吉田たかよし医師『コロナ感染は個体ワクチンの登場で収束に向かう』~斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!

吉田たかよし医師『コロナ感染は個体ワクチンの登場で収束に向かう』~斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!

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「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI(文化放送)」の「サキドリクリニック」
コーナーに、吉田たかよし医師が出演。
「飲み薬の開発で、新型コロナウイルス感染が収束に向かう」との大胆予測に加え、感染力が増したデルタ株などに対応するために家庭でできる感染予防策について、自らの実践術を披露した。

吉田たかよし医師は、第一波の際、重症化に自己免疫が関わる病体生理に着目し、変異株の出現で何度も流行を繰り返すと予測し的中。
去年の秋にも、ワクチンが効きにくくなる変異株が出現するメカニズムを予測し、その後、ミュー株の出現で的中する可能性が高まってきた。
そして今回はコロナ収束のシナリオを予測した。

コロナ収束のカギを握るのは、「液体から個体への2つの進化」だと吉田たかよし医師は見る。現在の治療薬では抗体カクテル療法が最も有力だが、問題は液体だということ。重症化を劇的に減少させることができないのは、液体であるため点滴を行わないといけない点だと指摘した。
重症化を防ぐ薬はウイルスが体内で増える前、つまり発症してから使用するまでは早ければ早いほど効果が高い。
しかし、点滴を行うには施設が必要で、手間もかかるため結果として、感染に治療が追い付かない状況となっている。
この問題点を解消するという意味で有力視されるのは、現在開発中のプロテアーゼ阻害薬だ。これは液体ではなく、個体。つまり飲み薬である。
日本では塩野義製薬などが開発しているが、アメリカではファイザーなどの臨床試験の結果がもうすぐ出るし、おそらく今年中に実用化されるだろう。
日本でも来年には実用化されると予測。これで重症化率は一気に下がる見通しだが、吉田たかよし医師は、完全にコロナの感染が収束するには至らないだろうと番組内で述べた。重症化がいったん抑えられても新たな変異株が次々に出て、やがて薬が効きにくくなる変異株が流行する可能性は高いというのだ。

そもそも変異株が、発展途上国から発生することに着目すべきだと吉田たかよし医師は語る。現在の全てのワクチンは発展途上国の多くの地域で役に立たない。その理由はワクチンが液体だから。
液体の薬は一般的に熱に弱く、保存するには冷蔵庫で冷やす必要がある。ところが発展途上国は都市部から少し離れただけで電気が通っておらず、したがって冷蔵庫もない。
WHOがワクチンを先進国で囲い込まず、途上国に回すようにと呼び掛けているが、それも途上国の都市部に限られた話で、それ以外の地域、つまり冷蔵庫も無い地域では、冷凍保存が必要なファイザー製ワクチンは論外。保存温度に違いはあれども、モデルナ製もアストラゼネカ製もジョンソン&ジョンソン製も無力だ。しかし途上国で感染を繰り返すことで変異株が生まれ、水際対策の間隙を縫って先進国に入ってくるという悪循環を繰り返すしているのが現状だ。
この負の連鎖を断ち切るのはどうすれば良いのか。今、注目されているのは「個体」のワクチンだ。口から飲むと胃で消化されてしまうので、粉末にして鼻や口から吸いこむ形で投与する。現在、開発は最終段階まで進んでいる。
おそらく来年には発展途上国限定で使われ始め、再来年には世界の隅々に行き渡るだろう。これで人類はコロナを克服する!
吉田たかよし医師は、このように予測した。
     
しかし、まだ「個体」のワクチンは完成していない。
今、私たちに出来ることは何か?
「換気の常識を変えてほしい」と吉田たかよし医師は指摘する。

デルタ株の登場で感染力が高まったが、その具体的な中身は従来の飛沫感染から限りなく空気感染に近いエアロゾル感染への進化だ。去年は1時間に1度換気をと呼び掛けていたが、今では、それでは不足だ。「窓やドアは常に開けておくこと」「過ごしやすい気候のうちに、冬までにコロナ感染を限りなくゼロに落とすこと」「空気の流れを作ること」が大事だ。窓を1ヵ所開けるだけではデルタ株対策には不十分。建物の対角線上に空気の入り口、出口を作り、空気をよどみなく循環させる。マンションだとベランダ側の扉は開けっ放しでいいが、対角線上は玄関になる。チェーンをかけてドアを開ければいいが、それだと部屋の中が見えてしまう。オススメは玄関のドアに隙間を隠すカーテンをとりつけること。吉田たかよし医師も実践している方法で、やり方は簡単。100円ショップで、布、突っ張り棒、カーテンレールを買うだけだ。あわせて300円で済む対策で感染予防のレベルが高まる。空気の出口は換気扇でも出来るが、その場合、換気扇から近い窓を閉め、最も遠い窓を開けることが、空気を循環させるためには必要だと吉田たかよし医師はアドバイスした。防犯面に留意して、まずは自宅や職場で空気の流れを読み取り、エアロゾル感染を防ぐことが大事だ。そして、吉田たかよし医師が予測したように、「個体」ワクチンが出現し、コロナに打ち勝つ日が来ることを待ちたい。番組の斉藤一美キャスターは「今日も永久保存版の話だった」と締めくくった。「たかよしクリニック」は、文化放送で毎週水曜日の17時20分ごろから毎週放送している。必聴のコーナーだ。

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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