
トカラ列島 悪石島で震度6弱、気象庁は記者会見で「いつ終わるか申し上げられない」
文化放送と全国32局の制作協力で、月曜~金曜の午後5時からお送りしている「ニュースパレード」その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。
きょう午後4時13分頃、トカラ列島近海を震源とする地震が発生、鹿児島県十島村悪石島で、震度6弱を観測しました。
地震の規模を示すマグニチュードは5.5 震源の深さはおよそ20キロと推定されています。
トカラ列島近海では6月21日から地震が頻発していますが、最大震度6弱を観測したのはこれまでで初めてです。
気象庁は緊急記者会見を開きました。
(↓ 注意を呼びかける海老田綾貴(えびた・あやたか)地震津波監視課長)
海老田課長は、当分の間震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけました。
また、揺れの強かった地域では、家の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているので、今後の地震活動や雨の状況に十分注意し、危険な場所には立ち入らないようにということです。
Q なぜ震度6弱の地震が起きたのか?
A 頻発している領域であり震度計の場所が近ければ大きくなる。これまでの頻発する地震とメカニズムは変わっていない
Q 「トカラの法則」や7月5日の予言については?
A トカラの法則はない。地震の予知は「いつ・どこで・どの規模で」を特定すること、今の科学技術ではそれができないので、そういった話はデマと言える
Q いつ収まるのか?見通しは?
A 申し上げられない。過去の地震のパターンに当てはまるものがないので、いつまでに終わるということは残念ながら申し上げられない
きょう7月3日17時時点までの地震の回数は、震度1以上が1050回、このうち震度6弱が1回、震度5弱が3回、震度4が24回などとなっています。
地震はいつか必ず収まるということですが、いつまでという見通しは立たない状況です。
十島村は悪石島の全域に避難指示を出しました。
今週住民に電話取材したところ、多くの皆さんが夜も眠れず、いつも揺れているようだと話していました。
気象予報士 防災士 気象庁・都庁担当記者 伊藤佳子