東邦大学・小林寅喆教授、「すぐにでも3回目のワクチン接種を」 ~1月10日ニュースワイドSAKIDORI!

東邦大学・小林寅喆教授、「すぐにでも3回目のワクチン接種を」 ~1月10日ニュースワイドSAKIDORI!

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止まらない新型コロナの感染拡大。感染制御学が専門の東邦大学教授、
小林寅喆(いんてつ)氏が「斉藤一美ニュースワイドSAIDORI!」で解説した。

国内では9日、新たに8249人の新型コロナウイルス感染者が確認され、
1日当たりの新規感染者は2日連続で8000人を上回った。
東京の9日の新規感染者は1223人で2日連続の1000人超え。前の週の日曜日の
約14倍にまで増加した。
一方、沖縄県では9日、1533人の新型コロナウイルス感染者が確認され、
3日連続で1400人以上となったほか、広島県でも過去最多となった。

各地で感染者が急増している背景には何があるのか。
感染制御学が専門の東邦大学教授、小林寅喆氏がその背景を解説した。

感染者が急増している要因について小林教授は、
「まず、オミクロン株の特徴が現れていること。非常に強い感染力によって
感染者が急増していると考えられる。その背景には、年末年始の比較的感染が
落ち着いているタイミングで、人出に伴って飲食の機会が多くなったことがある。
またその頃には、一部の地域と大都市を中心に既に市中感染が広がっていた
ということも背景として考えられる。この2つが重なり、感染急増になって
しまったと考えられる」と説明した。

続いて、オミクロン株は感染しやすいが重症化しにくいと言われていることに
ついては、
「諸外国の最新データを見ると重症化しにくいと言えそうだが、ワクチン効果の
おかげで重症化を防いでいるとも言える。ただ、重症化は防げても感染そのものを
防ぐことはできないので、ここがワクチンの限界だと考えていいのではないか」。

国立国際医療研究センターが、オミクロン株に感染してから10日間ほどは、人に
感染させる可能性があるとの研究結果を発表した。このことについて小林教授は、
「この研究結果は感染後のウイルスの排出をRT-PCRという、リアルタイムの
遺伝子検査で見ている結果だ。ただ感染させられるかどうかというのは
ウイルスの活性を見てみないと分からない。オミクロン株は症状が比較的早く
治まるという報告もあるので、もう少しこれからのデータを見てみないと
はっきりしたことは言えないと思う」と現状を分析した。

自治体によってはすでに3回目のワクチン接種が進められているが、全国の
感染者は先週に比べ10倍にも増えている。オミクロン株の感染スピードに
3回目のワクチン接種が追いついていない状況の中、国内では推計で3000万本
以上の余剰ワクチンがあると言われている。では、なぜ3回目接種が迅速に
進まないのだろうか。小林教授は、
「どの自治体に配分するか、あるいはどこでスタートさせるか、そのような
手続き上の問題があるからだと聞いている。この解決策は、多少の偏りがあっても
打てる人から打っていくことだと思う。すでに2回の接種を行い接種体制は
整っているので、すぐにでも接種を開始して欲しいというのが私の思いだ」と
強く語った。

こうした中、東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏1都3県の知事が7日、
原則10日間としている新型コロナ患者の療養隔離期間を短縮することを
要望書として国に提出した。

隔離期間の短縮について小林教授は、
「海外の事例からみても合理的な措置だと言える。重症化が少ない状況が
確かであれば、医療やインフラといった社会活動に影響は出にくいと考えられる。
それゆえ感染者急増に備え、一定期間の隔離を求めるのではなくて、状況に応じて
隔離期間の調整を行う必要性がある。現在は濃厚接触者が14日間、陽性者が
10日間とされているが、海外では陽性者の隔離期間は1週間から5日間になって
きている。また濃厚接触者は隔離しないという方針を取っているところもある。
濃厚接触者の隔離期間が14日間のままだと、それを恐れて検査を受けない人も
出てくる。ここは実情に合わせて隔離期間を短縮した上で検査を受けてもらい、
その結果を見てから状況に応じてその人の社会活動の妨げにならないような
隔離期間を設定すべきだと思う」と述べた。

ここで、コメンテーターの元経済産業省官僚で政治経済アナリストの
古賀茂明氏から、経口薬についての質問が出た。
「これからモルヌピラビルという飲み薬が使われるようになる。この薬は1時間
でも早く飲んだ方がいいと聞いたが、そのためには迅速なPCR検査が必要となる。
このまま感染拡大が進んでも検査は追いついていくのか?」

これに対し小林教授は、
「現状ではPCR検査は整っている。しかし、このまま感染が爆発的に拡大すると、
検査が間に合わなくなる状況が生まれると思う。ただ、症状が出ている人には
抗原検査で対応するようになっているので、症状によって検査方法を使い分ければ、
早期発見、早期投与も可能だと考える」と答えた。

岸田総理大臣は11日、医療従事者や高齢者以外の一般の人にもワクチンの3回目
接種を前倒しすることや、自衛隊による大規模接種会場を再び設置する考えを
示した。
オミクロン株の感染急拡大に間に合うよう、迅速な対応が求められる。

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