・電気料金には補助が出るので、すごく住みやすいそうです。財源はもちろんカジノ。

    カジノを含むIR施設には、家族連れや女性同士でも楽しめるような場所があり、魅力的。昔は香港のついでに1日だけマカオに寄るという人が多かったのですが、今はマカオのついでに香港という時代になっているとのことです。日本も、IR法案が成立しましたが、このような成功を収めるためにはマカオから学ぶ部分がかなりありそうとのことでした。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「イギリス EU離脱前に大量の閣僚が離脱」に注目。7月に辞任したボリス・ジョンソン外相に続き、弟のジョー・ジョンソン運輸担当閣外相が辞任し、メイ首相の方針に反対して辞任した閣僚はこれまで6人目になりました。ジョー・ジョンソン氏はEUとの離脱合意案の是非について2度目の国民投票の実施を求めましたが、メイ首相はそれを否定。2度目の国民投票を求める動きは広まっており、先月、市民団体がロンドンで国民投票を求めるデモを実施した際の参加者は、数十万人にのぼりました。
    日本も改憲で国民投票を控えていますが、国民投票は有効なのかについてお話いただきました。

    ●8時30分は「大学入学共通テストのプレテスト」についてフォーカス。センター試験に代わって2020年度に始まる大学入学共通テストのプレテストがおととい、昨日と行われ、高校2,3年生約8万4000人が新たに記述式が導入される国語や数学などの問題に取り組みました。一問一答式が減り、知識だけでなく、思考力や判断力などを測る問題が増え、共通テストの方向性が明確になりました。

    この試験はセンター試験と異なり、知識や思考力を実際に使う場面を想定、身近な物事や会話文、資料を扱った題材が多いです。

    名越さんからは実際のプレテストの問題を紹介、今の学生はどのくらい勉強しているのかをお話いただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ。ルノワール大好き、人間観察が趣味の人事ウーマン・庄司舞子さんのレポートでお届け。今回の質問は「料理の写真を撮りますか?」

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はたこ焼きの「築地銀だこ」でおなじみ、株式会社ホットランドの創業者で、代表取締役の佐瀬守男さん。初日の今日は25歳の時に、佐瀬さんが、出身地群馬県桐生市で始めたお店について創業のきっかけを伺います。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Jojo / Boz Scaggs
    2曲目 Wanted Dead Or Alive / Bon Jovi
    3曲目 フレンズ / REBECCA

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  • 2018.11.09

    11月9日(金) The News Masters TOKYO 第418回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。



    ●7時は、「国税庁 軽減税率制度『Q&A集』を改定」にフォーカス。

    国税庁のサイトで軽減税率制度「Q&A集」を閲覧できますが、読めば読むほど、イライラしてくるとびんさんは話します。欧米でも半世紀ほど実施されていますが、世界的には抜群に上手くいっている国は一つもないと言われています。

    EUに後から入った国の中で採用した国はありませんし、世界銀行のラガルド氏も「あんなものに手を出してはいけない」と言ったこともありました。

    公明党は軽減税率を導入するのなら消費税率を10%にしてもいいと与党の中では「やっぱりやめよう」とは言いづらいというお話でした。

    もう一つフォーカスしたのは「東芝、成長分野に1・7兆円投資 工場や子会社再編」のニュース。東芝は来年度から5年間の中期経営計画を発表し、最新のIT技術整備といった成長分野におよそ1兆7400億円を投資することを明らかにしました。また、国内外で工場や子会社の再編を加速し、グループの従業員をおよそ7000人減らします。一方、発行済株式数の約40%に相当する2億6000万株、7000億円を上限とする自社株買いの実施を発表しました。

    自社株買いとは上場会社が投資家に売買されている株式を自分の会社のお金で買い取るというもの。自社株買いをすると何が良いかというと世の中にしている流通している株の数が減るので、株価が上がりやすいのです。

    すごいのは自社株買いの規模。パーセンテージにして一度に2%やれば、すごいと言われますが、東芝は40%。ものすごい金額を自社株買いをしたことになります。この影響で東芝株も10%上昇しました。

    今回一般的には東芝は「リストラもして社員は切るのに株式市場にお金をばらまいている。やれる投資がないのか?」と言われていますが、崔さんは「自社株買いと言っても。買った株を会社の中にストックし、株価を高いままにしておいて、株式交換でいろんなベンチャー会社を買収したいと考えているのではないか?」とのことでした。もしかしたら東芝は面白い会社に投資するかもしれません。

    ●7時30分は、「未来投資会議で"地銀""バス"の独禁法緩和を検討するよう指示」のニュースにフォーカス。安倍総理大臣は、成長戦略を議論する政府の『未来投資会議』の中で、過疎化や少子化を背景に経営難に陥っている地方銀行や路線バスについて、経営統合促進の妨げとなっている独占禁止法の緩和などを検討するように指示しました。

