電子書籍だからできること、紙媒体だから残るもの

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6月7日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「紙の時代は終わりなのか?」をテーマに語り合った。先月末、日本でもっとも古い本格派週刊誌だった『週刊朝日』が101年の歴史に幕を下ろした。ほかにもここ数年、有名雑誌の休刊、新聞の発行部数の減少などが叫ばれている。

西川あやの「新聞や雑誌などはいかがでしょうか? デジタル版もありますけど」

永井玲衣「私は圧倒的に紙派なんです。紙じゃないとイヤだってだだをこねるぐらいなんですけど、契約書類は電子が大好き」

西川「なんで(笑)?」

永井「取引先の方から『電子契約なんですけど……』と言われたら『私、大好きなんです!』って。楽だしパッと終わらせたいっていう気持ちがあるんです。でも本って蓄積したいから、手触りを持ったうえで家の中に置いておきたい」

西川「自分が紙の教科書で育ったからかもしれないですけど、紙のほうが頭に残る気がするんですよ。ネットの記事も印刷してしまう」

石戸諭「モノによっては両方買う。まず本の場合、僕は紙じゃないと記憶に定着しないのね」

永井「一緒です」

石戸「でもデジタルのいいところは、引用なんかを間違えずにできるということ。あと『このワードどこに入っていたっけ?』というのも、紙でパラパラ調べてもいいけど検索したほうが早い」

西川「管理しやすそう。だから両方、購入されているんですね」

石戸「大事な本だけね。勉強になるな、手元にちゃんと置いておこう、みたいなのは電子でも買って。引用できる、(見つけたい)場所がわかる、というメリットがある」

永井「紙って思い出を蓄積するじゃないですか。私の本棚にズラッと並んでいるんですけど、お気に入りで持ち歩きまくった、大江健三郎の『われらの時代』だけものすごくボロボロになっているんですね。その分読み込んだんだな、と思うし、折ったり線を引いたりした跡が残る。デジタルはそれがない。気軽さが重さを飛び越えてしまう、という悲しさも少しありますね」

西川「私、短大時代に読んでいた本を久しぶりに読み返したら、古書店の匂いがしました(笑)」

永井「わかる! 匂いも含めて残りますね」

石戸「そういうのが相まって、記憶というのが定着するんだと思う。手触りだなんだと言うと、懐かしんでいるだけに聞こえるかもしれないけど、そんなことないんだよ」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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