辞書を引いても難しい? 「プロ」の定義を考える

辞書を引いても難しい? 「プロ」の定義を考える

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11月22日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「やっぱりプロはすごい!」というテーマでお届けした。今月12日、アニメ『サザエさん』の花沢さんの声優が交代したことが話題となった(山本圭子さんから渡辺久美子さんに)。交代後の花沢さんの声は「違和感なし!」「やっぱりプロはすごい!」と称賛を集めている。そんなプロのすごさを入口に、アマチュアとの違い、プロの定義などを語り合った。

西川あやの「まず辞書を引くと『プロフェッショナル』、日本国語大辞典は、『ある物事を生計の手段として行う人。専門家。本職。プロ』。対義語として『アマチュア』。ということですけど、どうでしょう。そもそもアマチュアとプロの違い、どういうところだと思いますか?」

永井玲衣「この定義を見ると、ある物事を生計の手段として行う人、というのと専門家、という言葉の間に既に隔たりがあるじゃないですか。生計の手段として行うというと、けっこう多くの人がプロフェッショナルとなりますけど、すごく卓越した人となると……。アマチュアと対比されるのはこっちですよね、卓越していない人をアマチュアという。生計の手段としていないけどやっている、という人もアマ? 難しいですね」

西川「プロ○○という方でも、それだけで生計を立てているわけではない方もいらっしゃいます」

石戸諭「一言でいうと『収益と自覚』でしょう? その2つがあるかどうかが大事だと思う。収益があっても、ミュージシャンでいえばアマチュアで趣味としてYouTubeかどこかにアップしてお金が発生している人もいる。でも自覚からすればアマチュアですよね。『俺、それでプロとして食っているわけじゃないよ』っていう」

西川「周りから認められる必要はないということですね?」

石戸「ないと思う。自分がプロだと自覚していればそれで充分。僕なんかは22歳で新聞記者になったけど、プロとして1年目から自覚があったかというと、ないですよ。企業側としても当然でしょう。言われることはありますよ。記者が取材先に行きました、そこで『新人だろうが10年目だろうが関係ない』『記者としてきているんだからちゃんとやれ』みたいなことを」

西川「(取材先で)会社の顔になるんですよね」

石戸「会社の顔だ、自覚しろ、と言われても、無理でしょう。特に日本の企業はそうなんだけど、人材を育成しようっていう考えがあるから、育成の中には、自覚を身につける期間も入っているんだろうな、というのはすごく思います」

西川「石戸さんが記者としてアマからプロになったと思うのっていつごろですか?」

石戸「3年目を終えたぐらいですね。すると大体、ひと通り覚えるじゃないですか。『石の上にも三年』だから。3年やってみてできたから、こういう仕事にある程度適応したんだな、と。新聞記者という仕事ができるようになってきた。あとは続けることもあると思う。収入、自覚、継続性、みたいな感じ」

西川「3年というのはキーワードかもしれませんね」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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