    今回、なぜこの検討に踏み切ったのかというと、来年春の統一選挙を見据えていると考えられます。また、影響については銀行はインターネットなどがあるので、ネガティブなことはあまりないと言われていますが、地方の路線バスの統合はマイナス面が多そうです。しかし、あえてこの件にメスを入れたのは小泉政権の時に構想されていた「コンパクトシティ」がついに動き出すのではないかとされています。

    最近は地方でのライドシェアをアピールしつつ、全ての地域にインフラは同じようにはできないというメッセージを出したいのではないかといことです。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは7時台に引き続き、鈴木びんさんとタケさん。



    ●8時は「トランプ大統領 CNN記者の許可証取り上げる」のニュースにフォーカス。トランプ大統領は、中間選挙から一夜明けた7日に開いた記者会見で、CNNテレビのジム・アコスタ記者と激しい口論となりました。記者が不法移民の問題について質問したところトランプ大統領は激昂し、さらにロシア疑惑についての質問をしようとしたところ、質問を遮って「CNNは恥を知れ。君たちは失礼だ。国民の敵だ」と言い、それ以上の質問をさせませんでした。その後、ホワイトハウスは、アコスタ記者の記者証を無効にしたと発表しました。

    アコスタ記者はトランプ大統領就任当初から激論を交わしてきましたが、ついにここまできたかという感想を持ったそうです。

    都合の悪い質問は基本的に無視したり、クリミヤの件について「あれはオバマ政権の時のことだから関係ない」と話したりとかなりメチャクチャだったということです。

    ●8時30分は「ゴルフ」今週開催されているトーナメントは男子:「三井住友VISA太平洋マスターズ」 女子:「伊藤園レディスゴルフトーナメント」 シニア:「エリートグリップ シニアオープンゴルフ」などについてタケさん語っていただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日お送りしたのは「世界の社食から」今回がクックパッドの社食、ではなくキッチンにお邪魔しました


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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社「ワークマン」代表取締役社長、栗山清治さんです。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Detroit Rock City / KISS
    2曲目 Crazy / Aerosmith
    3曲目 箒星 / Mr.Children

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  • 2018.11.08

    11月8日(木) The News Masters TOKYO 第417回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「アメリカの中間選挙結果」を受けて、毎日新聞・編集編成局次長の小倉孝保さんとお電話をつなぎ、お話を伺いました。

    小倉さんとしてはほぼ予想通り。一ヶ月前は民主がもっと優勢という読みでしたが、共和党が追い上げました。今回の結果は今後、法案を通す際、常に議会との妥協が強いられるようになるため、トランプ政権にとって、打撃であることは間違いありません。また、下院の多数派は委員長ポストを取ることができるので、調査権限を利用し、トランプ政権に圧力をかけることができます。

    そして今回目立ったのは若者と女性の動きだと小倉さんは話します。学校での銃乱射事件やセクハラ疑惑などで、若者が選挙に興味をもち、女性が声を上げ始めたのです。

    日本への影響については、通商問題や外交・安全保障で大胆な施策を実行する可能性があり、内政で実績が残せない場合、外交で実績を作る必要があります。北朝鮮との関係改善をより進めるということもありそうというお話でした。

    ●7時30分は、「ゆる部活」広まるという話題。中学や高校で、これまでのスポーツ観と一線を画す運動部活動が徐々に広まっています。勝ちを目指さなくてもいい。ひとつの競技にこだわらなくてもいい。その名も「ゆる部活」 スポーツ庁が今年3月にまとめた運動部活動に関するガイドラインには、その設置が盛り込まれました。

    世田谷区に東深沢中学校には「体力向上部」という部があり、朝7時15分から校庭でハードルを飛び越えたり、ジョギングしながらボールをトスしたり、身体を動かしてから授業に向かいます。他の部と掛け持ちも可能です。

    2017年度の「全国体力・運動能力、運動習慣などの調査」で一週間の総運動時間が60分未満の中二女子がおよそ2割。全く運動しないという層も13.6%います。

    運動が苦手な生徒も入りやすい「ゆる部活」今後広がっていくかもしれません。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「結局新井は凄かった」盟友・黒田が自費で出した新井への"労い広告"にカープファン感動の話題。今シーズン限りで広島カープを引退した新井貴浩さんに対する「労い広告」が話題になっています。5日、「中国新聞」に掲載された広告は、元チームメートの黒田博樹さんが自費で掲載を依頼したもので、カープファンはこの紙面に感動しています。広島カープファンを感動させた黒田さんの新井さんに向けた「粋な計らいの広告」を「マーケティングの視点」も含めて池田さんに伺いました。

    広告内容は2ページにわたる全面広告で、表は新井さんのプレーを伝える記事の切り抜けがまとめられていますが「新井ブレーキ」、「流れ変えた空振り」など、不振やミスに泣いた記事のオンパレード。新井さんが失敗している文章には「青のペン」で線が引かれ、黒田さんの活躍に触れた部分には「赤のペン」が引かれています。

    そして裏面は「新井選手がガッツポーズ」をとるシルエットと「結局、新井は凄かった」というメッセージが真っ赤なカープカラーを背景に踊っています。池田さんは「この広告はおそらく黒田さんだけでなく球団も関わっているのではないか」と話します。

