5月は食品値上げ品目減少…その理由は「家計が苦しいから」専門家談
5月1日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでクレディ・アグリコル証券チーフエコノミスト、日本成長戦略会議メンバーの会田卓司氏と、飲食料品の値上げについて意見を交わした。

経済成長率が減速してしまう
寺島アナ「帝国データバンクがきのう、5月に値上げを予定している飲食料品70品目にのぼるという調査結果を発表しました。2798品目に上った4月から大幅に減って、1月以来4か月ぶりに100品目を下回ります。ただ、足元では中東情勢の悪化によるナフサ不足で商品包装材などの価格が高騰しています。帝国データバンクの調査担当者は「この夏以降、値上げラッシュの可能性がある」と予想しています。原油から生成されるナフサは飲食料品の商品の包装や容器の原料として幅広く使われています。帝国データバンクによりますと、現時点で判明している今年の値上げ要因は原材料高が最多で、 2023年以降で最も高い水準といいます。夏以降、値上げラッシュの可能性がある、この見方ですが、これは会田さんはどうご覧になりますか?」
会田「現在の日本の物価上昇は、ほとんどが輸入物価の上昇からくるもので、決して日本の内需、消費が強いから物価が上がっているわけではないということです。賃金がなかなか物価高に追いつかないということで、家計は困窮しています。となると、これ以上値上げをすると家計は購入数量を減らさなければならないという局面に入ってくるので、実際のところ、4月から値上げ品目が大幅に下回るというのが基調なんだと思います。ただ、原油価格が上昇するなどして、さらに輸入物価が上がってしまうという状況ですから、企業はその分、価格転嫁に動いてくるんですが、これまでよりは大きな価格転嫁はできないですから、企業は収益で吸収をしなければいけないという状況になると思います。理由は家計が困窮してるからです」
寺島「なるほど、そこなんですね。家計が困窮している。これがだから数字的にも出てるということなんですね。朝日新聞によると、食品メーカーの中には資材不足で商品の生産を見合わせる動きも出てきました。例えばオタフクソースは容器の確保が難しくなったとして、業務用商品の一部を販売休止することを明らかにしました。資材不足で商品の生産見合わせの動き、会田さん、こういう動きも出てきてるんですね」
会田「そうですね。これは目詰まりで生産ができなくなってしまう。一方、値上げをしようと思っても、家計が苦しいですから、思った以上に値上げができないとなると、企業収益を圧迫してきます。これが経済成長率を下押す力になってしまうので、物価高も懸念ですけれども、経済成長率が減速してしまう、というほうにも懸念は大きいと思います」
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