青色吐息の岸田政権~今度は税金滞納の常習犯~

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 文化放送をキーステーションに全国33局で放送中「ニュースパレード」(毎週月曜日~金曜日午後5時00分~5時15分)

 その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。昭和34年の放送開始以来、全国のラジオ局の強力なバックアップで、特派記者のレポート、取材現場からの中継など、今日最も重要なニュースを的確に把握し最新情報を伝え続けています。

 文化放送報道記者として国会、官邸を担当し、日夜取材活動で活躍する山本香記者が放送でお伝え出来なかった話題を取材後記としてお届けします。

 



 

神田憲次財務副大臣が9日、税金の滞納を認め謝罪した。税の滞納は2013年以降で、
税務署からの督促状も無視し、4回にわたって所有ビルの差し押さえまで受けていた。

滞納した理由について神田副大臣は、「国会議員の仕事が忙しかったから」と答弁。
この言い訳に対し、野党からは「そんなに忙しくて納税に支障が出るのであれば、
国会議員をやめろ」という声があがった。増税議論も控える中、「国民の義務もまともに
果たせないとは情けない」と、与党内からもかばう声は聞かれなかった。

「精査中」という言葉を繰り返し、詳しい説明から逃げ続ける神田副大臣は、「滞納しても、税金は払っているから問題ない」と問題を過小評価し、のど元過ぎれば熱さ忘れると、
たかをくくっているのかもしれないが、本人の思いとはうらはらに「更迭やむなし」との
空気も流れ始めている。

適材適所

「適材適所」と繰り返してきた岸田総理、相次ぐ政務三役の不祥事で青色吐息の様相だ。
臨時国会を召集した直後の10月26日、ラブホ買春疑惑が週刊誌で報じられた
山田太郎文部科学政務官が。その6日後の11月1日、今度は江東区長の
公職選挙法違反事件を巡り、柿沢未途法務副大臣が辞任した。

立憲民主党の斎藤嘉隆参議院国会対策委員長は、
「青少年の健全育成をうたっている文科政務官が不適切な女性関係で辞任。
法をつかさどる法務副大臣が公職選挙法違反の疑念で辞任。
今度は徴税の責任を持つ財務省の副大臣が自らの税滞納。辞任やむなし」と批判したうえで、任命権者の岸田総理について「適材適所というよりミスキャストの極み」と断じた。

日本維新の会の馬場伸幸代表も「身体検査が不十分」としたうえで、
なぜ監督官庁に関わる問題を抱える人ばかりを、わざわざ役につけたのかと疑問を呈していた。

柿沢氏は、法をないがしろに(公職選挙法違反の疑い)
神田氏は、税をないがしろに(税金滞納の常習)
山田氏は、倫理観をないがしろに(不適切な女性関係)

「岸田政権の支持率を下げるための適材適所の人事としか思えない」という皮肉の声も聞こえてくる。

解散

岸田総理は、年内の衆議院解散、総選挙を見送る意向を与党幹部に伝達したとの報道について、「まずは経済対策、先送りできない課題に一つ一つ、一意専心、取り組んでいく。それ以外のことは考えていない」と述べた。

岸田総理はこの秋解散をひそかに準備していたようだ。経済対策で減税を打ち出し解散というシナリオだったが、減税策が国民の不評を買い、かえって政権の体力を奪う結果となったことが解散見送りの背景にある。何より、相次ぐ政権内の不祥事や、増税メガネというイメージを払拭できなかった影響が大きいのは言うまでもない。

来年秋の総裁選での再選を狙う岸田総理、来春の賃上げ状況をみて、解散戦略を仕切り直しということになるのだろう。

ニュースパレードPodcast

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