    カープは「家族的」と言われますが、こういう所にもチームカラーが出てきています。放送では丸選手のFAがどうなるのかなどについても話し合いました。

    ●8時30分は「大晦日の世紀の一戦? メイウェザーVS那須川は立ち技のみの異種格闘技戦」の話題。ボクシングで50戦無敗の元5階級王者フロイド・メイウェザーが大晦日に「さいたまスーパーアリーナ」で開催される総合格闘技のイベント「RIZIN(ライジン)」に参戦し、デビュー32連勝を誇るキックボクシング界の"神童"那須川天心と対戦することがわかりました。

    1試合で100億円を稼ぐと言われるメイウェザーはアメリカ以外でプロの試合をしたことはなく、初めて選んだ海外が日本のリングになります。今回のスペシャルマッチにはどのような意味があるのでしょうか?

    しかし、メイウェザーは自身のinstagramに長文を投稿。「私、フロイド・メイウェザーは、那須川天心との公式対戦には1度も同意していないことをはっきりさせたい」と主張しました。

    もしかすると「モハメド・アリ VS 猪木の武道館対決(1976年)」以来のエンタメになるかもなかったのですが、残念だというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのは昨年11月に発売され、日本だけでなく世界のSNSなどでも話題になっている"3D Phantom"を取り上げました。

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    こちら、空間に本当にあるように浮かび上がって見えるホノグラム・ディスプレイ。まるでSF映画のようですが、すでにナンジャタウンや東京ゲームショーなどでも使われています。先日、池田さんは都内にある"3D Phantom"のショールームを取材。Life is Style という会社の取締役 田中幸一郎さんにお話を伺いました。

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    仕組みとしては黒のブレード=刃のようなものに、たくさんのLEDライトがついていて、このブレードが高速で回転させることで、立体的な映像に見える。しかもVRのようにゴーグルをつけなくてもいいのです。

    3D Phantomは昨年11月に発売され、現在のはまだ第一世代です。これからも開発を続け、今後は触った感覚になれる、インタラクティブなものを出したいと思っていると話されていました。

    また、放送では六本木ヒルズ「藤子不二雄(A)展」に動画及び機材提供しているようにお伝えしましたが、実際に提供しているのは、株式会社ネクスメディア様でした。
    https://www.nexmedia24.jp/fa_holo/
    訂正してお詫び申し上げます。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社「ワークマン」代表取締役社長、栗山清治さんです。2014年、社員の給与を5年で100万円アップすると発表した栗山さん。ここにどんな願いが込めれているのか、伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Color Of The Wind/Vanessa Williams
    2曲目 Only One feat.PaulMcCarthey / Kanye West
    3曲目 愛はふしぎさ / 米米CLUB

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  • 2018.11.07

    11月7日(水) The News Masters TOKYO 第416回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、『健康保険、外国人の国内移住を要件に』の話題にフォーカス。政府は、外国人による公的医療保険に関して適用条件を厳格化する方針を固めました。加入者の日扶養親族が適用を受けるためには、日本国内に移住していることを要件とする方向で検討しています。また、外国人の永住権取得が、ガイドライン見直しで厳しくなる方向です。さらに、政府が外国人労働者の受け入れ拡大のため、来月4月の導入を目指している新在留資格「特定技能」をめぐり、各省庁が初年度に合計で約4万人の受け入れを試算していることがわかりました。


    海外の永住権を取った経験がある小林さんとタケさんは、「海外に住んでいる日本人は大きな病気になるとわざわざ日本に帰ってくるほど日本の健康保険は温かい」と話しました。外国人の労働者受け入れについては、「日本は例えばドイツのように長い移民の歴史がないため、多様性のメリットを知らない。今やっとそのタイミングが来ていて、イノベーションに移民の力は重要になる」と話しました。


    ●7時30分はこちらの話題。プロ野球の日本シリーズが終わり、選手のチーム移籍報道が白熱しています。西武は、浅村栄斗選手が国内フリーエージェント(FA)権を行使すると発表。広島の丸佳浩選手は、国内FA権を取得しましたが、球団がFA宣言しての残留も認める方針であることに「そういっていただけるのはありがたいし、うれしく思う。そういうやり方も選択肢の一つにある」と話しました。一方で、このように宣言すること自体、海を越えたアメリカではありえない光景とのこと。そこには、どのような違いがあるのでしょうか。


