
あなたは知ってる?“アロマンティック”と“アセクシュアル” 大竹まこと「もう1回お願い」
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 4月18日の放送は、集英社新書から発売している『アセクシュアル アロマンティック入門 性的惹かれや恋愛感情を持たない人たち』の著者である松浦優氏を招き、金曜パートナーの壇蜜とともに話を伺った。
大竹「この本のタイトルは、アセクシュアル アロマンティック入門」
壇蜜「普段あんまり耳にしない言葉です、正直言うと」
大竹「この言葉はどういう意味なのか、まず教えていただけますか?」
松浦「まずアセクシュアル、アロマンティックはLGBTQと呼ばれるような性的マイノリティをめぐる用語でございます。アセクシュアルは他者に対して性的惹かれを経験することがないことを表す言葉です」
壇蜜「誰に対しても?」
松浦「そうですね。いわゆる同性愛は同性に対して性的に惹かれる。異性愛だと異性に対して惹かれる。もちろん両方に対して惹かれるということもあるわけですけれども、アセクシュアルというのは、性別を問わず、どの性別に対しても性的に惹かれることがないということです」
大竹「ということは、他者に性的に惹かれない、という性的嗜好?」
松浦「そうです」
壇蜜「こんがらがっちゃいそう。惹かれないっていうのも性的嗜好の中に含まれるってことですよね」
松浦「そうですね。そういうふうにこの言葉は使われているという感じです」
壇蜜「LGBTQの“Q”の部分って考えた方が良いですか?」
松浦「いわゆるLGBTとは、また別のカテゴリーというところですし、時々LGBTQIAみたいな言い方をすることもあるんですけど、その時の“A”ですね」
大竹「えっと、他者に惹かれないという意味は、その性的嗜好はどこかに向かってるんですか?どこにも向かわないんですか?」
壇蜜「誰に向かっている?」
大竹「すみません。分かんないんで、もう1回お願いします」
松浦「一般的に性的嗜好というと、どこかに向かうものという形でイメージされると思うんですけれども、誰に向かうか向かわないかというような形で広げて考えると、惹かれないという人もいるよねという話になるわけですね」
壇蜜「そっか。誰かを好きになることが当たり前じゃないんだよという風な意見を持ってる人たちですね」
大竹「ああ!」
松浦「そうですね。まさにそうしたところが重要になってくるわけです」
大竹「もうひとつ、アロマンティック。これはどういったふうに解釈すればよろしいですか?」
松浦「ロマンティックというのが、日本語だと恋愛感情みたいなところでして、こちらは要するに他人に対して恋愛感情、恋愛的惹かれを持たない、という意味合いの言葉です」
壇蜜「そっか。性的だけじゃなくて、その以前に恋愛感情を持てない、持たない」
松浦「そうですね。アセクシュアルの人たちの中にも、例えば性的に誰かに惹かれることはないけれど恋愛感情を持つことはあるという人もいるわけです。もちろん両者が結びついている人もいる訳ですけど、便宜的に恋愛感情というものと性的惹かれというものを分けて考えようという話が出てきて、それで出てきたのがこのアロマンティックという言葉です」
大竹・壇蜜「へえー」
松浦「この2つ並べて、例えば恋愛感情はあって性的惹かれが無い人のことを、ロマンティックアセクシュアルという言い方をすることもあります」
壇蜜「難しいな」
松浦(笑)「どっちも無いという場合を、例えばアロマンティックアセクシュアルという言い方をすることもあります」
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