『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 環境問題、大人世代こそ意識は高く(おとなライフ・アカデミーWEB)

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 環境問題、大人世代こそ意識は高く(おとなライフ・アカデミーWEB)

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情報番組「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」では、残間里江子さん(フリープロデューサー)と、大垣尚司さん(青山学院大学教授、移住・住みかえ支援機構代表理事)が、お金や住まいの話を中心に、大人世代のあれこれを語ります。

この連載は、番組内の人気コーナー「おとなライフ・アカデミー2021」の内容をもとに大垣さんが執筆した、WEB限定のエッセイ。ラジオと合わせて、読んで得する家とお金の豆知識をお楽しみください。

2021年11月27日の放送は、環境問題について。大人世代と若者とでは、自然災害に遭う確率が7倍も違うこと、ご存じでしたか。

孫世代では天災が、忘れぬうちにやってくる

今回は、環境問題にまつわる数字について取り上げてみました。

大雨や地震、異常気象などのニュースを聞くたびに「天災って、昔からこんなに頻繁に見舞われていたのだっけ?」と思っている方も多いのでは。
実はその肌感覚、かなり正確なんです。

今年(2021年)10月8日発売の”SCIENCE”誌に掲載された記事によると、2020年に生まれた子供たちは、1960年生まれの祖父母世代に比べて、生涯で自然災害を最大で7倍多く経験するそうです。

この研究は今年の9月に発表されて大きな話題になっていたのですが、雑誌に掲載されたことによって、日本でも各新聞社が取り上げています。

”SCIENCE”は、世界で最も権威がある学術雑誌の一つです。掲載されるまでには非常に厳しいチェックを経る必要がありますから、この記事にも高い信憑性があります。かなりショッキングな数字ですよね。

環境問題は誰の問題?

天災の例として挙げられているのは、干ばつや川の氾濫、熱波、穀物不作です。どれも近年、よくニュースで取り上げられていますね。

若い世代で、環境問題に取り組んでいらっしゃる方というと、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんを思い浮かべる方も多いと思います。
彼女に対して、「そんなにカリカリしなくても・・・」と思ったことがある方も少なくないのでは。

しかし、この論文の内容を言い換えれば、大人世代は、グレタさんたち世代、7分の1しか危機感を持っていない、とも言えるわけです。

さらに、環境問題への対策は、結果が出てくるまでに時間がかかるもの。
グレタさんたちの不安や危機感はもっともで、むしろ大人世代こそ、今よりさらに耳を傾けるべきなのですよね。

この放送をお聞きになっている大人世代の皆様の中には、お子さん、お孫さんがいらっしゃる方もいるかと思います。

地球の将来を担う子供達の未来を守るためにも、大人世代こそ、意識を変えて行動していく必要があるのではないでしょうか。

日経新聞でもこの論文が紹介されています

日経新聞には、”SCIENCE”の記事をもとに執筆された記事が、2021年11月20日付けで掲載されています。

環境問題は「知らなかった」ではすまないもの。ぜひ記事を一読されることを、強くおすすめします。

※この記事で掲載されている情報は全て、執筆時における情報を元にご紹介しています。金融商品などの利用や法制度については、必ず取扱金融機関のサイト等で最新の情報をご確認ください。

お知らせ

執筆者の大垣さんが代表理事を務める「移住・住みかえ支援機構」(JTI)では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。

住まなくなった皆さまの家をJTIが借り上げて、賃貸として運用。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取ることができます。
また、皆さまの大切な我が家をケアするパートナーとして、入居者トラブルにも責任を持って対応しています。

JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。

カウンセリングやご相談は無料。資格を持ったスタッフが、皆さまの家についてしっかりとお話をうかがいます。

制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。

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大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

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土 6:25~6:50

楽しいセカンドライフを送るためのご提案などがたっぷり! 金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、フリープロデューサー残間里江子が 大人の目線でお届けします。…

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