    フリーエージェントはもともとアメリカの選手が勝ち取った権利です。アンディメッサースミスが、1976年に勝ちとりました。それまで一度契約したらトレードするか辞めるしか選択肢がなかった選手でしたが、そこに訴訟を起こして勝ち取った権利がFA権。一方日本は成り立ちの事情が違い、特定の球団がドラフトの中で良い選手が取りづらくなって、そこでスター選手を集める手段として、取り入れた制度です。このように、アメリカは勝ち取った権利であり、日本はお上から与えてもらう権利という違いがあります。また、条件交渉において、日本の場合、報道されている金額は推定値で高く表示されることが多く、移籍前のチームに確認すると全然違うケースもあるようですが、アメリカの場合は、移籍などを届け出た段階で諸々の条件などが知れ渡るため、こうした思い違いがないという違いもあるようです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時はこちらの話題。スバルは、一連の車の検査不正に関連し、規定を逸脱したブレーキの検査を今年10月まで続けていたと発表しました。これに伴い、新たにおよそ10万台のリコールを8日に国に届け出ます。これまで不正行為は昨年末に終結していたと説明していましたが、2019年3月期の連結業績予想を大幅に下方修正したことも明らかにしました。一連の不正を受けて生産体制を見直し、19年3月期の国内生産台数を当初計画から1万6千台弱減らす方針で、中村知美社長は記者会見し、リコールの追加に関して「再びご心配、ご迷惑をお掛けしたことをおわびする」と謝罪しました。


    通常の自動車メーカーなら、車を構成するステアリングや、フレーム、サスペンションなど基本部品の組み合わせを示すプラットフォームが3~4個あるのに対し、スバルはワンプラットフォーム戦略です。経営効率的にはとても良いことですが、もともとアメリカで売れていた自動車メーカーであるため、アメリカの成長に左右され、日本には向いていないそうです。入山さんは、今回のように主力製品に関する不祥事をうまく対処し信頼を取り戻した会社として、ジョンソン・エンド・ジョンソンの例を挙げて説明されました。


    ●8時30分は、『ソフトバンク、通信料金値下げを検討』の話題にフォーカス。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は記者会見し、携帯電話の通信料金値下げを検討すると表明しました。菅官房長官の携帯値下げ要請に対し「真摯に受け止め、しっかり対応する。顧客還元していく」と話しました。ただ値下げ幅など詳細は「今後、競争の状態を見ながら検討していく」と述べるにとどめています。格安スマホブランドの「ワイモバイル」についても1~2割程度下げる方針です。


    元々ソフトバンクは格安で通信業界に入ってきてシェアを獲得し、ある程度シェアを取ってから価格を上げてきました。今回は楽天が携帯電話事業に入ってくることで、孫さんは価格を下げる方向で腹をくくった流れです。人員削減に対しては賛否がありますが、孫社長によると、RPA(業務自動化ロボット)の導入を進め、2〜3年内に4割の人員削減を目指すとのこと。削減した人員については「涙を流して社員を減らすのではなく、笑顔で新しい事業に取り組めるようにする」とも語っているようです。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんが紹介しました。今日はTVCMでもおなじみの「KUMON」の「公文教育研究会」です。公文は現在大変グローバル化しており世界に知れ渡っています。一人一人をベースに、学びたいペースでやれるという集団塾ではできなかったことを可能にしています。入山さんはKUMONのすごいところとして、「世界中の子供たちを比較すると、できる子、できない子供の差が激しい。そこに『ちょうど』を届けることで世界に教育を届けている。ちょうどいい教材の問題は解ける喜びを子供が感じられるから長続きする」と評価しました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社「ワークマン」代表取締役社長、栗山清治さんです。栗山さんは、リーマンショック後の2009年に社長に就任されました。今日は、リーマンショック後の不況の中、どのように立て直したのかを伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I'm In the Mood for Dancing / The Nolans
    2曲目 疾風ザブングル / 串田アキラ

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  • 2018.11.06

    11月6日(火) The News Masters TOKYO 第415回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『EU、AIに倫理指針』のニュースにフォーカス。EUがAI利用の倫理に関するルール作りを進めています。AIは融資や人事採用での活用が広がっていますが、人種や性別など偏ったデータをAIが読み込み、差別的な分析が増えるなどが懸念されていました。EUの倫理指針は、判断課程の透明化を進めることでこれらの問題に対応します。


    どんな指標で物事の答えを出したのか、ブラックボックス化されている今のAIには怪しい部分があると見ているEU。その理由を透明化しようというのが今回の狙いです。しかし、「それは人間に理解できるのかどうか?」と言う点を佐々木さんは疑問に思っています。


    例えば、ひよこの雄雌鑑別は、ひたすら「オスか、メスか」という識別の研修を受けるというもので3か月ひたすら繰り返すと何となくわかってくるのだとか。これは人間の画像認識の能力によるものですが、AIにやらせれば完璧にできるはず。仮にそれをAIが説明しても、人間は理解できないとのことで、「透明化しても、人間がそれを理解できるかという人知を超えた世界。」と佐々木さんは見ています。


    ●7時30分は、『外食産業でもシェアリングサービス』にフォーカス。店舗を共有したり、時間帯で貸し借りしたりするシェアリングサービスが外食産業で広がっています。吉野家ホールディングスはスタートアップ企業と組んで店舗シェアの仲介を始めました。人件費などが高まる中、初期投資を抑えて出店へのハードルを下げることができる店舗のシェアリングは、新たな経営モデルとして注目を集めています。


    飲食店では家賃が高いから夜だけやろうとすると収益が足りない。そのために、昼にランチをやって収益を保つも、体に無理が出るというところが多々あります。このニュースを見て「レストランなんかは、コワーキングスペースにいいのでは」という佐々木さん。おしゃれなイスやテーブルで仕事をする姿に憧れる人がいるのでは?というわけです。


