【西武】與座海人投手インタビュー　アンダースローの世界は「極めていけば自ずと結果はついてくる」

――お疲れ様です。
與座「お疲れ様です」

――今年のシーズンの状態はどうですかね？
與座「最初の方上がってこなかったというか、オフに取り組んできたことがちょっと遠回りしてたかなというイメージです」

――良いピッチングをしようと努力して、それが上手く行かなかったスタートってこと？
與座「そうですね。そういう形にはなっちゃいましたけど、悪い部分が見えたっていうのは今後の野球人生には活きてくるかなと思います」

――じゃあ今年の2勝は無駄ではないってことね？
與座「そうですね(笑)。無駄にはしたくないですね」

――昨年2ケタ勝っていて(10勝)、今年はもっと勝てると思ってスタートしなかった？
與座「いや、意外と僕はそんなに。去年の成績は出来すぎというか」

――2ケタ勝ったんだよ？
與座「それまで1勝、2勝で留まっていたので(2020年は2勝、2021年は1勝)、やっぱり2ケタ(勝利)は出来過ぎちゃったなというのが正直なところです」

――アンダースローを始めたのは高校くらい？
與座「アンダースローは大学1年生の終わりくらいです」

――じゃあ俺より2年くらい遅いんだな。僕高校2年の夏終わってからだから。
與座「そうなんですね！」

――最初はオーバースローだったの？
與座「最初はオーバースローで、高校2年生の時にサイドスローにして、そこからだんだん下がっていきました」

――アンダースローにして良い感じになった？
與座「だんだんと下げていったら、良い(動きの)ラインができたというか」

――アンダースローって気持ちいいですか？(笑)
與座「なかなか周りにいないので、自然と差別化されるというか。チームの中でもそうですし、野球界全体を見てもそうですし。なので、変な話周りと競わなくていいというのが(笑)」

――アンダースローにライバルはいなかったの？
與座「いなかったですね。なので自分のことを極めていけば自ずと結果はついてくるのかなという印象はあります」

――左バッターと右バッターだとどちらが好きですか？
與座「やっぱり右の方が抑えるイメージ、抑える選択肢はたくさんありますね」

――現役の時に本当に左バッターを抑えることができなくてね。左が続いている時にはすぐに交代させられちゃって、なんとかしたいなと思っても左のインコースにつけなくてさ。なんでだろうと思ってたら答えが分かった。気が弱い(笑)。
與座「いやでも僕もそこまで気は強くないですよ(笑)。マウンドに上がって装っているだけです」

――やっぱり？(笑) 本来は気が強いわけじゃないんだ？
與座「そうですね」

――アンダースローはそんなに気が強くないのかな。『気が強いよ』って雰囲気は出すけど。
與座「そうですね。そうじゃないと負けちゃうので」

――これから見てもらう時は『本当は気が弱いけど、気が強いフリしてるぞ』って感じだね(笑)。
與座「強いフリして頑張ってんなと思って見てください(笑)」

――何年間やるみたいな目標はあるの？
與座「入った時は10年くらいやれたらいいのかなとは思っていましたけど、まあ出来る限り長くです」

――今は何年目？
與座「6年目です」

――もう6年経つんだ！ あと10年くらいやったらいい歳になるね。
與座「今28歳なので、38歳ですね」

――十分できるね(笑)。
與座「あとはしっかり体がついてくるかですね」

――多分また壁に当たると思うから、その時に上手く対処できたら何年か伸びるね。
與座「はい。そうですね」

――今年は勝ち数の目標？それとも防御率？
與座「勝てるのが一番嬉しいですけど、今年に関してはイニングと防御率、それに被打率とかもちょっと気にしていますね」

――打線の援護は別にして、自分のピッチングができるかどうかだよね。
與座「そうですね。それができれば、自ずと勝ちゲームも増えてくると思うので。そこは意識していますね」

――シーズン終わって良かったねって言いたい。是非頑張ってほしいね。
與座「あと残り1カ月半、最後の印象は大事かなとも思います」

――良い形で終われるように頑張ってください。
與座「はい。頑張ります！」

※インタビュアー：松沼博久さん