愛知・弥富 中三刺殺事件…大谷昭宏氏、憎悪を抑える瀬戸内寂聴氏の言葉紹介〜11月29日「くにまるジャパン極」

愛知・弥富 中三刺殺事件…大谷昭宏氏、憎悪を抑える瀬戸内寂聴氏の言葉紹介〜11月29日「くにまるジャパン極」

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愛知県弥富市の中学校で3年生の男子生徒が刺殺された事件で、殺人容疑で検察庁に身柄を送られた同じ学年の14歳の男子生徒が、逮捕後、被害生徒による一部の行為についていじめと表現していることがわかった。男子生徒は取り調べで、生徒会選挙で応援演説を頼まれたり、親しい友人との会話を邪魔されたりしたことに不満を示したという。

このニュースを受けて、11月29日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、ジャーナリストの大谷昭宏​氏は99歳で亡くなった瀬戸内寂聴氏の言葉を例に出し、どうすれば憎しみが抑えられるのか?話した。

大谷氏は、真相解明に当たり、学校側の対応に苦言を呈した。

大谷「学校が教育委員会と一緒になって公平性、中立性を保つために、第3者委員会を作ったんですけど、複雑な事件で本当に真相を知っていらっしゃるのはクラスメイト、先生、保護者の皆さん。心理学者や教育学者らが調査結果を出すわけですが、果たして真相解明になるかどうか?解明できるのは、辛いかもしれませんが、当事者なんじゃないかなと思います。」

そして、男子生徒が生徒会選挙で応援演説を頼まれたり、親しい友人との会話を邪魔されたりしたことに不満を示したことについて触れる。

大谷「私たちの基準で言えば、当然これは、(いじめの)アンケートでは出てこないこと。これをいじめだと気づくのははなはだ難しい。生徒は、応援演説がどれくらい嫌だったのかその程度がわからない。犯罪心理学者が動機についてこうおっしゃってました。小田急線や京王線の事件では死刑になりたいとか、勝ち組っぽい人が気に入らないとかその程度の理由で、下手をすれば何十人も亡くなるかもしれない事件が起きました。そういう大人のちょっとしたことが我慢できなくて凶行に及んでも良いということが社会に蔓延し、中学生の社会にも及んでいるとすれば非常に悪い状態だと。そこは、私もそうじゃないかなという気がします。首をかしげる程度のことでもこれだけのことが起こることを認識しないといけない。」

野村邦丸アナ「私は64年生きてきて人に憎しみを感じたこと、激しい憎悪を覚えたこともありますけど、命を奪うことに対しての自分のブレーキは相当固いつもりでいるんですけど、急に緩くなっちゃうのかな?何なんだろう?」

大谷「99歳で亡くなった瀬戸内寂聴氏が、”99歳まで長生きすると良いんだ、生きてる間にあの野郎死んでしまえというのが、長生きすると全部相手が死ぬから”と言ってました。それぐらいの気持ちで、いいよ、あいつより長生きするからというぐらいの余裕、ましてや中学生だったらあと何十年生きるんですから、大人からそういう教育ができないのかな?という気がするんですけどね」

邦丸「ちょうど嫌なところにいるんだけど、もうちょっと我慢すれば良い事があるよと必ず言えると思うんですよ。」

大谷「いじめの真相が何かも大事ですけど、こういう教育も私は必要じゃないかと思います。」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。大谷昭宏氏は月曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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