
森永乳業、“MORIMILK-GPT”って何?
9月1日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、先週に引き続き、ゲストに森永乳業株式会社 取締役常務執行役員 コーポレート戦略本部長 久野浩子氏とコーポレート戦略本部 IT改革推進部長 鳥居雅氏を迎えて、生成AIの活用や今後のビジョンについて詳しくお話いただいた。
文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「生成AIに関してどのような取り組みをされていますでしょうか?」
森永乳業株式会社 取締役常務執行役員 コーポレート戦略本部長・久野浩子氏「2023年よりChatGPTの自社環境版“MORIMILK-GPT”を構築しており、皆さんに使っていただいています。利用される方が想定したよりもかなりの勢いで増えており、“MORIMILK-GPT”でこの文章を作ってみたよといった会話が出てくるようになっているので、そのあたりは嬉しいなと思っています。その他にこれからMicrosoft Copilotのライセンス付与をしたりですとか、規定集やトラブル履歴といった社内情報を読み込んで文書生成といったプロジェクトもやっていきたいなということで進めているところです」
HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「“MORIMILK-GPT”を実際に使用されて、どんな声が上がってますか?」
コーポレート戦略本部 IT改革推進部長・鳥居雅氏「プロンプトエンジニアリングなどに関するオンラインセミナーを我々が主催して全社宛てに開催するんですけれども、毎回、100名を超える社員の方が参加してくれている状況になります」
小椋「プロンプトエンジニアというのは、AIに聞く質問をどういうふうに組み立てるか?というものですよね。毎回100名参加されるのはすごいですね」
鳥居「その一方で、自分で学習をしながら、知識を豊富に身につけている社員などからは、もっとさまざまなAIモデルで、それぞれのニーズに合ったことをやりたいという声も頻繁に届いております。それらにつきましては、セキュリティの観点から1つ1つ検討して、可能な限り利用を許可している状況です」
小椋「生成AIについては今後どのようなことを期待されていますか?」
久野「画像や動画などいろいろなコンテンツをAIで生成することができるんですけれども、その精度もどんどん上がってきていると認識しています。外部の技術をいち早く取り入れてどうやって業務に生かしていくかという柔軟性のあるシステムと、守らなければいけないところをきちんと守るためのガイドラインや教育みたいなものもやっていくことが必要だと考えています」
小椋「攻めと守り、両方をバランスよくということですね」
甲斐「お二人が今後実現したいことはどういうことでしょうか?」
鳥居「私は社員の皆様に自信を持って、森永乳業は誇れる会社だと言ってもらえるような会社にすることを実現したいと思っています。幸いにして、多くのお客様に愛されるブランドを多く持っている会社ですので、今よりももっと挑戦を許容する組織風土を育てることができれば、その実現に近づくのではないかというふうに信じています」
久野「私たちは色々な食品を扱っているということで、おいしさと健康、栄養をお届けするという使命があると思っているのですが、やっぱりそれは何に貢献をできるかというと、生活者の方、世の中の皆さんに、おいしさとか健康をお届けして、より良い生活になる、要するに今の言葉で言うとウェルビーイングということなんだと思うんですね。私たちがお届けするものがお客様の笑顔になり、それがまた社員に還元されて社員も笑顔になるといった形で循環ができるようなことが実現できればいいなと思っています」
「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報

HENNGE presents BIZ-TECH Lounge
月 20:00~20:30
クラウドセキュリティサービスを提供するHENNGE株式会社の小椋一宏が、様々な企業からゲストを迎えながら、これからのITについて幅広く議論を展開するビジネス番…