    最近は軒先や企業の敷地内にフードトラックを見かけることが多くなり、低コストで若い人が料理に手を出しやすくなる環境が整いつつあります。大都市では、高い家賃が払える大手のチェーンだけになってしまうと空洞化が始まりますが、このように共同スペースを生み出すことでそれを防ぐことが出来ます。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時の話題はこちら。ソフトバンクグループが岐路に立っています。過去最高水準の利益を上げたものの、携帯電話の通信料金の引き下げ圧力に加え、稼ぎ頭となった運用額10兆円規模のファンドも最大出資者であるサウジアラビアの政情が混迷、行き先に不透明感が漂っています。孫正義会長兼社長がこの難局を乗り切れるのか、世界から注目が集まっています。


    現在のソフトバンクの事業利益として最大のものは投資事業で、従来の通信事業の1.5倍の利益を得ているようです。投資には2種類あり、一つは「グロース投資」で、将来の成長を見越して投資すること。もう一つは「バリュース投資」で、今付いている値段が本来の価値より低い場合に投資すること。ソフトバンクが行うのは前者になります。投資は他者に依存するためリスクが高く、そこを捉えて今岐路に立っているという状況です。投資は、手元資金が豊かな人が勝ちやすいですが、ソフトバンクの運用額は10兆円。ソフトバンクは今でこそ通信事業の会社ですが、孫さんはもともと投資家でした。楠木さんは、「その点は首尾一貫した路線。ただ、その先にリターンを産むかはわからない」と話しました。


    ●8時30分は、『パナソニック、全カテゴリーの家電にAI搭載へ』の話題にフォーカス。国内電機会社大手のパナソニックは、2021年までに家電製品のすべてのカテゴリーでAI(人工知能)を搭載した商品を投入するという目標を明らかにしました。「これからの家電は顧客のライフスタイルや習慣を知る知能化が必要だ」として、製品の高付加価値を加速させて、差別化を図る狙いです。


    パナソニックといえば家電の王様でしたが、現在の事業構造は、消費者向けの家電の会社ではなく、自動車の電池や、家を建てるときの設備などがメインになっているようです。買い手は法人のB to Bが基本。これに対して楠木さんは、「部品の会社になってしまうのは寂しい。これからも人々の生活に直接触れるような商品を作っていってほしい」と話しました。また、「新しいプラットフォームをつくれれば『家電のパナソニック』が復活するのでは」と家電の会社としてのパナソニックに期待しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は楠木さんに、『スッキリ中国論 スジの日本、量の中国』を紹介いただきました。著者は、中国での人事マネジメント領域で執筆やコンサルタントとしてご活躍されている田中信彦さんです。「スジ」は基準(日本人)、「量」はその人にとっての量的な損得(中国人)という切り口で物事を捉える感覚が素晴らしいと評価しました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社「ワークマン」代表取締役社長、 栗山清治さんです。今年9月、ららぽーと立川立飛に、カジュアルウェアを取り揃える新業態「ワークマンプラス」をオープンした「ワークマン」。今日は、ワークマン、そしてワークマンプラスの製品について伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目I feel fine / The Beatles
    2曲目 you've got another thing comin' / Judas Priest

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  • 2018.11.05

    11月5日(月) The News Masters TOKYO 第414回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、国際ジャーナリストの高橋浩祐さん。

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    ●7時は「日本政府はアメリカから大量の武器を買っている」というニュースにフォーカス。

    日本は近年、アメリカ政府の「対外有償軍事援助(FMS)」に基づき、アメリカ製の兵器を多く輸入しています。FMSの契約額は安倍政権が発足してから急増しており、兵器の輸入拡大に伴い、防衛費の大幅な増加に繋がっています。

    今夏、2019年度の防衛予算に概算要求に計上されたFMS新規契約額は過去最大となる6917億円。アメリカの武器を大量購入することで日本の財政は圧迫されるのと同時にアメリカへの依存度が高くなってしまいます。高橋さんは「本来、日本は兵器を持ってはいけない。しかし、兵器を持たざるを得ない状況だからこそ、購入するのではなく、自国で生産するべきではないか」と意見。

    現在、アメリカの上下院とも、軍事産業とも結びつきが強い共和党が過半数を占めており、アメリカの軍産複合体は追い風を受けています。6日の中間選挙後、もし民主党が下院を奪還したらどうなるのか...情勢が注目されています。

    ●7時30分は、「北方4島返還の可能性」というお話。高橋さんは先月10日から11日にかけて、北海道の根室と羅臼で根室市長や元島民の方などに取材されました。朝日新聞の記者時代にも北方領土の取材経験があり、家族が元島民だった経緯からも思い入れがあるという北方領土問題。今朝は高橋さんが考える戦後の歴史から見る、4島返還の可能性について伺いました。

