どこまで続く値上げラッシュ。その背景は? 『SAKIDORI!』で経済評論家の佐藤治彦氏が吼えた。

どこまで続く値上げラッシュ。その背景は? 『SAKIDORI!』で経済評論家の佐藤治彦氏が吼えた。

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「今回の値上げは不健全な値上げだ!」今日から大手電力10社と大手都市ガス4社が家庭向け電気・ガス料金を値上げする。他にも冷凍食品やパスタなどが値上げされる。
経済評論家の佐藤治彦氏がスタジオで生出演。値上げラッシュの背景を解説した。

今回の値上げについて佐藤氏は、
「今回の値上げは生活全般に及んでいる。これはどこのメディアも報道していないが、今回の値上げで一番のキーポイントはプライベートブランドの値上げだ。メーカー品の値上げというのは、スーパーや小売店への卸値の値段が上がると言うこと。これまでは、小売価格が上がらないよう店側が卸値の値上げ分を吸収して小売価格はほとんど変わらなかった。もし値上げとなっても、バーゲンの時に元の値段に押し戻されることもあり、値上げのニュースが流れても、大した値上げにはならなかった。しかしながらこの1年は違った。バーゲン時の値段に合わせているプライベートブランドの値段が、じわりじわりと上がっているのだ。メーカー品はプライベートブランドの価格より低くなることはないので、いまの値上げは本物の値上げだと思っている。つまり今回の値上げは不健全な値上げだと思う」と述べた。その上で「9年前、アベノミクスが始まった時に消費者物価を2%上げることが国の目標だった。『物価高は良いことだ』で始まったのがアベノミクスだった。今回の物価の値上がりは1%ちょっとだと言われているが、実質は2%以上になっている。では、どうして1%あまりに抑えられているかというと、これが菅前総理の置き土産である携帯料金の値下げがあるからだ。ここで下がった分があるおかげで、全体の物価上昇が1%あまりに押さえられている」と分析した。

続いて佐藤氏は「メディアが伝えていないことでは、バス料金のことがある。バス料金は値上げしていないように見えるが、実は値上げしている。以前は交通系ICカードで料金を支払ったときに現金支払いよりも割安になっていたが、今はそれがなくなっている。それから私鉄の乗車料金もそうだ。以前は回数券があって、例えば土日の回数券だと10枚の値段で14枚買えた。その回数券を電鉄各社がどんどん廃止している。つまり交通費は実質的に値上げとなっているのだ。これは気が付かないと思う。
また「こっそり値上げ」というのものも非常に多い。例えばヨーグルト。昔は容量が500グラムでグラニュー糖がついていた。ところがいつの間にかグラニュー糖がつかなくなり、パッケージの大きさは変わらないのに容量が450グラムになり、いつの間にか400グラムになっている。こういった「上げ底系の値上げ」は他にもある。例えば紙パックのドリンク類。昔は1000ミリリットルだったのがいつの間にか900ミリリットルになっている。

佐藤氏は「こういったこっそり値上げがニュースになっていないのも問題だと思う」と述べた上で、「物の値上がりは決して悪いことではない。景気がよくなって国民の賃金が上がって物の値段が上がるのなら問題はない。しかし今回は全て外部要因で値上げが起こっている。要因のひとつは円安。そして異常気象で農作物の収穫量が減ったために価格が上がるコストプッシュ。そして一番問題なのが、新型コロナのパンデミックで各国の中央銀行がカネをジャブジャブ流し(金融緩和、財政出動)、そのカネの一部が投機的に商品取引に流れ、マネーゲームの結果、モノの値段が上がっている」と分析した。
そして「アメリカのバイデン政権の人気がないのは、新型コロナと物価高のせいだ。アメリカは去年までは年率で1~2%だったのに、いまでは7%と、30年ぶりの物価高になっている。このままだと今年秋の中間選挙でバイデン政権は大負けしてしまう。ではどうするか。物価高対策として金利を上げる。こうなるとドル高、円安となり、日本にとって輸入品の価格が上がる。つまり日本の物価が下がる要因がない」と今後も値上げが続くと警鐘を鳴らした。

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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// 2022.04.28追加