雑談の力を考える #1『浜松町Innovation Culture Cafe』

雑談の力を考える #1『浜松町Innovation Culture Cafe』

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今や多くの人が利用し、私たちの生活の一部となっているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、時代とともにその在り方が変化しています。筆者が最初に使ったのは、2004年にサービスを開始し、おそらく日本のSNSの元祖と言われるmixiでした。当時はまだスマートフォンではなく今ほど利便性は高くなかったですが、気になる人の情報が手軽に得られる革命的なツールだと感じたことを覚えています。その後FacebookやTwitter、Instagram、Tik Tok、YouTube、LINEなど、それぞれ特徴を持ったSNSが多くのユーザーを獲得し、社会現象を巻き起こしています。

最近話題となっているClubhouseをご存知でしょうか?音声のみで交流する、完全招待制の新しいSNSです。早速友人に招待してもらい、どのようなものなのか時々試聴しています。まだ使いこなせていませんが、通常なら絶対に関わることがない著名な方々の配信を自由に聴くことができるのは、大きなメリットだと感じています。アーカイブ配信はなく、録音や配信内容の口外が禁止されており、記録として残らないため、スピーカーが今感じていることをそのまま聞けるという点は、とても価値あることでしょう。規制の多い今の時代、自由に意見を主張できる特別な場というのは、他との差別化となり今後の更なる人気が期待できます。

SNSを使いこなせれば有益な情報を得られるだけでなく、インフルエンサーとして人気になり、ビジネスチャンスも大きく広がります。また、個人間のコミュニケーションだけでなく、企業や政府機関など様々な分野においても広く利用されており、有事の際にも大きく活躍します。ただし、利点ばかりだけではありません。例えば東日本大震災の時に根拠のない噂が回り人々を混乱させた災害デマや、若年層で度々問題になるSNSイジメ、安易な投稿からの個人情報流出、アカウントが第三者に乗っ取られ詐欺に利用されるケースなどトラブルも多発しています。中でも驚いたのは、ピースサインの写真を投稿し指紋が盗まれたというケースです。最近のスマートフォンは高画質なため、指紋認証や虹彩認証などの生体認証機能として悪用される可能性がある体の部分が写り込んだ写真は注意が必要だというのです。手軽さから不用意な写真を投稿したり、フォロワー数がステータスという安易な考えは捨て、SNSの「気軽に人とコミュニケーションがとれる」という特性を最大限活かし、価値ある雑談を生みだしていけたら良いですね。

番組内では、精神科医の名越康文さんと、株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役で早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授の安田正さんにご参加いただき「雑談の意義」から「雑談が上手くなるコツ」について熱いトークが繰り広げられました。

雑談の意義

安田 一言で言うと「距離を縮める」ということです。距離が縮まっていないところで話をしても相手には全く通じません。距離を縮める本当の雑談とは、話したいことを一方的に話すことではなく、喋るパーセンテージを極力下げ、相手に質問をすることで相手の興味あることに焦点を当てそこに集約して話していくことです。そうすることで人との距離が縮まっていくのです。雑談で相手を理解することが重要です。

名越 テーマを膨らませることが好きです。そうすることで人の価値観を自分のものにできるのです。教えてやる、良いこと言うから聞いておけ、では人の人生は変えられません。雑談が豊かになっていく中で、相手が勝手に掴んでいくことの方が多くを得るのです。雑談は相手と自分の価値観のすり合わせです。

雑談が上手くなるコツ

名越 人の話を聞くときのコツの1つ目は、自分のアピールをするときに具体的なエピソードを話すこと。2つ目は相手のふったエピソードをどうやったら広げてあげられるかを考えることです。相手が何を考えているか類推すること、言葉にしてあげることが大事です。語っている人は意外と自分が何を言っているかわかっていないので、相手の素材を上手く組み合わせて一つの料理にできたら最高ですね。

安田 自分たちが今どこにいるかを共有することはとても便利です。簡単に言うと、雑談の中でお互いの話した内容を絵にかくのです。そうするとお互いに話の矛盾に気付くので、そこを修正していきます。絵は考え方の集大成なので、これをまとめると、こんなに説得力のあるものはありません。やりたいことが簡単にわかるはずです。

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この記事の番組情報


浜松町Innovation Culture Cafe

浜松町Innovation Culture Cafe

月 19:00~19:30

浜松町の路地裏にひっそりと佇むカフェ「浜松町Innovation Culture Cafe」 経営学に詳しいマスターが営むこのお店には、様々なジャンルのクリエ…

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