『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 渋谷和宏さん(経済ジャーナリスト・作家)と語る、コロナで変化する社会のいい面・悪い面、そして経済のこれから(後編)

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 渋谷和宏さん(経済ジャーナリスト・作家)と語る、コロナで変化する社会のいい面・悪い面、そして経済のこれから(後編)

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金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司(青山学院大学教授)さんと、フリープロデューサー残間里江子さんが、楽しいセカンドライフを送るためのご提案をお届けする番組『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』。

この記事では、「大人ファンクラブってどんな番組?」という方のために、コーナー「大人ライフ・アカデミー」をもとに作成された大垣さんのレポートをお届け。ラジオとあわせてもっと楽しい、読んで得する「家とお金」の豆知識です。

2020年11月7日の放送は、ゲストに渋谷和宏さん(経済ジャーナリスト・作家)を招いてのスペシャル回。盛り沢山の内容を、前・後編に分けてお送りしています。後編となる今回は、日本の「消費」のこれからを考えます。コロナで、人々のお金との付き合い方も変わる中、日本の経済を下支えする大人世代は、これからどんなふうにモノやサービスを買っていくべきなのでしょうか。経済ジャーナリストの渋谷さんと考えました。

前編の記事はこちら

●渋谷和宏さん(経済ジャーナリスト・作家)

1959年横浜生まれ。法政大学から、日経BP入社、日経ビジネス副編集長などを経て、20代から30代向けの日経ビジネスアソシエの創刊編集長に。雑誌は10万部を超えて6年間編集長を務めた後、ビジネス局長、日経BPネット総編集長などを経て独立。現在は、テレビやラジオのコメンテーター、作家などとして活動中。

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●大人世代は、日本の個人資産のうち7割を所有している?!

大垣 先ほども申し上げましたが、やっぱり、コロナ渦において、もしかしたらコロナより怖いかもしれないのは、誰もお金を使わなくなって、どんどん経済が収縮していくことだ、と言っている経済学の先生もいますよね。

私としては、団塊の世代に代表されるような大人世代にもっとお金を使って欲しいなと思うのですが。

渋谷 団塊の世代って現にお金を持っていますからね。日本の個人金融資産は合計で1900兆円あるんですが、その大体7割弱、1300兆円くらいを60歳以上の人が持っています(2020年9月30日時点の金額)。

さらに、その半分強、700兆円ぐらいが、現金と預貯金です。使おうと思えばすぐに使えるお金ですね。

ただ、人生100年時代ですし、自分が生きている間に社会保障がどうなるか分からないとなると、簡単には使えないというのも分かります。

残間 「人生100年時代」っていう言葉、最近は励ましているのではなくてなんだか少し脅しの趣も出てきたような気がします。

渋谷 そうなんですよね。

●2013年、「ブーム」がブームに?! その影には納得の理由が

渋谷 ただ一方で「行きたい場所やワクワクするようなコト・モノがあれば使ってもいい」と思っている方も多いんですよね。それは、消費を見ていくとよく分かります。

中でも、2012年〜2013年はとても印象的な年です。この年は、1947年生まれの人が65歳を迎えた年、つまり団塊の世代の最も年長の世代が続々と退職した年なのですが、この年を境にいろんな「ブーム」が生まれているんです。

大垣 ブームがブームになっているというか。

渋谷 例えば、キャンプなどのアウトドアがそうですね。1年間にキャンプをしている人の延べ人数は、2010年ごろに700万人程度だったのが、2013年から今まで7年連続で増加して、今は900万人ほどまで戻ってきています。

大垣 今、キャンプ用に山を買うのが流行ってますよね。

渋谷 それもその一環ですね。後は、アナログのレコードが復活したりもしていますね。それから家計調査を見ると、一世帯当たりの年間に使う喫茶店代も2013年から増えてきているんです。

残間 (笑)。それって、退職した男性が家にいられないから、コーヒーショップに日経新聞を持っていくっていうやつですよね。隣席の人と会話もせずに。

渋谷 そうかもしれません(笑)。

●団塊の世代が作ったブームを、誰にバトンタッチするか

残間 2013年から7年が経過して、65歳だった人たちは72歳になっていますよね。私の周りにいる70代以上のリタイア男性は、家でペットの犬猫を転がしてますよ。作務衣を着てね。まあ、作務衣は大垣さんも着ますが・・・。

大垣 (笑)。

残間 積極的に消費はしていないんですよ。

渋谷 まさにそうなんですよね。団塊の世代が消費をして、そのあとのバトンタッチができていないんです。

大垣 その世代の人たちが、キャンプやレコードに使う以上にお金を消費して欲しいですよね。そうすればお金が循環して、バトンタッチができますから。

●バトンタッチする世代は誰?

大垣 僕と渋谷さんは1959年生まれ、今年61歳の同年代ですが、僕らの世代ってどうでしょうか。僕らの世代って、名前がついていないんですよね。

渋谷 陥没した世代ですよね(笑)。ちょっと下には新人類とか呼ばれた人たちがいて、上にはしらけ世代がいましたが。

大垣 僕らは後始末ばっかりさせられている世代ですよ(笑)。上の人が広げたのをきれいにしてると、また下が違うことをやりだす。

渋谷 風呂敷を広げるんじゃなくて、畳むほうですよね。だから僕たち世代って、手際はいいんです(笑)。

大垣 そういう世代である僕らって、これからどうなるんでしょう。

渋谷 どうにもならないんじゃないかな(笑)。次はだから、むしろ、団塊ジュニアにバトンを引き継ぐためのサポートをするようなイメージでしょうか。団塊ジュニアは数が多いですし、数が多い世代というのはそれなりに新しいものを作ってくれますから。

大垣 それはそうですね。

鈴木 まだまだお話は尽きませんが、お時間になりました。本日は経済ジャーナリスト・作家の渋谷和宏をお招きしました。ありがとうございました。

一同 ありがとうございました。

前編の記事はこちら

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大垣さんが代表理事を務める「移住・住みかえ支援機構(JTI)」では、国が保証している安心・安全の賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。マイホームをJTIが借り上げ、空室時も賃料をお支払い。第二の年金として家を活用できます。
コロナ後の新しい暮らしに、ぜひマイホーム借上げ制度のご利用をご検討ください。
マイホーム借上げ制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。

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大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

土 6:25~6:50

楽しいセカンドライフを送るためのご提案などがたっぷり! 金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、フリープロデューサー残間里江子が 大人の目線でお届けします。…

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