経常利益8四半期ぶりプラス でも、2年前との比較で考えると… 〜6月2日「おはよう寺ちゃん」

経常利益8四半期ぶりプラス でも、2年前との比較で考えると… 〜6月2日「おはよう寺ちゃん」

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6月2日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、水曜コメンテーターで経済アナリストの森永康平氏が、8四半期ぶりの経常利益の増加の話題について語り合うシーンがあった。

森永康平氏「経常利益を見るときの注意点とは」

財務省が6月1日に発表した1月から3月期の法人企業統計によると、金融業・保険業を除く全産業の経常利益が、前の年の同じ時期に比べて26%増の20兆746億円となり、8四半期ぶりに増加に転じた。

 

「昨年の同じ時期はコロナ禍の第一波で需要が大幅に減ったので反動が出た」という寺島アナの説明について、森永氏は「この指摘がすごく大事。基本的に法人企業統計では前年の同じ四半期と比較しますが、コロナの影響から今後数字が大きく上下するので、私は2年前比を見るようにしています。今年の経常利益は(前年比で見ると)回復しているように見えますが、1年前はすごく落ち込んだ状態でしたので、コロナの影響を受けていない2年前と比較した方が実態に近い数字を見ることができます」。リスナーに対して、数字を冷静に判断する注意点を呼びかけた。

 

さらに、国内外での自動車販売の好調により製造業は63.2%増加し、非製造業も10.9%増で12兆5307億円、純粋持株会社は2.14倍の2兆2829億円となった。この動きについて、森永氏は「業種によって見える景色が違う。自動車業界については、コロナ禍が始まった当初に落ち込みがあったものの、世界的に景気が回復していく過程の中で、日銀短観や他の経済指標を見ていると早々に戻ってきている」と自動車業界の好調な動きを分析した。

 

一方、宿泊業・飲食業などサービス業の全体は16.6%減の1兆1433億円であり、苦境が続いている。この状況については、どうか。森永氏は「ニュースでは損益計算書の数字が見られるが、バランスシートのデータを見ると、お金をなるべくいっぱい持っておいて何かあった時に使えるようにしよう、という手元流動性が見られる。また、債務残高の増加も見られる。この2点から、何かあった時のために、借金を増やしてでも手元の現金を増やしておこう、という気持ちがうかがえます」。企業が持つ現状への不安について理解を示していた。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。

【公式】文化放送 おはよう寺ちゃん – YouTube

2021/06/02/水 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko

2021/06/02/水 06:00-07:00 | おはよう寺ちゃん 6時~7時 | 文化放送 | radiko

2021/06/02/水 07:00-08:00 | おはよう寺ちゃん 7時~8時 | 文化放送 | radiko

2021/06/02/水 08:00-09:00 | おはよう寺ちゃん 8時~9時 | 文化放送 | radiko

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