
疲れた身体にエネルギーチャージ! きのこを摂取してビタミンB群などの「補酵素」をチャージだ!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、ゆうき内科・スポーツ内科 院長の田中祐貴先生に「エネルギーチャージ」というテーマで話を伺った。
エネルギーチャージとは、心と体を休めてリフレッシュすることで、エネルギーを補給し、気分を上げたりすること。我々の身体も車のガソリンの様にエネルギーで動いているので、補充をしないままでいるとエネルギーが低下して、病気になったり、メンタルに支障をきたしたりする。
特に医学的な考え方でのエネルギーチャージには、点滴、睡眠、ハイチャージ療法などがある。特に我々と関係が深いのが睡眠。睡眠は体と心のエネルギーをチャージするのに必要不可欠だ。睡眠が不足すると脳の機能が低下し、疲労感が増すなどして気分が不安定になったり、仕事上のミスをしてしまったり、生活習慣病や心身の病気になる危険も高まるという。
では睡眠以外のエネルギーチャージ方法といえばやはり食事。食事面でのエネルギーチャージにおいて重要なことは何か。
邦丸「日頃の生活の中でのエネルギーチャージについても伺いたいのですが・・・身近なエネルギーチャージ。これはやっぱり食事ですかね?」
田中「そうですね。私たちの身体はエネルギー源となる糖質や脂質、そしてそれらを代謝するビタミンB群などの「補酵素」と呼ばれる、酵素の働きを助ける有機化合物が働くことで、エネルギーや熱を作り出しているんです。エネルギーを作り出すということは、熱を作り出すことでもあるので、しっかり食事を摂ることで体温を維持して、冷えにくい身体を作ることができます。また素早くエネルギー補給をしたい場合には、消化吸収しやすいものがおすすめです」
邦丸「栄養面のお話ですね。田中先生、もう少し詳しく教えていただけますか?」
田中「筋肉や胃腸、免疫細胞など全身の細胞は食事で摂ったエネルギーを基に活動をできています。ですので、エネルギー源となる栄養素を身体に取り入れることが必要になります。大型連休中も元気に楽しむためにまず意識して頂きたいのが「健康の要」とも呼ばれる「腸」の健康です。腸ケアに役立つ食物繊維をはじめ、疲労ケアや睡眠ケアに役立つビタミン・アミノ酸などを摂るようにしてください」
邦丸「田中先生に教えていただいた料理の一つに、きのこを使ったバターソテーのお話ありました。きのこ類は食物繊維も豊富ですよね」
田中「そうですね。食物繊維を摂ることで栄養素の入り口である腸を整えることができます。これによって身体に必要な栄養素の吸収を高めることできます。そしてビタミンB1は、糖質や脂質の代謝に不可欠な栄養素で、糖質の代謝をサポートする「補酵素」として働きます。ご飯やパンなどの主食や砂糖などに含まれる糖がエネルギーとなる過程で必要ですので、エネルギーを効率よく生み出すことで日々元気に過ごす応援をしてくれます。またビタミンB2は、水溶性のビタミンで、エネルギー代謝や物質代謝に関わる栄養素です。こうした栄養素を豊富に含んでいるきのこを摂ることもおすすめです」
邦丸「私はお酒を非常に愛しておりまして、肝臓からくる疲れも気になるところなんですがいかがですか」
田中「なるほど。お酒好きな方は多いですよね。きのこと肝臓ということで言いますと、ブナシメジやブナピー、シイタケなどに多く含まれている「オルニチン」という栄養素があるんですが、これは栄養素の蓄積や疲労物質の分解などを行う肝臓の働きを助けてくれます。なので、疲れケアに役立ちますよ」
邦丸「ブナシメジやブナピー、シイタケですね」
田中「実はきのこに含まれる「オルニチン」の量はシジミの5~7倍ともいわれています。また、きのこは睡眠の質を高めると言われているGABAやエルゴチオネインも豊富な食材なので、毎日をエネルギッシュに過ごすのにオススメの食材です」
「くにまる食堂 ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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