ロシア、ウクライナ侵攻。プーチン氏の狙いとは?佐藤優、金惠京が解説

ロシア、ウクライナ侵攻。プーチン氏の狙いとは?佐藤優、金惠京が解説

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ロシアのウクライナへの軍事侵攻が激しさを増している。こうした中、2月25日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)では、元外交官で作家の佐藤優氏が「ロシアの今後の展開について」、国際法学者の金惠京(キム・ヘギョン)氏は「国際社会はどう対処すべきか?」コメントした。

野村邦丸アナ「ロシアのウクライナ侵攻、第一報を聞いた時の佐藤さんの感想はいかがでした?」

佐藤「やっぱりやったかという感じでしたね。ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国を承認して友好相互援助条約を結びましたよね。ロシアというのは国際法を無視しないで、乱用するんです。国連憲章で認められている集団的自衛権で、同盟関係がある国に要請されて出ていく、こういったフィクションを作ってるわけです。条約を作った瞬間にいつ侵攻するか時間の問題だと見てました」

邦丸「今後の展開はどう見てますか?」

佐藤「今後の狙いはずばり、ウクライナが二度とロシアに反抗できないようにするという形で軍事力で叩き潰す。そしてゼレンスキー大統領の首をすげ替えること。大統領を変えることです」

邦丸「首都キエフにロシア軍の兵が入ってきて、政府機関のコントロールするという危惧もありますが、これについてはどうですか?」

佐藤「それをやる可能性はないと見てます。それをやった場合にウクライナ人の反発が非常に大きくなりますから。プーチン氏自身もウクライナの占領は考えていないと明言してますから。ドネツク、ルガンスクに関しては親ロ派が占領してる地域以上、全域を支配するんだと思います」

邦丸「欧米諸国は経済制裁を強化するようですが、これについてはいかがですか?」

佐藤「ロシアのミシュスティン首相は制裁についてはすべて想定していてその対応も取れていると話してます。これについては織り込み済みなんです。ゼレンスキーが変わり、ドネツク、ルガンスク全域で実行支配ができて、ウクライナの軍事拠点を無力化すれば世界は追認せざるを得ない。ジョージアの紛争の時もそうでした。国際社会がけしからんと言ったんだけど、未承認国家にしちゃった」

一方、国際法学者の金惠京(キム・ヘギョン)氏は、今回のロシアのウクライナに侵攻についてこう話す。

「ロシアは自分が国連の安全保障理事国だということを改めて意識すべきだと思います。本来はNATO加盟の問題だったはずですけど、親ロシア派地域の独立を認めた上で軍事侵攻に至ったのはいきすぎだと思います。国連は第二次世界大戦の反省から生まれた面がありますので、そこでは領土拡張のための戦争をしないことが基本的なルール。国連の中核を担う国がそういうルールを破るのはとても大きな問題になりますね」

邦丸「ロシアは、欧米諸国の経済制裁は織り込み済み。これについてはいかがですか?」

「ロシアを相手にそれでも厳しい判断を下さないといけないですね。そして、それは世界が同時に行わなければいけない。世界の各国がこういう風に経済制裁を取りましょうと約束を基に始めるべきです。」

邦丸「持久戦になっても、皆で足並み揃えてやっていくということになりますね」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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