年末年始…帰省する前、移動中、帰省先…気を付けるべきことは? 国際医療福祉大学 和田耕治教授がアドバイス!

年末年始…帰省する前、移動中、帰省先…気を付けるべきことは? 国際医療福祉大学 和田耕治教授がアドバイス!

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帰省する前、帰省で移動する際、帰省先で過ごす際には、それぞれどのようなことに気を付ければいいのか?
公衆衛生学が専門の、国際医療福祉大学 和田耕治教授が解説した。

先ずは帰省する前の検査について。
「帰省で東京、大阪、福岡と言った大都市から地方に行く場合、
新型コロナウイルス、特にオミクロン株を持ち帰らないために
事前に検査を受けることを推奨している。

検査には「PCR検査」、「迅速抗原定性検査」、「抗原定量検査」などがあり、
信頼の置ける場所で検査を受けるようにして欲しい。

東京都の場合、無料で「PCR検査」を受けることが出来る。
この検査は精度が高いが、結果が出るまでの待ち時間が長くかかってしまう。

反対に「迅速抗原定性検査」では検体を採取してから15分ほどで結果が出て、
コストも安い。迷っているならば、先ずはハードルの低い
簡便なものを受けてみるのも手だと思う」と述べた。

続いて、移動中の注意点。

新幹線や飛行機、バスなど、公共交通機関の中で
感染が拡がると言うわけではないとした上で和田氏は、
「そういった交通機関の中では、ほとんどの人がマスクをしており、
喋るときもマスクを外すことはなく、飲食も車内では控えてる人が多いと聞く。
しかも新幹線や飛行機では、客室内の空気が頻繁に入れ替わっている。
こういう理由で車内で感染が拡がることは考えにくい。
従って車内や機内ではマスクを外してしゃべったり、
混んでいない時間帯に食事をするように注意すべきだ」と説明した。

ここで斉藤キャスターが
「バスや飛行機では自由に席を移動に移動することが困難だが、
その時に隣や近くの席でマスクを外してしゃべってる人がいたら
どうすればいいか?」と質問。
和田氏は「それはなかなか難しい問題だ。
直接その人にマスクを付けるようにお願いするか、
飛行機ならば搭乗員に注意するようにお願いするしかないだろう」と答えた。

そして、目的地に着いてからの注意点。
体調に変化に注意を払うことが大切だとし、
「熱が出たとか咳が出た場合は、人と会わないようにし、
その上で検査をすることが大事だ。
もし病院にかかるような場合には、事前に電話をしてから
受診するようにして欲しい」と述べた。

また、帰省先で会食する場合の注意点。
会食するメンバーによって対応が異なるとし、
「実家のご両親との会食で『マスクを』というのはなかなか難しいため、
お互いの体調を確認した上で会食するようにすべきだろう。
また同窓会などでいろんな方面から集まってくる場合は、
体調が悪い人は参加しないようにするべきだ」と説明した。


また初詣や初売りなどでは「密を避ける意味で
混雑した時間帯を外すように心がけることが大事だ」とした。

そして、帰省先から戻るとき。
「今の感染状況では、地方で感染する可能性は低いと言えよう。
しかしこの場合も、体調が悪くなればすぐにでも受診するようにすべきだ」と
和田教授は説明した。

ここで斉藤キャスターが
「全国的に新型コロナの新規感染者数が増えてきている。
全国の感染者数は今月28日が385人で、先週から1.5倍以上の増加だ。
これをどう見ているか?」と質問。

和田教授は、オミクロン株が注目されているが
実際の数としてはデルタ株が主流と言えるとし、
「これまで同様の感染対策を続けていくことが大事だ」と述べた。

続けて「オミクロン株の感染例が29日正午現在で
東京、大阪、京都、愛知、富山、広島、福岡、沖縄の8都府県に及んでいる。
これから先も拡がっていくと考えるか?」と質問。

和田教授は、
「海外の事例を見ると、オミクロン株の感染は拡がりやすいと言えよう。
その上、ワクチンの効果も感染予防に関してはかなり落ちていることが分かっている。
そのため1月の2週目から3週目にかけて、
都市部中心にオミクロン株が主流となってくると思う。
従って1月末の予定については、柔軟に対応出来るようにしておくべきだ」と答えた。


最後に水曜コメンテーターで作家の古谷経衡氏は
「新型コロナ感染が始まる前の2016年の統計では
日本人は年間で、のべ2500万人が帰省している。
つまり残りの1億人は帰省していない。
そう考えると、帰省だけでなく、初詣の方にも注意を注ぐべきだと思う。
また休みの取り方も昔に比べて柔軟になってきているので、
混雑しない2月などに帰省することも考えていいのではないか」と持論を述べた。

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