「新しい変異ウイルス大流行のリスクも」感染症の第一人者、岡田晴恵が指摘する第6波とは?~10月15日「くにまるジャパン極」

「新しい変異ウイルス大流行のリスクも」感染症の第一人者、岡田晴恵が指摘する第6波とは?~10月15日「くにまるジャパン極」

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緊急事態宣言が解除されて人出が増えた今、第6波に備えて何が必要なのか。公衆衛生学者の岡田晴恵さんは、自宅療養は放置に近いと指摘し、酸素配管を備えた大型集約病院が必要だと10月15日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で訴えた。

新型コロナが広がり始めた当初は、連日テレビに出演して注意喚起をし続けた岡田春恵さん。第6波が懸念されるいま改めて訴えたい事とは?

岡田氏「第5波の時は、酸素が必要な人まで自宅療養していましたが、これは本人も非常に苦しいし急変することもあるので危険です。実際に自宅で亡くなっている人もいます。肺炎の方を自宅療養するのは放置に近いので、絶対にしてはいけません。そこで、野戦病院のように見えてもちゃんと酸素配管を備え、医療従事者が24時間巡回できる大型集約病院が必要です。これは岸田総理大臣もおっしゃっていました。」

そもそも第5波はなぜ感染者数が急激に減ったのか。そして次の第6波はどうなるのか?

岡田氏「なぜ第5波が勢いが急に下がったのかというと、まず一つにはワクチンの効果があります。そして他の理由としては、感染が大流行すると、なぜかウイルスが自壊してくるんですね。このメカニズムは、未だサイエンスとしては良く分かっていなません。そしてこの新型コロナウイルスは、第1波から5波まで全部違う変異型ウイルスが拡大しているんです。そう考えると、今は勢いが下がっているけれど、これから新しい変異ウイルスが大流行するかもしれないリスクがあります。だから大規模施設が必要だと言っているんです。」

今日本ではワクチンの2回接種も進んでいるが、岡田さんは不安があるという。

岡田氏「今、2回接種しても抗体が落ちてくるので、3回目の検討もされています。でも世界中を見ると、アフリカでは、まだ接種率5%に達していませんし、検査も進んでいません。そういうところから新たにワクチンが効かない変異株が出てきた場合、非常に困ることになるかもしれません。ワクチンをたくさん打っているということは、ワクチンが効きにくいウイルスが生き残りやすい状況になっている、ということなのです。」

そしてこの冬のコロナ感染拡大に備えて今から準備するべきだと注意を呼び掛けた。

岡田氏「8月はどうだったか、9月はどうだったか思い返してみてください。わずか2ヶ月前のことも忘れている人も多いでしょう。だからこそこれから先の第6波に備えて、12月にどうなるか考えて準備をしたほうがいい。それが今なんです。」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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