土岐隼一、真面目な朗読劇でアドリブに挑戦！～4月6日放送「土岐隼一 ラジオ “Time with You”」

文化放送「超!A&G+」で毎週水曜日26時から放送中の「土岐隼一 ラジオ“Time with You”」。
声優・土岐隼一が、好きなものやことについて自由にじっくり話していく30分。

 

4月6日放送回では、3月19日・20日に幕張国際研修センター・シンポジウムホールにて上演された朗読劇「ENIGMA ～Invisible rain～」の感想メールが届いた。

「ENIGMA ～Invisible rain～」とは、2070年代のアメリカを舞台に、特殊捜査班の隊員ルカ（神尾晋一郎）と、そのバディ・テオ（駒田航）が謎の流行病「ブルーローズ」によって引き起こされる事件を追い続けるミステリー朗読劇。この作品内で、主人公ルカの親友ニコラス役を演じている土岐が、本番中の舞台裏を語った。

「僕が演じるキャラクターは主人公のルカの回想に出てくる友人で、ニコラスというキャラクターがルカくんを特殊捜査班に引き込んだ、みたいなところがあるんですよ。なので色々なところに絡んでくるんですけど、ストーリーに奥行が沢山あるからこそ、今までにないお芝居ができたら良いな、なんて思いながら演じさせていただきました」

「日曜日は２回公演、昼の部と夜の部があったんですけど、昼の部が終わった時点で休憩がありました。控え室でソーシャルディスタンスを保ちながら和気あいあいと皆でお話をしてた時に、お昼ご飯のお弁当がきたわけですよ。折角だからおふざけ動画撮ろうってことになって、スタッフの方がカメラを回してお弁当を写しながら『これが今回のお弁当です』ってスタッフさんが言ったときに、駒ちゃん（駒田航）が『これ全部食べて良いんですか！？』って言ったんです。その時俺が横に居たので『なワケねーだろ』って言ったんですよ。それのテンポがすごい控室の役者さんたちにハマったらしく、大爆笑がおこったんです」と休憩中の交流を語った。

 

そんな中、共演者の1人である加藤将之さんが土岐のツッコミを本番でも所望したらしく…

「加藤さんが『あの間めっちゃ好きだったな～』って言ってくれてたから、作品の雰囲気を崩さず、見てる人達にはただただ一連のシーンとして成立していて、でも役者たちからしたら『あいつ！入れたぞ！』っていう凄くニッチなところを上手くやれないかなって台本すごい見てたんですよ」とアドリブに挑戦する裏側を語った。

無事にアドリブを挟める場面を見つけたらしく、「僕のキャラが『脳ってなんだと思う？』って、神尾さんのキャラが、脳は本当になぞなぞばっかりだなっていう意味で『エニグマだな』って言った後に、僕のキャラは『海だと思う。寄せては返す波のように記憶は上書きされていって、波間に消えていく』みたいな台詞の後に、本来であればポエムみたいなことをニコラス君が言うんですけど、神尾さんのルカ君が、『お前は詩人にでもなりたいのか？』って言った後に、僕のニコラス君は『ははっ海は好きだ』っていうセリフに繋がっていくんですけど、『お前は詩人にでもなりたいのか？』の後に『なワケねーだろ』って言ったんです。そのあとは普通にシーンが流れていくんですけど。舞台袖に帰るじゃないですか。そしたら、袖に控えている加藤さんが、拍手をしてくれて、僕は深々とお辞儀をしまして、握手をしまして」

「当たり前すぎて、演者さん達も気づけなかったっていうシーンにその言葉を入れられて、やっぱり笑いも何も起こらず、本当に１つのパーツとしてその部分を入れられたっていうことがめちゃめちゃ嬉しくて、加藤さんも『いや…皆にもこの土岐くんの考えに考え抜いたアドリブを皆に言いたいけど、でも、我々だけで完結させておきたいっていう…このせめぎ合いが！』って控室でずーとおっしゃってくれて、『いや加藤さんがそういう風に言っていただけるだけで、僕は今日とっても美味しいお酒を呑めます』って言って」と無事にアドリブが成功した喜びを語った。

 

最後には「本当にストーリーも素敵ですし、役者の皆様たちも全力で演じた結果すごくやっぱり評判もよかったです。ただやっぱり現地で参加されるのが難しいっていう方達もいっぱいいましたので。じゃあ次に繋げるにはどうすればいいかっていったらやっぱり皆様のお声が何より制作の皆様に伝わる１つの方法だと思いますので、僕たちも頑張ってまいりますので、第２章が出来るように。宜しくお願いします」と次回への期待と決意を込めて、朗読劇の裏話を締めた。

 

「土岐隼一 ラジオ “Time with You”」第157回（4月6日放送分）はYouTubeニジスタチャンネルにてアーカイブ配信中