「10年後、その仕事があるかどうかわからない」70歳定年延長 企業側の狙いとは?

「10年後、その仕事があるかどうかわからない」70歳定年延長 企業側の狙いとは?

Share

11月7日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでクレディ・アグリコル証券チーフエコノミストの会田卓司氏と、70歳定年について意見を交わした。

若手には新しい仕事を任せていこう

寺島アナ「明治安田生命保険は2027年4月から定年を70歳に引き上げると同時に、退職金の積み立ても70歳まで延ばします。本社で70歳まで働けば、65歳で退職する現在と比べ、受け取る退職金がおよそ500万円増えるケースもあるといい、優秀なベテランを確保する狙いがあります。大手金融機関では初めての取り組みで、大手企業でも珍しいといいます。一部の企業では70歳定年制を導入していますが、退職金制度は65歳までに終了し、その後は給与の支払いだけになるケースが多いものとなっています。この制度は会田さん、どうお感じですか?」

会田「やはり、人手不足という環境があります。若手を入れるとしても、ベテランの仕事の領域に達するまでは相当時間がかかりますから、まずは定年を延長して人手不足という状況を解消していこうという動きだと思います。もう少し考えてみると、今、AIを含めて仕事のあり方が激変しているわけです。1年で激変する可能性もあり、10年というスパンで考えると相当変わっている可能性がある。であれば、今、60歳、65歳で退職する方の仕事を若手に任せた場合に、10年後、その仕事があるかどうかわからないわけです。とすると、10年で激変するのであれば、当然、今、働いている方に10年間働いていただいて、若手には新しい仕事を任せていこうという戦略的な考え方もあるのかと思います」

寺島「ああ、そういう考えもあるということですか」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


おはよう寺ちゃん

おはよう寺ちゃん

月~金 5:00~8:00

その他の主な出演者

NOW ON AIR
ページTOPへ