宮台真司「日本は新自由主義ではない」日本経済の停滞は続くと語る〜10月20日「大竹まこと ゴールデンラジオ」

宮台真司「日本は新自由主義ではない」日本経済の停滞は続くと語る〜10月20日「大竹まこと ゴールデンラジオ」

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10月20日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)に、社会学者の宮台真司が出演し、日本経済が何故25年間停滞を続けているのか、その原因を語った。

宮台は「何故、日本が先進国で唯一賃金が上がらないのか。何故2015年に韓国に平均賃金で抜かれ、最低賃金ではほぼ倍額の差が出ているのか。アメリカでは移民労働者でも1,700円の最低賃金をもらっている。日本では地方に行くと800数十円。東京都でも1041円。完全に終わっている。ワンコインでお昼ご飯を食べて安いなと喜んでいるかもしれないけど、途上国に行くと物価が安かったのと同じ。物価も安いが賃金も安い。経済が停滞している。ヨーロッパでランチ食べたら1000円以下では無理。日本では25年間賃金が上がっていないけど、多くの国では上がっているから問題ない。物価が高くて賃金も高いというのがいい経済の指標」

上がらないんですか?という壇蜜の問いには、

「上がらないですね」と切り捨て、「何故上がらないのか理由を考えてもらいたい。それは日本の重厚長大産業。それから家電会社。すべて軒並み終わってしまった。東南アジアで家電製品売り場に行けば日本製品はほとんど売っていない。韓国、中国製が主。何故かというと、産業構造転換に失敗している。生産性の高い産業にシフトしていくことができていない。結論的に言うと日本は新自由主義ではない。もし日本が新自由主義であればGAFA、サムソン、LTG、ファーウェイ等の巨大IT産業は日本には1つもない。経済団体という名の既得権益と政権がベッタリ貼りついて既得権益を軽くするために非正規雇用を増やす。法人税を減らして消費税で埋めるということを25年続けてきたから」

「転換していかなければ世界の中で取り残されちゃうこともわかってたんじゃないの?」という大竹の声には

「わかっているんです。でも、日本という沈みかけた船での座席争いに進んだ。俺の目の黒いうちは沈まないからいいという感じ。たとえば、最低賃金を1100円とか1200円に設定すると生産性の低い会社は淘汰されていく。生産性を上げるために努力をする。あるいは生産性の高い仕事に転換していくということが起きる。これをしない。資本と労働で言えば、労働側の既得権益を守ることでもある。産業構造転換するためには古い産業から新しい産業に配置換えをする必要がある。そのプロセスでは古い産業の人たちは非常に痛い思いをする。でも、それを先進各国がどうしているかというと、所得補償で埋めている。所得補償とはいわゆる失業保険とは違って、2年間の間に新しい産業にシフトするために必要な再教育、再訓練をやっていく。それによって旧来の産業からはじき出されても、税金を使ったある種のリエントリーのためのスキルアップをして新しい産業構造に再参入していく。日本にはその仕組みが0。それで、既得権益を守れと経済団体も言うし、労働組合も言っている」と日本経済と世界経済の違いを語り、

また、続けて「だから、旧民主党系は福山第一原発の事故が起きた時も脱原発にかじを切れなかった。ヨーロッパ各国は脱原発にかじを切った。そのために再生可能エネルギー市場で大変な技術革新が起こって、原発事故の頃に比べると太陽光発電の電力、風力発電の電力はそれぞれ10分の1、あるいは5分の1とコストが減っていて既に石炭火力や原子力よりもはるかに安くなっている。その中で日本だけ再エネ化に乗り遅れて1~2%の水準にとどまっている。残念だが、しばらくすると日本だけが中小企業から家庭まで日本だけ高い税金を払っているような状況になるのは確実。ただでさえ日本経済を25年間停滞させてきたが、エネルギー市場でも日本だけ重荷を背負う。経済の再生はないということになる」と再生エネルギーについても語り、日本経済の停滞はしばらく続くと締めた。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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