『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 渋谷和宏さん(経済ジャーナリスト・作家)と語る、コロナで変化する社会のいい面・悪い面、そして経済のこれから(前編)

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 渋谷和宏さん(経済ジャーナリスト・作家)と語る、コロナで変化する社会のいい面・悪い面、そして経済のこれから(前編)

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融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司(青山学院大学教授)さんと、フリープロデューサー残間里江子さんが、楽しいセカンドライフを送るためのご提案をお届けする番組『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』。

この記事では、「大人ファンクラブってどんな番組?」という方のために、コーナー「大人ライフ・アカデミー」をもとに作成された大垣さんのレポートをお届け。ラジオとあわせてもっと楽しい、読んで得する「家とお金」の豆知識です。

2020年11月7日の放送は、ゲストに渋谷和宏さん(経済ジャーナリスト・作家)を招いてのスペシャル回を、前・後編に分けてお送りします。

前編となる今回は、コロナによって大きく変容した社会について。渋谷さんは、「変化は悪い面ばかりではない」と、敢えて肯定的な視点を提示します。さらに、コロナ渦で注目されるようになった新しい技術や事業がたくさんあるのだとか。オンライン旅行や革新的な技術を使った空気清浄機など、これからの社会を考える上で知っておきたい新サービスに、スタジオも大いに盛り上がりました。

後編の記事はこちら

●渋谷和宏さん(経済ジャーナリスト・作家)
1959年横浜生まれ。法政大学から、日経BP入社、日経ビジネス副編集長などを経て、20代から30代向けの日経ビジネスアソシエの創刊編集長に。雑誌は10万部を超えて6年間編集長を務めた後、ビジネス局長、日経BPネット総編集長などを経て独立。現在は、テレビやラジオのコメンテーター、作家などとして活動中。

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●GO TOキャンペーン、本当に大丈夫?

残間 渋谷さんは、昨今の日本の状況をどんなふうにお考えですか。コロナは終息の兆しを見せない中、本当にGO TOキャンペーンを推進していいのか、と思ったりもするのですが。

渋谷 感染の抑制と旅行需要の刺激を、果たして本当に両立できるのか、というのは疑問ですよね。もちろん、旅行業界はGO TOがなければ大変厳しい状況に陥っていたわけですが。今年の6月ぐらいまでは、旅行需要が対前年同月比で97%とかつてない減り方でしたし。

大垣 インフレにならない限り、社会は基本的に問題なく回っていく、ということをおっしゃっている経済学者の方もいますよね。むしろ、自粛続きで誰もお金を使わなくなって、どんどん経済が収縮していくほうが大変なことになるんじゃないか、というふうにも思ったりします。

●コロナによって、社会構造が変わるべき方向に動き出している

残間 お金を使うといっても、コロナで消費そのものが難しくなった業界もありますよね。例えば、買い物などは、洋服の試着などをしづらいので躊躇してしまいます。

渋谷 そういう話で言うと、凸版印刷っていう印刷会社がありますよね。ここは、9月から旅行業に進出したんです。といっても実際の旅行ではなく、バーチャルリアリティ映像での旅行です。これが、結構受けているそうなんですよ。凸版印刷だけでなく、オンライン旅行は全体的に利用者が増えてきているそうです。

残間 オンラインでの旅行ですか。用意する映像にもクリエイティビティが求められますね、それは。

渋谷 僕はオンライン旅行のヒットって、とても象徴的だと思うんです。というのも、これがなぜヒットしているかというと、これまで旅行に行きたくても行けなかった層を取り込むことに成功したからなんです。

大垣 コロナがなければ行けるはずだった人だけじゃなくて、そもそも旅行に行けなかった人が。

渋谷 はい。持病があって遠出できないとか、飛行機に乗りたくないとか、そういう人たちを吸収しているんです。ですから、たんにコロナ渦をしのぐためではなくて、コロナ後も需要があると見込んだからこそ、凸版印刷も、全く新しい事業に参入したわけですよね。

大垣 なるほど、面白いですね。これに限らず、コロナって、社会の構造を、本来変わっていくべき方向に変化させていっている面もありますよね。リモートワークなんかもそのいい例だと思いますが。

渋谷 そうですね。結局変化って、良い面と悪い面、かならず両面があるんですよね。

●日本人が道を開いた技術

渋谷 そういう話で言うと、コロナ禍で注目されている面白い商品があるんです。きょう、スタジオにも持ってきました。首から下げるタイプの空気清浄機です。TURNED Kという空気清浄機のラインナップの一つで、カルテックという、2018年にできたベンチャー企業が開発しました。

この空気清浄機は「光触媒」という技術を使っていて、ボタンを押すと、酸化チタンに光が当たって、菌やウイルスを不活性化するんです。実はこれがコロナウイルスにも有効らしいということが分かってきています。先日カルテックが理化学研究所と日本大学医学部の共同で実験をしたところ、なんと1時間半でウイルスの99.9パーセント、2時間で検出限界値まで殺せたということなんですよ。

残間 凄いですね!この空気清浄機はすでに販売されているものなんですか?

渋谷 はい。ネットでは1万2000円から1万4000円ほどで売っています。

実は、この光触媒って、今から50年ほど前に日本人の藤嶋昭さんという研究者が発見したものなんです。毎年、今年こそノーベル賞になるかもしれないと取りあげられるレベルの発見なんですよ。日本が開発した技術でコロナに挑んでいるっていうのが面白いなと思って。

鈴木 日本が先導して、これからコロナウイルスに対抗していくかも。

渋谷 そうですね。

●日本人は、追い込まれたときの対応に強い

大垣 日本人って歴史的に見ても、追い込まれて変わっていくことが多かったじゃないですか。今、コロナでどんどん社会が変わっていくのは、まさにそういう「追い込まれての変化」なんじゃないかなと。

渋谷 明治維新や戦後なんかの激変の時代はまさに「追い込まれて」変わった例ですよね。むしろコロナの直前なんかはちょっと茹でガエルみたいになっていたので、今回みたいに急速沸騰させることで、むしろいいほうに変化していく面もあるかもしれません。

大垣 ぴょんと飛び出てくる人が出たりね。そうなったら、社会はもっと楽しくなるんじゃないかと思います。

残間 せめてそうじゃないと、コロナで亡くなった方や犠牲になった方たちも浮かばれないですよね。その方たちを思えば、私たちも、これまでの考え方を変えることに対して、真剣に取り組むべき時期なのかもしれません。

後編の記事はこちら
(こちらに後編の記事のリンク)

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大垣さんが代表理事を務める「移住・住みかえ支援機構(JTI)」では、国が保証している安心・安全の賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。マイホームをJTIが借り上げ、空室時も賃料をお支払い。第二の年金として家を活用できます。
コロナ後の新しい暮らしに、ぜひマイホーム借上げ制度のご利用をご検討ください。
マイホーム借上げ制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。

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大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

土 6:25~6:50

楽しいセカンドライフを送るためのご提案などがたっぷり! 金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、フリープロデューサー残間里江子が 大人の目線でお届けします。…

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