
「新風を巻き込む新人議員、初登院」
文化放送をキーステーションに全国33局で放送中「ニュースパレード」(毎週月曜日~金曜日午後5時00分~5時15分)
その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。昭和34年の放送開始以来、全国のラジオ局の強力なバックアップで、特派記者のレポート、取材現場からの中継など、今日最も重要なニュースを的確に把握し最新情報を伝え続けています。
文化放送報道記者として国会、官邸を担当し、日夜取材活動で活躍する山本香記者が放送でお伝え出来なかった話題を取材後記としてお届けします。
臨時国会の召集にともない、参議院選挙で当選した新人議員が初登院。報道各社のインタビューで意気込みを語った。
比例代表で当選した未来の党 AIエンジニアの安野貴博党首は「新たなスタート。スタートアップ政党として風穴を開けたい」と意欲を述べ、背後の国会議事堂を振り返り、しばらく見つめたあと「歴史の重みを感じる。身の引き締まる思いだ」と国会議員としての重みをかみしめていた。
京都府選挙区で当選した日本維新の会の新見彰平さんは、胸に付けた国会議員のバッジについて「バッジをつけているだけで衛視さんから敬礼されるなど特別な待遇を受けている。この状況に慣れてはいけない。生涯忘れずにいたい」と身を引き締めた。
兵庫選挙区で当選した無所属の元明石市長、泉房穂さんは力強く「頑張ります!」と何度も繰り返し、「古い永田町政治は変わらんといかん。国民負担を軽減し、減税を行う。ちゃんと国民のために働く国会にしたい」と力を込めた。
比例代表で当選した社民党のラサール石井さんはミニランドセルを手に「ピカピカの一年生」と満面の笑顔。「みんなが明るく暮らせる社会をつくりたい」と語った。
初登院の2日前に文化放送が話を聞いた際には、「国会の廊下が暗くてびっくりした」と述べていたラサールさん。国会を明るく照らす存在になってくれるのだろうか。
東京選挙区でトップ当選を果たした自民党の鈴木大地さんは「自民党にとって逆風の選挙だった。新人として新しい風を吹かせてという要望を受けた」と意気込みを語った。
新人議員にとって晴れの日だが、あいにく小雨が降り続く中での初登院となった。
参院選で当選した新人議員は62人。うち約7割を野党が占めている。新しい風を吹き込み、世間の常識とはかけ離れた永田町の常識を打ち破ってくれることを期待したい。