ネット広告への影響は? 閲覧履歴データの提供ルール整備へ ~12月1日「おはよう寺ちゃん」

ネット広告への影響は? 閲覧履歴データの提供ルール整備へ ~12月1日「おはよう寺ちゃん」

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12月1日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、寺島尚正アナウンサーと、水曜コメンテーターの経済アナリスト森永康平氏が、ネット広告における閲覧履歴の制限について語り合う場面があった。

閲覧履歴に沿った広告はアリかナシか

総務省はターゲティング広告など利用者のデータ提供に関するルール整備に乗り出す。ネットの閲覧履歴のデータが、第三者に提供される状況について、利用者が止める仕組みをサイト運営者に義務付ける、というのだ。それにより、閲覧データを分析する業者や広告配信業者は現在の仕組みでの展開は難しくなり、ネット広告のビジネスモデルの転換につながる可能性がある。これについて森永氏は、次のような具体例を交えて分析した。

「私はこういうデータ……(インターネットの)閲覧履歴を見れなくなることに対して、代替手段をどう生み出すかをAIで行っている会社に入っているので専門ではあります。簡単に言うと、ダイエットのブログを読んだ後に、ポータルサイトを見ると、ダイエットジムの広告が出てきたりするわけです。ようは、(広告配信会社が)この人は直前までダイエット記事を見ていたから、おそらくやせたいんだろうと分析。その人に対して、ダイエット関連の広告を出すということ。それができるのは、直前まで何を見ていたか、裏側で見ることができるからなんです」(森永氏)

さらに、世界の動向も取り上げ、こう続けた。

「いまは『閲覧履歴は生年月日や電話番号と同じ個人情報であり、見てはいけない』というルールがヨーロッパから始まってアメリカ、日本にという流れがきています。広告配信をしていた会社からすると、履歴を見れないわけですから、無造作に広告を出さないといけない。たとえば、寺島さんに化粧品の広告を出してしまうなど。そこをどうするのかというのがこの問題です」(森永氏)

「(閲覧履歴に沿った広告は)良し悪しはあるのですが、世界的には『見てはいけないよ』ということで、AppleやGoogleはそういう情報は自動的に消すという方向にいってしまったので、いままで履歴を利用して広告配信していた会社はどうするの、とざわざわしている」と森永氏。プライバシー意識の高まりを受けた事業者の現状を明らかにした。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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