    北方領土問題がここまでこじれた要因は一度正式に放棄した状態の「復活折衝」だから。日本は1956年の日ソ共同宣言で一旦合意した歯舞、色丹の2島返還でロシアとて打つしか方法がありません。

    高橋さんには、根室や羅臼を取材。の市長や町長、元島民の方も「国のいかなる決定にも従う」と話しておりました。いつまでもこの問題を先送りにし、時間ばかりかかるのはよくありません。安倍総理大臣は2島返還になってしまうかもしれませんが、政治決断をしてほしい。仮に歯舞、色丹の2島返還になれば、土地の面積は7%の返還にしかなりませんが、海域は38%の返還になります。漁業めんで地元根室や羅臼への恩恵は大きいというお話でした。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「体罰はしつけではない、という世界規模の調査」の話題。「しつけ」として子供をたたくなどの体罰は「単なる暴力である」という味方が世界で強まっています。「必要悪」という考え方も根強く残っていますが、88ヶ国・40万人を対象にした大規模な調査から「体罰を禁じることで若者の暴力性が減少する」という結果が明らかにされました。

    子どもは環境から学びます。暴力禁止=暴力事件を起こす青年の割合が低いという傾向になります。体罰を受ける子どもは「自分は望まれない人間なんだ」と考えます。そして体罰を受けた子どもは大人を真似て自分も体罰でしつけをする連鎖が生じてしまうと言います。

    しつけの本質は年齢によって対応を変えるということ、2歳くらいまでは説明してもわからないので、「問題行動の現場」から抱っこして遠ざける。2歳くらいだと「さっき言ったでしょ!」は通じません。頭ごなしに「ダメ」と言わず、子どもの気持ちを受け止めてから、理由を言い聞かせるのです。3歳をすぎたら自我が芽生え始め、約束やルールもわかるようになるので、理由を説明したり、子ども自身に考えさせることが有効だといいます。

    「しつけ」は恐怖で子どもに「言うことを聞かせる」ことが目的ではない。「やってはいけない」の理由を理解させることが目的であると言うお話でした。

    ●8時30分は「朝食を抜くと太るは科学的に正しかった」と言う話題。「朝食を抜くと体重が増える」と言う定説のメカニズムを、名古屋大学大学院の小田裕昭准教授の研究グループがラットの実験で裏付けました。朝食を抜くと、体脂肪の代謝を担う肝臓で体内時計のリズムが乱れ、代謝が落ちる他、体温の上昇が抑えられることで脂肪がたまりやすくなると考えられるということです。

    名古屋大学大学院の小田裕昭准教授はラットに2週間高脂肪食を与える実験をしたところ、朝食付きのラットより、4時間遅らせて食べ始めた朝食抜きのラットは1日あたりのエサの量は同じなのに、体脂肪増加、体重も増加、代謝が下がり、体温が上昇している時間が短くなったそうです。

    朝食を抜くと、24時間のリズムを刻む体内時間遺伝子が異常を起こすのです。ダイエットをしたいなら、朝日を浴びて、朝ごはんを食べましよう

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は浜祭りスペシャルということで、浜祭りにお越しいただいたみなさんに調査を実施。今回の質問は「家族に内緒にしていることはありますか?」

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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は株式会社ワークマン代表取締役社長 栗山清治さん。栗山さんは1954年、千葉県の御生れ。1985年に株式会社ワークマンに入社。2009年に代表取締役社長に就任されました。

    ワークマンといえば、作業服!というイメージのかたもいらっしゃるかもしれませんが、ワークマンは、今年9月、ららぽーと立川立飛にカジュアルウェアを取り揃える新業態「ワークマンプラス」をオープンしました。



    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Don't Go Breaking My Heart / Elton John
    2曲目 Hey Jude / The Beatles
    3曲目 リンダ / 竹内まりや

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  • 2018.11.02

    11月2日(金) The News Masters TOKYO 第413回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は、「トヨタ、月額制で車乗り放題 19年新サービス」のニュースにフォーカス。トヨタ自動車は来年から、毎月一定の料金を払えば、複数の車を手軽に乗り換えられるサービスを始めます。これは、サブスクリプション=定額制のサービスで、たとえば、高級車「レクサス」などのセダンを一定期間乗ったのち、SUV=多目的スポーツ車に乗り換えることができる、というもの。日本の自動車メーカーによる本格的な定額サービスは初めてです。

    自動車メーカーが自動車を売らなくなるというのは違和感がありますが、すでにメルセデスやボルボはこのような定額制のモデルを打ち出しています。トヨタの関連子会社を調べてみると、これは次のロボティクス時代への布石なのではないかと崔さんは話します。

    これからのモビリティは、街中の人を運ぶためにあるのではありません。高齢者の方が家の中を移動するのを助けたり、人だけでなく物を運ぶロボットのような物もモビリティであるとちらっと書いてあったとのことです。

