往路終了後 山梨学院大学・飯島理彰監督
2021.01.02
■往路のレースを振り返って
1区の新本がまさか最下位でいくとは思っていなくて、ちょっと彼にはまだ荷が重かったのかなという点では監督としてはちょっと申し訳ないなとは思っていました。練習ではしっかりできていたんですけど、やっぱり1年生にはちょっと荷が重かったのかなと思いました。ただ、今後チームを背負っていく選手ですし、彼はもう聞いたと思うけど、井上大仁(現三菱重工)に憧れてウチの大学に来てくれた選手なので。彼も1年生の時から1区を走って悔しい思いをして強くなっていった選手なので、彼(=新本)にはこれを糧にして強い選手に成って欲しいなという気持ちはあります。
■新本の1区起用の背景
本来であれば4年生の瀬戸祐希を起用する予定でした。全日本が終わった後から足に違和感が出てしまって練習もだましだましやっていたけど、12月の2週目、エントリーが終わった後ぐらいにちょっと止まってしまうようなことが練習中にあったので、そのような選手を使う度胸は私にはないので。当初復路で起用する予定だった新本を前に持ってきたという形になりました。彼は練習もできていたし、1年生で1区...そういえば井上もそうだったなぁなんて思い出して。
■新本選手は緊張している様子があった?
緊張している様子はなかったんですよ。だから結構度胸のある選手だなと感じました。ただ、ちょっと難しいレース展開でしたからね。スローになって上がってというレースで、ちょっと1年生には難易度が高かったのかなと。最初から淡々といけばもうちょいいい走りができたのかなとは思うけど、そういうのも含めて彼は勉強ですね。
■レースプランと比べて、実際は
新本から10番前後でレースを進めて往路のポイントの4区、ポール・オニエゴのところで、区間賞を取ってくれたけど、1ケタ順位で5区につなげられればというのが当初のプランだったけど...。まさか1区からああなるとは思っていなくてなかなか厳しいなぁって思いました。
■1区のスローペースは監督の目にはどう映ったか
どうしちゃったのかなって。他大学の強い選手は普通に3分切って淡々とレースが進むだろうと予想していたんですが、スローだったんで勝負は面白いなぁと思って。私も展開が読めなかったですね。ハイペースで淡々と行くだろうなと思っていましたから。
■今大会は新型コロナで無観客開催でしたが、その辺の影響は
箱根駅伝が沿道の両サイドにいっぱいの応援だったので、やっぱり選手のメンタル的な部分で、1から10まで自分で作ることができる選手、チームが上にいけるのかなと思っています。応援は力になりますし。
■コロナ禍での練習
夏は幸い大学からOKが出たので、いつもは不特定多数のチームが来ていたけど、それがみんなキャンセルになってウチだけホテルで合宿できるようになったので、逆に集中して夏合宿はできました。車山高原です。練習量は例年と比べても保っていました。
■コロナ禍で調整が難しかった点
やっぱり予選会、全日本と2週間続いた。そこで選手にアクシデントが出たり、ちょっと休ませないといけなかったりが出たのは今後スケジュールを考えないといけないなと思った。でもウチだけじゃないじゃないですか、試合がなかったのって。でもそこでウチが対応しきれなかったのがダメだったなと思いますね。
■復路の展望
意外に10位まで4分ちょっとなので、きちっと走っていれば何か起こるんじゃないかなと思うのでウチの走りをしてちょっとずつ前に行けたらなと思っています。繰り上げ一斉スタートなので最初の6区でどのような位置、順位にいけるか。まずはそこで勢いをつけたいなと思っています。シードもちょっと厳しい位置になってしまったけど諦めずにやっていきたいです。
■創価大の初優勝について
きちっと強化しているのと適材適所に選手を配置できている、榎木監督の手腕だと思います。いい選手が行っていますからね。驚きはないです。2区にも留学生を起用できるチームだし、去年も1区で区間賞を取っているし、その辺の選手の起用はうまいなと監督としてはみています。