【お天気気象転結】上野公園のソメイヨシノ、季節外れの開花!
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼10月23日配信号 担当
伊藤佳子
今週21日水曜には、東京都心・名古屋・大阪で観測史上最も遅い真夏日を観測、宮崎県日向市では33.6度と季節外れの暑さとなりました。
こうした中、上野公園のサクラも花を咲かせています。
上野桜守の会・木村雄二さんに伺ったところ、ここ数年毎年のように秋にソメイヨシノが開花することはあるそうですが、ここまで多く開花するのは20年に一度ぐらいだとか。
1本に100輪もの花を咲かせている木もありました。


この季節外れの開花「不時現象(ふじげんしょう)」の理由は、主に2つ考えられるそうです。
一つは9月に大量の毛虫「モンクロシャチホコ」の幼虫が発生し、丸坊主になるぐらい葉っぱが食べられてしまったから。葉からは花芽が成長するのを止めるホルモンが出されているそうで、葉っぱがなくなるとホルモンが出なくなって、季節外れの今咲いてしまうそうです。葉が食べられてしまった木は、やはり咲いている花の数が多いそうです。
二つ目は「気候の影響」です。
暑い夏→9月の異常な長雨→10月に入り高温が続き、「春」と勘違いして咲いてしまったのではないか、とのことです。

ここ数年、多少の高温や大雨にはあまり驚かなくなりましたが、植物や昆虫への影響にはたまに驚くことがあります。
サクラや桃・梅の木の内部を食い荒らす「クビアカツヤカミキリ」の急速な広がり、今年なら「カメムシ」の異常発生…ウチのベランダでも「カメムシ」をやたら見るようになったと思っていましたが、暖冬・猛暑が影響しているという見方もあるそうです。
先日発表になった11月~1月の三カ月予報によりますと、全国的に気温は高め、降水量は関東など東日本の太平洋側や西日本では多い見込みです。

過去最大の強さのエルニーニョ現象の影響もあります。
暖かな秋、暖冬が続きそうですが、朝晩と日中との気温差は大きいですね。健康第一で秋を楽しみましょう。
気象予報士 防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子