現場向け遠隔支援ツール「SynQ Remote」って何?

現場向け遠隔支援ツール「SynQ Remote」って何?

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1月22日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、株式会社クアンド 代表取締役CEOの下岡純一郎さんをお迎えし、製造業・建設業などの現場向け遠隔支援ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」について詳しくお話いただいた。

松井佐祐里アナ「まずは、企業プロフィールをご紹介させて頂きます。株式会社クアンドは、2017年に設立しました。“地域産業・レガシー産業のアップデート”を掲げ、製造業・建設業などの現場向け遠隔支援ツール“SynQ Remote(シンクリモート)”を提供する九州発のスタートアップです。現場で働く人々が時間・空間・言語の制約を超えて、いつでも、どこからでも繋がりあうこと。自分の経験や知識に依存することなく、チームの集合知を活かして業務に取り組めること。そんな現場の課題解決を目指している企業です。改めまして事業内容を詳しく教えて下さい」

株式会社クアンド 代表取締役CEO・下岡純一郎氏「私達はですね、現場の判断を加速させる、遠隔支援ビデオ通話“SynQ Remote”というサービスを提供しています。現場では施工管理とか品質管理とか安全管理といった技術と知識を持った人が正しく判断する機会というのがあると思いますが、そういう現場の技術者というのは現場の数に対して足りてないんですね。そんな方々が複数の現場までわざわざ行って、毎回業務を行っているんですが、それを遠隔から管理できるようにしたものが“SynQ Remote”です。Zoomなどと異なって現場の映像の上にポインターを出したり、書き込みができるので、スムーズに伝えられるものになってます」

L is B代表・横井太輔氏「遠隔地の現場を、今までは実際にそこの場所に行っていろんな管理をされてたのが、なかなか技能を持った管理できる人がそんなに現場にいないので、その方が1ヶ所で複数の箇所の点検とかをできるようにしたということですか?」

下岡「そうですね」

松井「今一番力を入れている取り組みは?」

下岡「プロダクト開発プロダクト強化です。やっぱりプロダクトの利便性を上げていって、より多くのお客様に使ってもらえるようにしていこうというのが非常に重要な部分なのでそこを私自身がやっているというところですね」

松井「SynQ Remoteの一番の売りってどんなところにありますか。」

下岡「とにかく簡単に使えるというところです。現場に複雑なことをやってもらおうとしても、なかなかうまくいかないのがわかっていたので、非常にシンプルに使えるようにしたというところです。QRコードを読み込めば、すぐに現場と遠隔で繋がれるっていうところとかもそうですけど、あとはスマートグラスとか専用のデバイスが要らずに、皆さんが持ってるスマートフォンで始められるとか、こういった部分に非常にこだわって開発しました」

横井「現在どのような場面でSynQ Remoteは使われているんですか?」

下岡「建設とか製造とか、インフラ交通と広い領域で使われているんですが、大きく四つパターンがあります。一つは一人が複数の現場を管理しているような現場。例えばハウスメーカー住宅の施工管理、ビルマンションの設計の検査など。こういう離れた現場を、一人が管理して順番に見なきゃいけないような現場ですね。二つ目が一堂に多くの人が集まる現場で、大きなビルの施主検査とかです。三つ目が、知識とか技術が十分にない人が、現場で問題を解決しなきゃいけないところで、現場の管理を任されてるような場合。四つ目が緊急対応みたいなところで通信インフラとか電力とかの設備のトラブルを、すぐに解決する時きに繋ぐ。こういったところで、使われていますね」

横井「開発されてる中で印象的なエピソードはありますか?」

下岡「我々は移動時間を削減して、たくさんの現場を見れるところを価値だと思ってたんです。ですが東京メトロさんに電気工事で使っていただいてるんですけど、当初その移動の削減が目的だったんですけど、行かないってことはすぐ繋げるし、品質の管理の頻度を上げられる。今まで一週間に一回だったんですけど毎日確認ができるようになって品質が上がっていったとか、それを通して新人の教育であったり、サポートっていうのが手厚くできるようになったというところは我々も発見だったなと思ってます」

横井「やっぱりお客様に聞くと、こちらがこういうふうに使っていただけるだろうと思って作った機能でも、さらにお客様がもっと良い価値を見つけて、こうなんだよねって教えていただくことってよくありますよね」

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…

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