新型コロナウィルスの現場で戦っているのは医療関係者ばかりではない。~斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!

新型コロナウィルスの現場で戦っているのは医療関係者ばかりではない。~斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!

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文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」のメイン・コーナー「ニュースサキドリ」では、「武蔵シンクタンク」社長、塩田卓也さんに電話を繋いだ。

「武蔵シンクタンク」の本来の業務は「特殊清掃」。事件や事故、火災現場、孤独死をされたかたの部屋の清掃。しかし新型コロナが猛威を振るうようになってからは「検査で陽性と判定された人が行動した場所の消毒」に追われている。

塩田社長によればコロナの感染者が出た現場の消毒作業の手順はこうだ。

①手すり、ドアノブ、蛇口などを重点的に消毒、床も念入りに処理する。

②オゾン発生器を使用し、浮遊するコロナウイルスを不活性化させる。

③手がよく触れるところに光触媒を振りかけ、抗菌する。

料金の相場は2DKで、10万円程度だ。

「作業が終了するまでは、決して顔を直接触らないこと」を心がけているという。全身を覆う防護服を身に着けていても、ちょっとした気の緩みで感染してしまっては元も子もないため、もし鼻がかゆくなっても我慢して作業を続けている。

従業員に対する指導も徹底している。「作業は少人数でできるだけ夜中に行う」、「食事も睡眠も十分にとる」、基本的なことだが、こうした指導の積み重ねで、危険な現場にも関わらず、従業員に一人の感染者も出していない。

特に驚かされるのは指導項目の中に「プライベートで他人に会わない」というものがあること。自分か感染しないだけではなく、人に感染させないためだ。

遺品整理などを通じて、かつて確かにその部屋にあった人生の重さに向かい合ってきた。だからこそ、感染を拡げないため細心の注意を払わずにはいられない。

「これ以上、誰も悲しませない」

それがプロとしての矜持だ。

旬のニュースをジャーナリスティックな視点で掘り下げる文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」は月~金 午後3時半~5時50分に放送中

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