    つまりあらゆる移動のサービスを提供する会社になるのではないかというお話でした。

    ●7時30分は、「日本人の平均身長低下と痩せ過ぎ妊婦が未来に与える影響とは!?」の話題。今年の8月、世界的権威のあるアメリカの科学誌「サイエンス」に「痩せている日本人妊婦が未来に与える影響は大きい」というショッキングな見出しが踊りました。「日本人の平均身長が縮んでいることと、出生体重2500g未満と小さく生まれる赤ちゃんが増えていることに相関関係がある」という研究結果について、崔さんに伺いました。

    衛生状態の改善とともに、長期にわたって伸びてきた日本人の成人の平均身長が昭和55年生まれ以降、縮む傾向にあることが国立成育医療研究センター研究所森崎菜穂室長らのチームの調査で分かりました。

    日本の妊婦さんが痩せている要因は産婦人科の先生たちが妊娠高血圧などの予防のために、妊婦さんの体重を増やし過ぎないようにと行ってきた体重指導や過剰なモテ意識文化などが考えられています。

    放送ではお腹の赤ちゃんのために、母親の体を大切にしなければならないよと呼びかけました。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターはスマートニュースメディアコミュニケーションディレクター 松浦茂樹さん。

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    ●8時は「デジタル課税」のニュースにフォーカス。GoogleやAmazon、Facebookといった巨大なIT企業が、国境を越えたサービスで巨額の利益を上げながら、現状の国際課税ルールでは十分に課税できていないことからG20などで見直しが検討されてきました。

    しかし議論の進展は遅く「結論を待てない」としたイギリスが、新たなデジタル税制を2020年4月から導入すると公表しました。課税の対象となるのは、年間の売上高が5億ポンド=およそ720億円以上で、経営が黒字状態にある企業。オンライン広告やネット通販などでイギリスのユーザーから得た収入に2%を課税するというもの。イギリス政府は年4億ポンド=およそ570億円規模の税収を見込んでいます。

    現行の国際課税ルールは、支店や工場などの「恒久的な施設」が自国にないかぎり、海外企業の売り上げや利益に課税できないのが原則です。巨大IT企業は、世界各国でネット広告や通販の仲介料などを得ていますが、工場などは持たないため、実態にあった課税は難しいのが実情なのです。

    巨大IT企業に対しては、収益を法人税率が低い国や地域に集めて、納税額を減らしているとの批判も背景にあります。

    「AmazonやGoogleは税金も払わず...」という論調が多いと思いますが、松浦さんは逆でむしろだからこそ生活が便利になると見ているとのことでした

    ●8時30分は「東京藝大に初のゲームコース開設」の話題。東京藝術大学は、来年4月から大学院映像研究科に、ゲームの研究を行う専門のコースを開設すると発表しました。芸術の一分野としてゲームを捉え、その可能性や映像表現のフィールドを広げるのが狙いだそうです。

    ゲームコースは映像研究科のアニメーション専攻とメディア映像専攻に在籍する修士課程(2年間)の学生が選択でき、各学年数人程度となる予定です。デジタル、アナログ双方のゲームに関する様々な講義や演習を行うほか、終了研究として学生自らゲーム作品を制作します。

    ラジオ、映画、テレビとメディアの出始めはいつだってカオスです。ファミコンが未知との出会いをたくさん経験させてくれました。そうしたコンテンツ体験が今の仕事感に繋がっていると松浦さんは話します。

    また、ゲームというコンテンツは創設や映画と違って、能動的に動かないといけない。自分で考えて動くということをしないと先に進めない。"はい"でも"いいえ"でも、とにかく自分で選ばなくてはいけない。目的に対して手段を積み重ねる、正解を積み重ねていくという点はではゲームは素晴らしいコンテンツだとお話いただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日は人間観察のマスターKazuquoママをお迎えして、渋谷のハロウィンの大騒動についてお話いただきました。

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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、国内最大級の釣りの総合情報サイト「ツリホウ」や、釣った魚を共有して釣り人同士で交流できる、スマートフォンアプリ「ツリバカメラ」などの開発・運営をしているウミーベ株式会社 CEO カズワタベさんです。最終日は「起業を目指す人へのアドバイス」をお送りしました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Time After Time / Cyndi Lauper
    2曲目 Breakfast At Tiffany's / Deep Blue Something
    3曲目 「忘れないで」Dreams Come True

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  • 2018.11.01

    11月1日(木) The News Masters TOKYO 第412回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「即位で10連休 非正規雇用者は悲鳴」というニュース。新天皇即位で来年のゴールデンウィークを10連休にしようという政府の計画が発表されましたが、それに対して非正規雇用者の人々から悲鳴が上がっています。時給や日給で働く非正規や派遣の労働者にとって、10連休は月の収入の3分の1が無くなることを意味します。また、連休で忙しくなる業界では労働時間が普段より長くなるというケースも起こり得ます。

    これは月給をもらっているサラリーマンではなかなか気づかない視点です。ここでも「みんな一緒に」が現れています。

    藤原さんは「そもそも、国民の祝日を決めて一斉に休む習慣はもう時代に合わない。5月に大型連休があること自体に疑問」と話します。日本の経済全体にとっても休暇の分散取得は奨励されていると思いますが、学校教育が「みんな一緒」の一斉授業で標準化する前提のため結局は休暇も分散型取得にならないのです。

