日経平均株価 34年ぶり最高値更新 そのとき野村証券トレーディングルームでは…  

日経平均株価 34年ぶり最高値更新 そのとき野村証券トレーディングルームでは…  

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文化放送と全国32局の制作協力で、月曜日から金曜日の午後5時からお送りしている「ニュースパレード」
その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。

2月22日(木)、日経平均株価が前日に比べ836円52銭高い3万9098円68銭で取引を終え、34年ぶりに最高値を更新しました。
大手町の野村証券トレーディングルームでは、午後3時に取引終了を知らせるブザーが鳴り終わったあと、トレーダー達から大きな拍手が沸き起こり40秒ほど続きました。
「高揚感なき株高」と言われ、物価高に苦しむ庶民には恩恵はなさそうに見えますが、少なくともこの日の証券会社内には「高揚感」が溢れていたように感じます。

午後3時20分、野村ホールディングス グループCEOの奥田健太郎社長はトレーディングルームで、最高値を示すボードをバックに記者団の取材に答えました。


Q今の気持ちは?
A「34年かかって次のステージに移ったということで大変深く大きな感慨を持っている。非常に嬉しい。
日本経済は失われた30年と言われた中で低迷している時期があったが、その間に経済の中も大きく変化をした。
特に海外投資家から今非常に評価を受けているが、
日本企業のコーポレートガバナンスが進化をしてきたこと、デフレ脱却、企業業績が非常によくなった
こういったことが評価されて今株式市場が上がってきているということは本当に嬉しいこと


Q今日一日振り返って、感情の起伏は?
A「株価で感情の起伏があると、証券会社のトップは生きていられない。
今週マーケット的には後半いいと思っていた。月曜ニューヨークが休場だったので、月曜火曜はあまり展開がないかなと。エヌビディアの決算がよかったらこういうこともあると、今朝は実は期待して出社をした。

通過点だとも思うが、すごく大きな節目だと思う

Q一言で言うとどういう相場?
A「パラダイムシフト。日本の企業が変わってきて、あるいは海外の投資家の動きも地政学的な動きが多く変わってきているので、この相場の背景にはおそらく大きなパラダイムシフトがあるということが一番大きい。  
(「パラダイムシフト」…その時代に当然と考えられていた物の見方や考え方が劇的に変化すること)
日本国内をみると今年は新NISAも入るし資産運用立国元年のような年。
今年に入ってから海外の投資家が日本市場をみているのがはっきりわかる


Q今後の市場は?
A「今後のマーケットの動きについては、地政学的なリスク、リスクをあげればアメリカの金利の動き、景気、スティッキーなインフレ(「スティッキー・インフレ」…長期的、しつこいインフレ)といった中で、相場なので上下はあると思うが、企業業績は非常に強い、投資家の日本に対する関心は非常に強いので、強いマーケットは続いてくれるといいなと思う」 

野村証券では、日経平均の最高値を年内に4万3000円とも予想しています。
円安、インフレも株価を押し上げていますが、家計への恩恵はまだまだ感じられないのが実情です。

34年ほど前のバブルの頃、証券会社などに勤務する友人らは海外旅行に行ってはブランド物のバッグやスカーフを頻繁に買い求めたり「株を買わないと損」という雰囲気でした。
その後のバブル崩壊での「トラウマ」は50代後半以降の世代には残っていても、今の20代・30代は全く知らず、手軽にNISAで積み立てや資産の運用をしているという話をよく聞きます。
「貯蓄」から「投資」への時代が再びやってくるのでしょうか。

都庁・気象庁担当記者  伊藤佳子











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