西武・松岡洸希「戦う気持ち見えない」己の弱さ痛感【若獅子インタビューvol.11】(ライオンズナイター)

西武・松岡洸希「戦う気持ち見えない」己の弱さ痛感【若獅子インタビューvol.11】(ライオンズナイター)

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昨シーズン終了後、「直球だけでは勝負できない」と実感し、変化球の習得に力を入れてきたのは2019ドラフト3位で西武に入団した松岡洸希だ。「キャッチボールのときから変化球を投げたり、動作解析ソフトを使って回転数や軸などの数字を見ながらブルペン投球に臨みました」と自ら勉強を重ねながらの春季キャンプとなった。良い感覚のままキャンプを過ごして2月27日、巨人との練習試合に挑んだが、打者6人に対し2安打1本塁打2四球自責点5という結果に終わり、もう一度フォームの見直しに取り組むことにした。

杉山二軍投手コーチとフォームを見直していく中で、持ち球の直球とスライダーに加えてフォークを取り入れることになった。フォークを投げ切ることで感じたのは、投球時の身体のバランスの良さ。さらに〝投球動作の中で(敢えて)考える時間をなくすため″ワインドアップをやめてノーワインドアップに変更した。「投球動作の中で考える時間をなくし、一方で球種が1つ増えたことで投球の幅が広がりました。自分としては良い状態で開幕を迎えられました」とひとつレベルアップできたことに頷いた。

開幕時点では今季の目標を「①直球のアベレージが147キロ以上、②防御率は2点以内、③変化球と直球のストライク率が50%以上、④前半戦が終わるまでに一軍昇格」と掲げたが、ここまでは決して満足のいく内容ではない。

いい感覚を掴むものの、それを自分のものにできないジレンマが松岡を悩ませる。5月5日に一軍昇格。6月1日の読売巨人戦では1回を3人で抑えるなど好投を見せたが、6月4日のヤクルト戦では、降りしきる雨にも苦しめられ打者2人に対して2与四球。7日には二軍降格を告げられた。自分が降格しても何事もないように続く一軍の試合を画面越しに見て、込み上げてくるのはチームに貢献できなかった悔しさだ。「いま同級生の渡邉勇太朗がいいところで登板しているのを見て、自分ももっと貢献できたのではないかと感じる部分はありますし、試合の入りから自分の球を投げていればまだ一軍に居られたと思います」と唇を噛んだ。一軍帯同中は豊田投手コーチからも課題をもらい、改めて気づかされた部分もあったという。「戦う気持ちが見えない、四球を出すと自分の投球ができなくなる、と言われました」と松岡は“己の弱さ”を口にして自らを戒めた。

プロ2年目。ルーキーイヤーに続き、昇格を遂げた松岡だが、まだ自身の技術、そして気持ちでは、打ち返されてしまうことを容赦なく突き付けられた一軍での1カ月間だった。シーズンも前半戦は残り僅か。自分の弱点を痛感した松岡は、持ち前の直球で一軍の並み居る打者を打ち取るために、己と戦いながらあがく日々だ。

2年目の松岡洸希選手(※写真はすべて球団提供)

【松岡洸希(まつおか・こうき)選手プロフィール】
2000年8月31日生まれ(20歳)/180㎝・81kg/右投げ右打ち/埼玉県出身/桶川市立桶川中学校~桶川西高校~埼玉武蔵ヒートベアーズ/2019年ドラフト3位で西武入団

【過去の若獅子インタビューはこちら】
◆第1回=山村崇嘉選手(4月20日更新)
◆第2回=仲三河優太選手(4月23日更新)
◆第3回=豆田泰志投手(4月26日更新)
◆第4回=大曲錬投手(5月7日更新)
◆第5回=水上由伸投手(5月17日更新)
◆第6回=渡部健人選手(5月24日更新)
◆第7回=赤上優人投手(5月31日更新)
◆第8回=宮本ジョセフ拳選手(6月7日更新)
◆第9回=長谷川信哉選手(6月14日更新)
◆第10回=タイシンガーブランドン大河選手(6月21日更新)
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