    今回の10連休取れる人と取れない人、そして貧しいため10連休にすることのない人などの格差が浮き彫りになるのでは?というお話でした。

    ●7時30分は、「南青山の児童相談所計画に住民が猛反発」という話題。高級ブランド店が並ぶ一等地の東京・南青山の一角に、港区が建設を予定している児童相談所。その計画に対して地元住民の一部が「不動産価値が下がる」などの理由で猛反発しています。港区長は丁寧な説明で理解を得て計画通り進める考えを表明していますが、児童相談所新設を目指す他の自治体は飛び火を警戒しています。

    計画の概要としては南青山5丁目、地上4階建て、敷地はおよそ3200平方メートルで児童相談所・母子生活支援施設・育児相談窓口・交流やイベントのスペースがあります。

    これに対して住民の一部から「青山ブランドのイメージが下がる」「港区の価値が下がる」「青山ではなく田町に建てればいい」「ランチ単価1600円もする一等地に児童相談所はそぐわない」などの声が出ました。

    藤原さんは「反対している人は南青山ブランド好きの新参者ではないか?」と予想。児童相談所を含めて母子支援センターは子育てに大事な昨日。立派な物を立てて、結果的に意識の高い住民の誘致に繋げたらいい。自治体ももっと発言力のあるアーティストや建築家を味方につけるべきではないかとお話でした。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時はプロ野球ファンが1年で70万人減。「2018年スポーツマーケティング基礎調査」について。プロ野球「日本シリーズ」もたけなわですが、プロ野球ファン人口が70万人減って、2775万人というショッキングな調査結果が発表されました。この調査は「三菱UFJリサーチ&コンサルティング」と「マクロミル」の共同企画で「2018年スポーツマーケティング基礎調査」として集結したものです。「プロ野球」は、調査開始以来15年連続で1位の人気を誇りますが、サッカーのJリーグファン人口は1089万人から1157万人と 68万人増やしており、「プロ野球」とは対照的です。

    「プロ野球ファン」は10年前の2009年には、3780万人いたので、1000万人減ったことになります。この件について、スポーツ人気も「多様性」の時代。サッカーや卓球、バレーボールがプロ化され、他のスポーツがブームになったり、他にも楽しみが増えました。

    池田さんは突飛なことをやる選手がもっと増えれば、ファンが増えるのではないかと話しておりました。

    ●8時30分は「バレーボールのVリーグが開幕。各チームが興行権を得て活性化が図れるか」という話題。バレーボールのVリーグがこの秋、「新生Vリーグ」に生まれかわり、男子は先週開幕し、女子は明後日開幕します。「新生Vリーグ」の大きな違いは、今まで開催地のバレーボール協会が担っていた試合の「興行権」を、本拠地チームが持つことになりました。果たしてこの「興行権移行」の改革で、プロ化したバレーボールの活性化は図れるのでしょうか。

    生まれ変わった「Vリーグ」は、従来の男女各8チームから男子は10チームに、女子は11チームに増えました。そして試合数も、男子の場合は「レギュラーラウンド」10チーム3回戦総当りで、30試合を行い、成績上位6チームが「ファイナルラウンド」へ進みます。シーズンは10月26日(金)〜来年4月7日(日)までの半年間です。

    池田さんは実際にバレーボールを観戦。とても楽しめたと話します。特に注目したのは中田監督。実際に見る前は怒っているイメージが強かったようですが、観戦したところ、現役選手にも負けないスタイルで驚いたそうです。

    今回の改革のポイントでもある「興行権」を持てば、集客数がそのチームの収入に直結し、地域と連携したファンサービスの充実に本腰を入れやすくなります。池田さんは会場に行くと「過去の名選手」がいるということと「40〜50代」がバレーボールを盛り上げるということが大事ではないかと話しておりました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのはお取り寄せサイト「47CLUB」を取り上げます。「47CLUB」の社長、栗田健一郎さんにお話を伺いました。

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    47CLUBは北海道新聞から沖縄タイムズまで全国各地の45社46紙の新聞社の社員が、地域でみつけてきた名産品・特産品を扱うWebショップ。10年前に始まりました。また、2014年から"こんなのあるんだ大賞"という賞を発表しており今年も今月13日に発表されるそうです。

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    本日は「北三陸タコとんびバル」や「ツルミのかつ煮まん」を試食。贈り物やこれからの季節、お歳暮などにもオススメです。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、国内最大級の釣りの総合情報サイト「ツリホウ」や、釣った魚を共有して釣り人同士で交流できる、スマートフォンアプリ「ツリバカメラ」などの開発・運営をしているウミーベ株式会社 CEO カズワタベさんです。

    ウミーべは8月末、料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」を運営するクックパッド株式会社に買収され、子会社となりました。4日目の今日は「買収された時のお話とカズワタベさんのこれから」というお話を伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 A Hard Day's Night / The Beatles
    2曲目 Shy Guy / Diana King
    3曲目 TIMEシャワーに射たれて / 久保田利伸

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