オミクロン株感染拡大。日本のコロナ対策を改めて考える『ニュースワイドSAKIDORI!』に岡田晴恵氏が出演

オミクロン株感染拡大。日本のコロナ対策を改めて考える『ニュースワイドSAKIDORI!』に岡田晴恵氏が出演

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新型コロナウイルスの新たな変異株、オミクロン株への置き換わりが進み、感染が拡大している日本だが、国内では昨日、新たに6438人の新規感染者が確認された。
この1週間の新規感染者は3万2千人を超え、前の週の約10倍に増加している。
日本で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されてほぼ2年経つが、これまでの政府のコロナ対策はどうだったのか?
感染が拡大するオミクロン株の実態、そしてこれまでの政府のコロナ対策について、新刊本「秘闘―私の「コロナ戦争」全記録―」(新潮社)が出版されたばかりの白鴎大学教授・岡田晴恵氏が電話で出演し解説した。

オミクロン株について岡田氏は「コロナウイルスは変異が激しいため、オミクロン株のような感染力が上がったものが出てくるであろうということは予測していた。オミクロン株は感染力が強いことと増殖のスピードが速いことが相まって、急激に感染が広がっていくと思う」と述べた。

また、オミクロン株はデルタ株に比べて重症化しないなどと言われているが、その一方でWHO(世界保健機関)は、「オミクロン株の症状は軽い」と説明すべきでないと警告していることについて岡田氏は「喉といった上気道で増殖しやすく、肺では増殖しにくくなっているというデータと、軽症者や症状の出ない感染者の割合が多いというデータがあるのは事実だ」とした上で、WHOが警告している理由は以下の2点にあるとした。

①感染力が強いため、全体的に感染者数が増大し、その中では中等症や重症化する人が一定の割合で出てくるため、それらの絶対数が増えてくる。
②過去のコロナのデータを見ると、始めは若い人から感染が拡がり、次にその親の世代に拡がり、最後は高齢者に拡がっていくという傾向があった。そのため現状でオミクロン株に感染している若い人からこれまで同様に高齢者や基礎疾患のあるハイリスク者に及ぶことは充分考えられる。

つまり、いまの状況だけ見て軽く済むと言ってしまうのは早いとWHOは考えていると岡田氏は解説した。

続いてオミクロン株に対してどういう注意を払うべきかについて「過去の変異株に対しては”3密”対策が言われ、それを実践することで感染拡大を阻止することが出来た。しかしオミクロン株は感染力が3倍以上になっているため3密状態でなくても感染する可能性が高いと考えられる。つまり3つが揃わなくても、1密でも感染リスクがあるということを意味する。

一番注意を払うべきは「換気」

そのため岡田氏がもっと注意を払うべきだとするのが「換気」だ。
寒くても部屋の換気をやるべきだという。
それからマスクはピッタリ密着するようにつけること。その上でこれまで通り、手洗いや消毒をきちんとやる。そして一番大事なことが『まだ分かっていないことがあるのだ』と言うことを認識することだ。

思い出して欲しいのが、ちょっと前までよく言われていた後遺症のこと。髪の毛が抜けるとか、息切れが続くとか、いろいろ言われていた。しかしオミクロン株に関しては発生したばかりなので後遺症については何も分かっていないのが現状だ。もしかすると症状は軽いが後遺症はひどいことも考えられるわけだ。
そう考えると、これ以上の感染を広げないため、換気や手洗い、マスクと言った基本的な対策行うことが一番重要だと言える」と解説した。

続いてここまでの政府や各自治体のオミクロン株対策について岡田氏は「まず考えなければいけないことは、最悪のことを想定して対策をたてることだ。それが出来ているとは言いがたい。また日本では3回目のワクチン接種がかろうじて始まりかけている段階で、ウイルスの増殖を抑える薬の流通状態もまだまだの段階。その上、その薬を処方するためには必要な検査もまだまだ充分には出来ていない。」
岡田氏はこれだけ揃った「まだまだ」をなるべく早く打開して欲しいとした上で「第5波の時に医療が逼迫し、自宅療養を余儀なくされた。その際、当時の田村厚生労働大臣が、広い場所に感染者を集めて医療者が巡回できるような野戦病院的な施設を作るべきだと言っていた。その施設をいまこそ作るべきだと思う。自宅やホテルで療養すると孤立してしまう。少ない医療従事者が巡回して感染者を診られるような施設があればその恐れは解消できる。ワクチン、検査、薬、そして野戦病院的な施設。これを早急に手配しなければいけない」と述べた。そして「いま沖縄では医療従事者が濃厚接触や感染で欠勤するようになり、病院の機能が低下している。今は病院だが、感染が広まると様々な職場で同様のことが起こる可能性が高い。特に社会的インフラで働くエッセンシャル・ワーカーが欠勤して、インフラが働かなくなった場合にどう対処し、どう社会機能を維持していくのかを自治体はいま考えるべきだ。オミクロン株はこれまでの変異株に比べ、広くたくさんの人が同時に感染する可能性があるだけに、早急な対策が求められる。」と警鐘を鳴らした。

そして「感染症対策の基本は、楽観視せず最悪の事態を考えることだ。その要諦は『早く、強く、短く』だ。感染症が拡がる前に『早く、強く』やると非難を受けやすい。でも非難されてもいいから国民のためにやるという決意が必要だ。自分のリスクより国民のリスクを最優先させるような専門家が出てくるべきだ」と岡田氏は述べた。

新刊本「秘闘」(新潮社)が出版されたばかりで多忙を極める岡田晴恵教授。今回は事前の電話収録となったが、次回はぜひスタジオで生出演したいと約束してくれた。
火曜コメンテーターで国際ジャーナリストの小西克哉氏は収録インタビューを聞いた後、このように語った。
「岡田氏の話は分かりやすい。いろんな専門家がコロナの話をするが、何を言っているのかよく分からないことが多い。岡田氏が専門性のあるコミュニケーターとして政府のコロナ対策について国民に伝えるのがいいと思う。岸田政権はそういうことを考えるべきだ」

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